このブログで、新作PCオンラインゲームの推奨スペックを何度も掲載してきましたが、その中にはSteamで販売されているタイトルも数多くあります。今回はSTEAM利用者の既存ゲーミングPCハードウェアスペックを確認してみましょう。
2018/10/23 作成
2022/11/18 更新20回目 最新情報に更新
目次
- 目次
- STEAMでメジャーなゲーミングPCスペック
- STEAMメジャースペックの詳細
- 現在使用しているPCのスペックを調べる方法
- STEAMのメジャースペックまとめ
- みんなのゲーミングPC購入価格
- オススメゲーミングPCメーカー
- 人気PCゲーム紹介
- 2022年版ゲーミングPC考察
- 週間人気ゲーミングPC記事ランキング
STEAMでメジャーなゲーミングPCスペック
2022年11月時点で最新版の「Steamハードウェア&ソフトウェア 調査: October 2022」を元に世界のメジャーなゲーミングPCスペックを分析していきます。
情報参照元:https://store.steampowered.com/hwsurvey/
最も一般的なスペックは上記の表の通りとなります。Steam利用者で一般的なスペックはコスパの良い数年前のミドルレンジな構成になっています。この構成に近い性能を新しく新品購入するとモニタ抜きで12万円程度です。
8か月前と今回を比較してみると、PCゲームユーザーのPC買い替えが進んでいることが分かります。
STEAMメジャースペックの詳細
次は各項目について詳しく分析していきましょう。
OS
最新のWindowsは2022年10月に発売されたWindows11です。ゲーム用のOSとしてはWindows10でも11でも、どちらでも構いません。Intel第12世代以降のCPU(i〇-12○○○)の場合Windows11の方がパフォーマンスが良いと言われています。
Windows10は発売から約7年が経過しているので、Windows11発売前まではシェアが90%以上にまで達していましたが、Windows11は発売から約1年でシェアが約23%に達しています。
現在もしまだWindows7を利用している方は2020年01月にMicrosoftのサポートが切れてセキュリティ上非常に危険なので、ネットに一切繋がないかネットに少しでもつなぐなら買い替えを行いましょう。
HDD/SSD:保存容量
HDDやSSDの容量は1TB以上が約50%と半数を占めています。HDDなのかSSDなのか、それともHDD+SSD構成なのかが分からないので一概に比較はできませんが、国内では10万円以下の安価なゲーミングPCですらSSD搭載モデルになっています。最新のゲームは1タイトルで100GBを超える容量が必要なタイトルも出てきましたし数10GB必要なタイトルも当たり前なのが最新のトレンドです。SSD単体構成の場合は出来れば500GB以上のSSDを積んでおくと容量に余裕が生まれます。RTX3080以上のグラボを選ぶ場合はバランスを考えて1TB(1000GB)のSSDが良いですね。
CPU
CPUは製品名ではなく、クロック数(2.3-2.69Ghz )とコア数(6コア 3)という情報が公開されていました。クロック数とコア数からではintelだけでもどのシリーズなのか絞り切れません。他の構成から察するに5-6年前のintel i5シリーズがメジャーなのかなと予想されます。クロック数のシェア1位は長年3.3-3.69GHzでしたが、2021年のゲーミングデスクトップPC高騰によりゲーミングノートPCの売れ行きが伸び2.3-2.69Ghzが1位になりました。
CPUメーカーはこれまでIntel1強でしたが、2017年からAMDのRyzenシリーズが人気となり、こちらはRyzen5シリーズでも6コアあります。2018年以降にintelから発売されたi5シリーズも6コアとなっており、6コアと8コアのシェアが毎月上昇しているので徐々にゲーミングPCの入れ替えが進んでいるようです。
新しくゲーミングPCを購入する場合、4コア4スレッドのCPUは今後ボトルネックになってしまうので最低でも6コア6スレッドか4コア8スレッドあたりがゲーミングPCのCPU候補になるでしょう。
メモリ
メモリ8GBを推奨動作環境とする最新ゲームが多い中、既存のゲーミングPCも数年以上8GBがシェア1位でしたが2年半前の2020年2月調査でメモリは16GBがシェア1位となりました。
