エロゲやアダルトゲームを快適に遊ぶために必要なパソコンの推奨スペックや性能を解説します。CPUやグラボ、メモリやSSDについてパーツ単位で詳しく解説していますよ!
記事公開日:2019/12/21 作成
最終更新日:2021/02/05 更新7回目 最新情報に更新
目次
- エロゲ用PCの必要スペックと快適に遊べる推奨スペック
- PC版のエロゲ推奨スペック一覧表
- エロゲの推奨動作環境 解説
- 現在使用しているPCのスペックを調べる方法
- エロゲが遊べる推奨スペックまとめ
- 2021年版ゲーミングPC考察
- 週間人気記事ランキング
エロゲ用PCの必要スペックと快適に遊べる推奨スペック
エロゲには大きくわけてVRエロゲと通常のエロゲがあります。この記事では通常のエロゲに必要なスペックや推奨スペックを解説していきます。VRエロゲについてはこちら。
必要スペックはエロゲを遊ぶために必要なスペックです。推奨スペックはほぼ全てのエロゲを快適に遊べるスペックとなっています。
どのような基準で上記のスペックになったかというと、エロゲ売り上げ上位タイトルのスペックをチェックし直近のPCパーツトレンドを踏まえて作成しています。
PC版のエロゲ推奨スペック一覧表
AMAZON・DMM・メロンブックスの売り上げ上位20位までのタイトルの推奨スペックを調べてみました。(2019年12月時点での調査)
通常のPCゲームと比べるとエロゲはかなり軽いですね。
エロゲの推奨動作環境 解説
OS
最新のWindowsはWindows10です。エロゲのスペック一覧表では記載を省略しましたが、ほとんどのゲームがWindows7・8.1・10で遊べると記載されていました。但しWindows7は2020年の1月14日に開発元であるMicrosoftのサポートが終了した(新しいバグや脆弱性が発見されても保証されなくなる)ため、現在もWindows7のPCを利用している方は早急に買い替えの検討を進める必要があります。
OSは過去に32bit版と64bit版がありましたが、現在は64bit版しかありませんので、エロゲタイトルの要求スペックのOS欄に64bitと書かれていても気にしなくて結構です。
容量/ストレージ
ストレージ(データを保管するパーツ)の必要容量はエロゲ1タイトルあたり数GBから多くても20GB程度で済みます。PCのストレージには、かなり低速な代わりに安価なHDDと、高速だけどHDDより値段が高いSSDがあります。PC全体の速度やゲームの起動とロードが高速になるので基本的にはSSDをオススメします。SSDの場合は最低でも240GB以上のモデルを選んでおきましょう。エロゲを大量にインストールしたかったりCGや動画をパソコン内に収集したい方は別途HDDを追加したり、SSD+HDD構成になっているPCを選びましょう。
CPU
CPUはPentium4の記載が一番多かったですね。pen4は2008年まで製造されていたかなり古いCPUです。一部のゲームにi5の記載がありますが、最新のi5CPUが必要なわけではなく5-6年前のi5CPUが基準となっています。ですので、最新CPUだとi3やRyzen3でもほぼ全てのエロゲ(VR除く)の推奨スペックを満たすといえます。
【CPUのモデルと性能について】
CPUはIntel社がここ10年近く圧倒的なシェアを維持してきましたが、業界2位のAMDが2017年にRyzenシリーズを発売し好評を得ています。CPUの選択肢はこの2社のCPUのどちらかを選ぶ事になります。
CPUはIntelとAMD両方とも、製品名からある程度の性能を把握する事が可能で
Intelは「Core iの後ろにつく一桁の数字」が大きいほど性能と価格が高くなり、AMDも「Ryzenの後ろにつく一桁の数字」が大きいほど性能と価格が高くなります。AMDのみ最上位モデルは数字ではなく「Threadripper」というブランドになっています。ゲーミングPCとしてのCPU候補は「3」以上になります。予算が許すのであれば「5」にしておくと推奨スペックを満たすエロゲが増えるのでオススメです。