StreamHW調査の統計は日本より所得が低い国も含まれているので日本国内の平均的なゲーミングPC環境より低めのスペックがシェア1位となっている感触でしたが、メモリ16GBがシェア1位になったのは非常に大きな転換点と言えます。
ゲーミングPCのメーカーによって見た目の価格を抑えるために8GBしかメモリを標準搭載していないモデルがあるので注意が必要です。
メモリは16GBより上の32GBはゲームプレイ上必要ありません(超重たい部類のシミュレーション系やクリエティブ系を除く)。32GBメモリが必要な方はソフトやアプリをPCで沢山開きたい方ですね。例えば私の場合ですと、Webブラウザのクロームでタブを常時50以上開きっぱなしにして、NOXとPCゲームを起動しつつ更にDiscordとゲーム配信用のエンコーダーと様々なソフトを起動していたのでメモリが16GBだと足りなくなりました。
メモリは他のパーツよりも比較的安価でPC知識があまりなくても調べれば自身で増設できるパーツなので、それも16GBの割合が多いことに影響しているのかもしれません。
グラボ
次はグラボのシェア上位を比較してみましょう。
グラボの価格が落ち着いたので、急速にRTX3000番台の普及が進んでいます。
3世代前のミドルレンジグラボGTX1060は4年以上シェアNo.1の座を維持しています。しかし徐々にシェア割合を落としており、来年にはRTX3060がシェアNo.1になる可能性があります。
モニタ
モニタは7年以上前からフルHD(1920x1080)の解像度がメジャーとなっており、メジャーな解像度は変わっていませんのでシェアも65%とかなり高くなっています。次に多い解像度は古いノートPCで採用されていた1366x768でしたが、現在はノートPCも1920x1080が主流となっており、シェア2位はWQHD(2560x1440)に奪われました。フルHDを上回る解像度は全体の20%程度で毎月徐々に増えてはいますが、主流には程遠いですね。1枚の高解像モニタよりも、2枚のフルHDデュアルモニタの方が便利です。
液晶をフルHDからアップグレードをする場合、解像度が高い製品にするよりもフルHD解像度のままで60FPS上限の通常モニタから144FPSまで表示可能な144Hzモニタに買い替える方の方が多いような感触です。
現在使用しているPCのスペックを調べる方法
キーボードの右下にある「Windowsキー」と「R」キーを同時に押すと
「ファイル名を指定して実行」が表示されます。そこに「dxdiag」と入力してOKを押すと
「DirectX診断ツール」が起動します。最初に表示されている画面で
OS…オペレーティングシステム欄
CPU…プロセッサ欄
メモリ…メモリ欄
で現在のスペックを確認可能です。
グラボは「DirectX診断ツール」の上の方にある「ディスプレイ1」タブをクリックすると確認できます。
STEAMのメジャースペックまとめ
2018年~2022年に発売された大型PCゲームの推奨スペックと比較するとぎりぎりもしくは不足するスペックとなっており、重たいゲームタイトルはゲーム画質を中以下に設定して遊ぶコスパ重視な構成がSteam利用者のメジャーなスペックでした。
参考までに新規で購入する場合の構成を組んでみます。
当ブログではBTOメーカー比較記事をときおり投稿していますが、ドスパラと他のBTOメーカーでは同じ人数がサイトにアクセスすると1.35倍から8.8倍(期間:2019/08/01-2020/01/19)ドスパラの方が売れています。そのためドスパラのモデルを中心にコスパの良いモデルをこれから紹介します。
【最安モデル】
- CPU :Ryzen5 4500
- GPU :GTX1650 4GB
- メモリ :16GB
- SSD :500GB NVMeSSD
- 電源 :450W静音電源 80PLUS BRONZE
- マザボ :A520
ゲーミングPCで有名なドスパラ ですと【Lightning AH5】
がGTX1600番台のグラボを搭載した最安ゲーミングPCです。
この機種はお買い得モデルとして公式でもピックアップされています。
この価格帯にしては珍しくSSDが高速なNVMeかつ500GBの大容量です。この価格帯だと古い規格のSATA SSDで容量は半分の250GBが選ばれることが多いのですが頑張っていますね!