i9やRyzen9はグラボを含めて超ハイエンドで構成する場合にのみ選択肢となるので、通常は意識する必要はありません。CPUだけ高性能にするよりも全体のスペックを上げるほうがコスパよくエロゲを楽しめます。
IntelとAMD共に一桁の数字の後ろにつく四桁の数字が世代や世代内のグレードを表していて千の位が世代。百の位が同モデル、同世代間の性能差を表しています。例えば「core i7-8700」より「core i7-9700」の方が新しく性能が高くなりますし、「Core i5-8400」と「core i5-8500」は世代は同じですが8500の方が若干性能が高くなります。
またAMDのRyzen シリーズにはCPUに搭載される内蔵グラフィックを強化したモデルがあり製品名の後ろに「G」と書かれているのが目印です。
「Ryzen3 3100G」にはVega8内蔵GPUが搭載され、Intelの内蔵GPUであるUHD630の2倍の性能があります。目安的には7-8年前の1GB VRAM搭載グラボと同等性能なので、エロゲのスペックにVRAM256MBや512MBと記載があるタイトルは十分遊べます。「Ryzen5 3400G」にはVega11内蔵GPUが搭載され、VRAMを2GB搭載するGT1030と同等の性能です。エロゲのスペックにVRAM1GBと記載があるタイトルは十分遊べます。
要求グラボスペックのVRAM指定より若干控え目に書いているのは内蔵GPUはメインメモリとメモリを共有するためです。
メモリ
エロではない普通のPCゲームはメモリ8GBを推奨動作環境とするゲームがほとんどなのですが、エロゲではメモリの要求スペックが1-8GBとかなり幅広いですね。
1-2GBと記載しているタイトルは総メモリではなくメモリの空き容量が1-2GB必要だよという事だと思われます。なぜならばWindows10OSだけで1.5~2GB近く使用するのでメモリが1GBや2GBしかないPCはそもそもまともに動きません。数万円の激安低スぺPCでも4GB搭載されています。エロゲを楽しむならメモリは8GB以上のPCを選んでください。
CPUやグラボを高性能なモデルにする場合はメモリも16GBにしておくとPCとしてのバランスが良くなります。逆にメモリを16GB搭載しておけば、数年間はメモリにおいて推奨スペックを満たせない事態にはならないと予想されます。
メモリはPC初心者でも、最も簡単に増設できるパーツですので、自身が使用しているPCに合うメモリやメモリ増設の仕方をググったりすれば比較的簡単に容量を増やすことが出来ます。メモリだけスペックを満たしていなければご自身での増設も検討してみましょう。
マザーボード
CPUなどの各種パーツを搭載する基盤です。
現行の主流なintelCPUを搭載するマザーボードは性能や機能が優れている順にZ490 > H470 > B460 > H410となっており、Z470とH410の平均的な価格差は6千円ほどとなっています。
避けてほしいマザーボード(チップセット)は「H410」です。CPUとメモリ間のデータ転送速度が他のマザーボードよりも遅いため、同じCPUとグラボそしてメモリを搭載してもH410マザボではFPSが低下します。i7やRTXグラボなど初心者でも分かりやすいスペックだけにこだわってマザーボードにはH410を使っている機種がとあるメーカーで販売されていたので、必ず確認しておきましょう。
CPUのOCなど特殊な事をしない限りはZ470である必要はなく、コスパを重視するゲーミングPCとしてはH470やB460(AMDの場合はA320またはB450)で問題ありません。
グラボ
VRではないエロゲを遊ぶ分には高価なハイエンドグラボは必要ありません。Amazon・DMM・メロンブックスの売り上げ上位20位までを全てチェックしても、一番グラフィック要求が高かったのは「GTX700番台以上でVRAM2GB」が1タイトルで飛びぬけていました。それ以外では「VRAM1GB」の記載が2本。「VRAM500MB」が1本。「VRAM256MB」が5本でした。