eスポーツ系の軽いゲームはこのくらいのスペックでも十分遊べます。しかし、
最新のゲームを遊びたい場合、多くのゲームがGTX1060以上を推奨スペックに指定してきます。GTX1060には3GBと6GBの2種類があるのですが、GTX1650はGTX1060 3GBを若干下回るため、推奨スペックを満たさないタイトルがかなり増えてしまいます。ゲーム好きの方やFPS(1秒間の表示コマ数)を求める方は、もっとスペックの良いゲーミングPCが良いでしょう。ゲーム配信や動画エンコードもCPUパワーが上位モデルより性能が低いので不向きです。
【ミドルレンジ】
ドスパラのブラックフライデーセールで特選モデルに選ばれていた【Lightning AT5】 が価格据え置きで引き続き販売されているので見逃した方はチャンスです。
現在主流となっているCPUより2世代古いですが、価格が非常に魅力的です。AMDではなくIntelのCPUで型落ちで良いから購入価格を重視したい場合はFRONTIERの【FRGXB560/M805/NTK】がオススメです。
【最新ミドルレンジRTX3060構成】
売れ筋モデルのRTX3060を搭載したモデルはドスパラとマウスコンピューターの機種を1機種ずつ掲載します。
マウスコンピューター
- CPU :Intel i5-12400F
- GPU :RTX3060
- メモリ :16GB
- SSD :512GB NVMe
- 電源 :700W静音電源 80PLUS BRONZE
- マザボ :B660
当サイト「きゅれげ」とマウスコンピューターがコラボした
限定ゲーミングデスクトップPCです。価格が抑えられている秘訣は、高価なi7ではなくi5を選択しており「スペックを欲張りすぎず丁度良いパーツを選定💻」しているためです。なおかつグラボは最新世代の中でも人気のRTX3060を選択しています。
私もコラボモデルを実際に使用しましたが、いい感じでした
ドスパラ
- CPU :i5-12400
- GPU :RTX3060
- メモリ :16GB
- SSD :500GB NVMe
- 電源 :650W静音電源 80PLUS BRONZE
- マザボ :A520
【GALLERIA RM5C-R36】 はドスパラでゲーミングデスクトップPCランキング
2位(6月12日現在)はにランクインしている機種で、最新のミドルレンジグラボRTX3060を搭載したモデルです。「CPUは「i5」なの?」と思うかもしれませんが、Intelの最新第12世代CPUであるi5-12400は1世代前のi9-11900よりゲーム性能が高い非常にコスパの良いCPUです。
3,960円相当のマインクラフトも無料で貰えます
【きゅれげ限定モデルRTX3060Ti】
- CPU :Intel i7-12700F
- GPU :RTX3060Ti
- メモリ :16GB
- SSD :512GB NVMe
- 電源 :700W静音電源 80PLUS BRONZE
- マザボ :B660
コラボモデル2機種目は、RTX3060より高性能なアッパーミドルグラボRTX3060Tiと第12世代i7を搭載したスペックで、2022年6月に新構成へバージョンアップしています。
ゲーミングPCのパーツの中で性能に直結する重要なパーツである「CPUとグラボ」に力を入れRTX3060より単体価格が2万円高いRTX3060Tiを搭載しながら価格が抑えられた魅力的なゲーミングデスクトップPCです。最新のi7CPUを搭載しているので将来性もありますよ!
【発売されたばかりのグラボやCPUを搭載した非常に高性能なモデルも!】
2022年秋は最新世代のCPUやグラボが発売されたばかりです。直近でも11月17日にRTX4080が発売されました。最新CPUと最新グラボを搭載したゲーミングデスクトップPCの価格は売れ筋の価格帯から比べると高価ですが、バリバリの最新ハイエンド構成をお探しの方は【RTX4090 or RTX4080搭載モデル一覧】 を要チェックです。
高性能なゲーミングPCはレイトレ対応ゲームにてレイトレをONにしてもゲームプレイに支障が出ないFPSを維持できるのもハイスペックゲーミングPCの魅力です。
【外見を更にこだわりたいならコラボモデル】
スペックだけでなく、外見も更にこだわりたい場合は【ドスパラのプロゲーマー&ストリーマーコラボモデル】 があります。特に【GALLERIA Crazy Raccoon コラボモデル】
は非常にインパクトのあるデザインとなっており、Crazy Raccoon を知らない私でもめっちゃカッコよいと感じています。
【期間限定!最強コスパゲーミングノート】12/01(木)23:59まで
- CPU :Ryzen7 6800H
- GPU :RTX3050Ti
- メモリ :16GB
- SSD :512GB
- 144Hz