「VRAM」というのはグラボに搭載されたグラフィック専用のメモリです。PCにもメモリはありますがVRAMは、より高速でグラボのみが使用します。
VRAM2GB以上のグラボというのはNVIDIAの現行モデルで一番性能の低い「GT1030」でも2GBあるので、とりあえず現在発売されているグラボ(GT710を除く)を積んでおけば、VRエロゲではない通常エロゲのグラフィック要求スペックは満たすといえますね。
但し、あくまで現在発売中のエロゲのスペックを満たすだけなので、可能であれば2019年に発売された最新グラボで一番価格が安い「GTX1650」を搭載しておくと今後数年間はグラボの心配をしなくてよくなるのでオススメです。
現在使用しているPCのスペックを調べる方法
キーボードの右下(左下)にある「Windowsキー」と「R」キーを同時に押すと
「ファイル名を指定して実行」が表示されます。そこに「dxdiag」と入力してOKを押すと
「DirectX診断ツール」が起動します。最初に表示されている画面で
OS…オペレーティングシステム欄
CPU…プロセッサ欄
メモリ…メモリ欄
で現在のスペックを確認可能です。
グラボは「DirectX診断ツール」の上の方にある「ディスプレイ1」タブをクリックすると確認できます。
エロゲが遊べる推奨スペックまとめ
エロではない通常のPCゲームと比べるとエロゲはそこまでスペックが高くないエントリー向けのゲーミングPCで十分快適に遊べることが分かりました。さすがに通常のPCだとグラフィック性能が足りないタイトルが増えてしまうので安めのゲーミングPCがオススメです。PCを購入する際は今遊びたいゲームより少し性能の高いスペックを選んでおいたほうが快適に遊べる年月が長くなります。
上の必要スペックや推奨スペックを元にいくつかのPCの構成を何パターンか組んでみます。
※スペックや価格は掲載時の情報です。最新のスペックや価格は解説文のリンクから公式の製品ページにてご確認ください。
【推奨スペックを満たす構成】
- CPU :Ryzen5 3500
- GPU :GTX1650 4GB
- メモリ :8GB
- SSD :500GB NVMeSSD
- 電源 :450W静音電源 80PLUS BRONZE
- マザボ :B450
- キーボード・マウス付き
ゲーミングPCで有名なドスパラ だと【Lightning AH5】
が最新グラボを搭載した最安ゲーミングPCです。
この価格帯にしては珍しくSSDが高速なNVMeかつ500GBの大容量です。この価格帯だと古い規格のSATA SSDで容量は半分の250GBが選ばれることが多いのですが頑張っていますね!
今回解説しているゲームのジャンルははこのくらいのスペックでも十分遊べます。しかし、
最新のゲームを遊びたい場合、多くのゲームがGTX1060以上を推奨スペックに指定してきます。GTX1060には3GBと6GBの2種類があるのですが、GTX1650はGTX1060 3GBを若干下回るため、推奨スペックを満たさないタイトルがかなり増えてしまいます。ゲーム好きの方やFPS(1秒間の表示コマ数)を求める方は、もっとスペックの良いゲーミングPCが良いでしょう。ゲーム配信や動画エンコードもCPUパワーが上位モデルより性能が低いので不向きです。
【コスパ重視】
- CPU :Ryzen5 3500X
- GPU :GTX1660SUPER 6GB
- メモリ :16GB
- SSD :512GB NVMeSSD
- 電源 :500W静音電源 80PLUS BRONZE
- マザボ :A450
ゲーミングPCで有名なドスパラ は、ゲーミングPCメーカーの中でコスパに優れるメーカーです。このブログでも度々比較してきましたが、コスパ1位の常連です。
10万円以下のモデルでは【ガレリアRM5R-G60S】 のコスパが非常に優秀ですね。
2021年1月から続くグラボの高騰で各メーカーのゲーミングデスクトップPCが大幅に値上がりする中、この機種は昨年12月の激安価格とスペックを維持している鬼コスパマシンです。
現在発売されている多くのPCゲームにおいて中~高設定以上で遊べるコスパ抜群のゲーミングPCです。
【新発売!RTX3060構成】
- CPU :AMD Ryzen5 3500X
- GPU :RTX3060
- メモリ :16GB
- SSD :500GB NVMe
- 電源 :650W静音電源 80PLUS BRONZE
- マザボ :A520
ガレリア RM5R-R36 は2021年2月下旬に発売されたばかりのRTX3060を搭載したモデルです。旧世代であるRTX2000番台の国内在庫が昨年12月になくなってしまい、GTX1660SUPERの上がRTX3070(3060TiはゲーミングPCとしても入手が困難なため)という異常事態に現れた救世主ですね!RTX3060はRTX2060SUPERを若干上回る性能となっています。
ゲーム実況配信やYoutubeに動画を投稿したい方はCPUがRyzen7 3700Xにパワーアップしているガレリア XA7R-R36 がオススメです。
【VRエロゲも遊びたいなら】
- CPU :Intel i7-10700
- GPU :RTX3070
- メモリ :16GB
- SSD :512GB NVMe
- 電源 :650W静音電源 80PLUS BRONZE
- マザボ :H470
【ガレリア XA7C-R37】 は旧世代の最高性能モデルRTX2080Tiと同等性能を誇るRTX3070を搭載したモデルです。私も先日RTX3070を購入しましたが、非常に満足しています。2020年のNo.1PCゲーム「Cyberpunk2077」はPS4版はグラフィックを荒くして発売されましたが、PS4のスペックが低すぎてまともに遊べず返金騒動に発展した中、RTX3070グラボ搭載ゲーミングPCで快適に遊んでいます。
レイトレ対応ゲームにてレイトレをONにしてもゲームプレイに支障が出ないFPSを維持できるのもハイスペックゲーミングPCの魅力です。
【価格を抑えたエントリー向けノート】
- CPU :i5-10300H
- GPU :GTX1650Ti
- メモリ :16GB
- SSD :500GB NVMeSSD
ゲーミングノートPCでこの価格まで抑えてるのはすごいですね!
【ガレリアGCL1650TGF】 は2019年から2020年5月までドスパラのノートPC人気ランキング1-3位内にほぼ居続けたエントリー向けのNo.1機種の後継機です。旧モデルからCPUとグラボが最新モデルになったことで価格とそれ以外のスペックは変わらず性能だけアップしているコスパが優秀なゲーミングノートPCです。注意点としてノート向けGTX1650Tiなので最新の重たいPCゲームは中設定以下でプレイすることになりますが、発売から数年経過しているゲームやE-sports系の軽いゲームであれば高設定でもかなり快適に遊ぶことが出来ます。ライトゲーマーや学生にオススメできるゲーミングノートですね。コスパが良すぎて私も実際に購入してしまいました。ゲーミングデスクトップPCが高騰する中で、逆に今年に入って3000円安くなっているので、よりお買い得になっています。
もっと安い最安モデルが良い方は【GCL1650TGF 10200Hモデル】 がありますが、CPUの最大クロックが低いので注意です。
【最新RTX3060ゲーミングノート】
- CPU :i7-10875H
- GPU :RTX3060
- メモリ :16GB
- SSD :512GB NVMe
ゲーミングノートPCを選ぶ場合、予算が許すのであればハイスペックなモデルを選ぶ事をオススメします。理由としては購入後にCPUやグラボの交換が出来ず数年後にゲームタイトルの推奨スペックが上がってきてもアップグレード出来ないためです。ですので、購入時点である程度高いスペックを購入しておくことで長く最新ゲームを快適に遊べるようにしたいですね。
ドスパラでもRTX3060を搭載したゲーミングノート がとうとう発売されました!2年近くドスパラで人気だったRTX2070 MAX-Qモデル(デスクトップPCのGTX1660SUPER相当)が今でも税込み18.1万円なので発売されたばかりにもかかわらずお買い得です。
こちらの機種も早速レビューしてみました。