Amazonで12/01(木)まで開催中のブラックフライデーセールではASUSのゲーミングノートPCがものすごい安さで販売されています。
ASUS ゲーミングノートPC TUF Gaming A17 FA707RE
注目ポイントは、セールで安くなりがちな旧世代CPU搭載ではなく最新CPUが搭載されている点とグラフィックチップもエントリー向けのGTX1650より2グレード高いRTX3050Tiが搭載されており、液晶も144FPSまで表示可能と非常にバランスよくまとまっており優秀なゲーミングノートPCです。
【絶大な人気を誇ったINTELコラボモデルが帰ってきた】
おすすめゲーミングPCの最後は、ガレリア史上最も売れたゲーミングノートの後継機を紹介します。
2019年秋に発売され「ガレリア ゲーミングノート史上最も売れたINTELコラボモデル」は2021年10月に当ブログでも在庫限りのラストセールをいち早くオススメしてきました。そんなINTELコラボモデルから新機種が2年ぶりに2021年11月04日より発売開始しています。RTX3060とRTX3070(3070は完売の模様)を搭載した2機種となっており、最大のインパクトは240Hz(1秒間に240FPSまで表示可能)液晶を搭載している点ですね
製品発表会の公式写真
ゲーミングノート向け第11世代CPUは性能こそ若干上昇したものの消費電力が多いのかバッテリー持続時間が多くのメーカーで旧世代より悪化しています。
ドスパラでも第11世代CPU搭載モデルでバッテリー持続時間が4時間台のモデルが過去にありましたが、私はオススメとして一度も掲載していません。
新INTELコラボモデルは同じRTX3060搭載モデルかつCPUで第11世代にもかかわらずバッテリー持続時間が5時間から9.6時間と大幅に向上しています。
【プレミアムゲーミングノート】 を探している方はガレリアのINTELコラボモデルがオススメですよ~
みんなのゲーミングPC購入価格
いくつかのゲーミングPC構成パターンを紹介しましたが、PC構成の幅は広いですし予算との兼ね合いでどれくらいのスペックにするか悩まれる方も多いかと思われますので参考までにみんなのゲーミングPC購入価格を調べてみました。
ゲーミングPCの平均購入価格は20万1671円(税込)となりました。
モニタなどの周辺機器や延長保証などが含まれている場合もあり、カスタマイズ前の基本価格より購入価格の平均は若干高くなっています。
15万円~24万円付近でRTXグラボを搭載したミドルレンジよりもハイスペックなゲーミングPCが人気のようです。
オススメゲーミングPCメーカー
最近の3DオンラインゲームはCPUにi5かi7(Ryzen5かRyzen7)。グラボにGTX1660以上を推奨動作環境に指定してくるタイトルが増えてきています。ゲーミングPCの買い直しや新規購入を検討されている方は、こちらのメーカーがオススメですよ。
ドスパラ
コスパNo.1メーカー。5社で似たようなスペックを比較すると大抵ドスパラ
の機種がコスパNo.1になります。
マウスコンピューター
マウスコンピューターもセールを行うようになり依然と比べてお得なモデルも増えてきています。ゲーミングデスクトップPCの上位機種は高級家電のような佇まいで人気がありますね。
パソコン工房
ときおりドスパラよりもお買い得なモデルがあるパソコン工房 。ノートPCのコスパが良い傾向にあります。
フロンティア
FRONTIERは台数限定のセール品のお買い得度が高い事が多いです。通常製品を選ぶ価値はあまりないかも。
サイコム
徹底的にカスタマイズにこだわりたい方や、マザボや電源など各種パーツの製品名まで指定したい方などPC製品の知識がある方向けなのがBTOパソコンのサイコム です。
マイニングベース
LEDライトでの見栄えを重視するならマイニングベースのゲーミングPCがおすすめです。
LENOVO
【Lenovo】の場合、セール品がタイミングによっては狙い目になります。
HP
HPも同じくゲーミングPCセール がお買い得です。2台ほど実機レビュー経験があります。
ASUS
ASUSはグラボやマザーボードでも有名な企業で、ゲーミングノートPCはフラグシップや先鋭的な高級モデルのインパクトがあるメーカーです。【ASUSのタイムセール】 ではCPUの前世代モデルがかなり安い価格で販売されていることもありますので要チェックです。
その他ゲーミングPCメーカー
その他にもDELL、MSI、Razer、色々なメーカーがゲーミングPCを販売しています。
ドスパラ以外のメーカーを比較したい場合
スペックに対する価格を重視するとドスパラの製品が優秀なので、オススメPCとしてはドスパラのゲーミングPCを中心に紹介してきました。他のメーカーも気になる方は、こちらの比較記事をご覧ください。
人気PCゲーム紹介
2022年版ゲーミングPC考察
週間人気ゲーミングPC記事ランキング