2019年12月17日より順次第1次CBT当選者のGeForceNOWプレイが可能となります。今後は第2次クローズベータテストもあるので当選者の方向けに推奨スペックと必要動作環境(CPU,グラボ、メモリ、HDD容量など)を解説していきます。
記事公開日:2019/12/16 作成
最終更新日:2020/02/13 更新2回目 ネットワークテストなどを追記
アイキャッチ画像利用元:https://www.nvidia.com/en-us/geforce-now内の動画より
目次
- PC版 GeForceNOW 推奨動作環境/最低スペック表
- 公式サイト
- GeForceNOWのクローズベータテストスケジュール
- GeForceNOWはゲームが無料になるわけじゃない
- GeForceNOWの推奨動作環境 解説
- オススメ光回線
- ネットワークテスト
- ストリーミング品質の調整
- GeForceNOWの価格
- GeForceNOWが遊べる推奨スペックまとめ
- みんなのゲーミングPC購入価格
- オススメゲーミングPCメーカー
- 人気PCゲーム紹介
- 2021年版ゲーミングPC考察
- 週間人気記事ランキング
PC版 GeForceNOW 推奨動作環境/最低スペック表
※日本版のサイトでは記事執筆時にスペックの記載がなかったので本家のUS版サイトから情報を収集しています。
GeForceNOWでは推奨スペックはなく、システム要件(最低でも必要な動作環境)が記載されています。各項目の詳しい解説はのちほど。
公式サイト
GeForceNOWのクローズベータテストスケジュール
この記事を書いた2019/12/16に新しくGeForceNOWのクローズベータテストに参加してみたいと思った場合は第2次CBT募集に申し込むことになり当選していれば、2020年の2月上旬から2月末まで体験することが出来ます。
私は第1次CBT募集期間に申し込んでいたのですが、12/16時点では当選可否の結果はまだ来ていないですね。はずれてもメールがくるようなのですが…。公式のスケジュールには当選結果とCBTへの参加は順次と書かれています。徐々に負荷を増やしていく事が狙いなのかもしれませんね。
GeForceNOWはゲームが無料になるわけじゃない
GeForceNOWはクラウド上でゲーム処理をおこなうサービスなだけなので、ゲームソフトをもっていないのにPCゲームが遊べるわけではありません。もちろん元々無料のゲームはタダで遊べますが有料のPCゲームは自身で購入しないと遊べません。
GeForceNOWの推奨動作環境 解説
次は推奨動作環境について詳しく解説していきます。
OS
最新のWindowsはWindows10です。古いバージョンの7や8.1でもOSが64bit版であればプレイすることができます。基本的に現在販売されているWindowsは64bit版ですので、64bitであるかはあまり気にする必要はありません。Windows7は2020年の1月14日に開発元であるMicrosoftのサポートが終了した(新しいバグや脆弱性が発見されても保証されなくなる)ため、現在も利用している方は早急に買い替えの検討を進める必要があります。
容量/ストレージ
ストレージの必要容量はPC側にゲームクライアントをインストールしなくてよいので、記載がありません。HDDしか搭載していないPCは動作が非常に遅いので、SSDもしくはSSD+HDD構成のPCがよいですね。
CPU
CPUは「2.0GHz以上のデュアルコアCPU」と書かれています。分かりやすく言い換えると「ここ5年以内に購入したPCであれば大丈夫」です。GeForceNOWはクラウドでゲームの処理が行われるので、PCのスペックはあまり必要ではありません。
【CPUのモデルと性能について】
CPUはIntel社がここ10年近く圧倒的なシェアを維持してきましたが、業界2位のAMDが2017年にRyzenシリーズを発売し好評を得ています。CPUの選択肢はこの2社のCPUのどちらかを選ぶ事になります。
CPUはIntelとAMD両方とも、製品名からある程度の性能を把握する事が可能で
Intelは「Core iの後ろにつく一桁の数字」が大きいほど性能と価格が高くなり、AMDも「Ryzenの後ろにつく一桁の数字」が大きいほど性能と価格が高くなります。AMDのみ最上位モデルは数字ではなく「Threadripper」というブランドになっています。ゲーミングPCとしてのCPU候補は「5」以上になります。予算が許すのであれば「7」にしておくと推奨スペックを満たすゲームが増えるのでオススメです。
i9やRyzen9はグラボを含めて超ハイエンドで構成する場合にのみ選択肢となるので、通常は意識する必要はありません。CPUだけ高性能にするよりも全体のスペックを上げるほうがコスパよくゲームを高画質でプレイできます。
IntelとAMD共に一桁の数字の後ろにつく四桁の数字が世代や世代内のグレードを表していて千の位が世代。百の位が同モデル、同世代間の性能差を表しています。例えば「core i7-8700」より「core i7-9700」の方が新しく性能が高くなりますし、「Core i5-8400」と「core i5-8500」は世代は同じですが8500の方が若干性能が高くなります。
参考までにゲーミングPCとしてのCPUは予算を抑える場合「5」のモデル。可能であれば「7」のモデルにすると推奨スペックを満たすゲームが増えます。
メモリ
メモリ8GBを推奨動作環境とするPCゲームが多い中、GeForceNOWは4GBメモリ以上あればよいことになっています。但しメモリが4GBしかないのはは激安PCくらいなもので、普通は8GB搭載されています。ゲーミングPCだと16GB搭載するモデルも多いですね。
グラボ
「少なくともDirectX11をサポートするGPU」とPCパーツにあまり詳しくない方にとって聞きなれない記載がされていますが、これも「ここ5-7年以内に購入したPCであればなんでもいい」ということです。単体のグラボを搭載していなくてもCPUに非力な内蔵GPUが搭載されているのです。グラボなしのパソコンでもGeForceNOWはプレイできるということですね。
ゲームパッド
PS4やSwitchで元々遊んでいたユーザーはキーボードマウス操作より慣れ親しんだパッドでPCゲームを遊ぶ傾向があります。ゲームパッドのシステム要件記載はここに書かれたパッドでしか遊べないのではなく、GeForceNOWが動作確認を行ったモデルが記載されているという認識で結構です。
Sony DualShock 4コントローラー(USB有線接続およびBluetooth)
Logitech Gamepad F310 / F510 / F710
Xbox 360およびXbox Oneコントローラー(USB有線)
ネット回線
GeForceNOWで最も重要なのはPCのスペックではなく、ネット回線の安定性と高速性です。
一般的なPCのモニタ解像度であるフルHD(1920x1080)で60FPS(1秒間に60コマ)表示させるには最低でも25Mbps以上の通信速度が必要となっています。
ここでいう25Mbpsとは下り(Download)の速度でしょう。
今利用している回線の速度を測定するにはGeForceNOWを遊んでみたいPCで以下、リンクからスピード測定をしてみてください。
私が普段使っている回線の速度を測定してみました。
私は2018年からGMOとくとくBBのドコモ光 を使っています。かなりの爆速ですね。非常に安定していて、不満はありません。私の光回線失敗談やPCゲームを遊ぶときのネット回線の重要性については以下の記事をご覧ください。
GeForceNOWではでクラウドサーバーで処理した結果の画面をリアルタイムで受信しなければいけないので、ゲーミングPCでゲームをするよりも回線の重要性が高くなっています。
オススメ光回線
気になった方は下記のバナーをクリック
ネットワークテスト
GeForceNOW内で利用するPCのネットワーク状況を測定することが可能です。IPV6の高速回線に有線LANで接続したPCで測定したところ、1280x720解像度の60FPSを推奨されました。1280x720というのはかなり荒い解像度ですね。現在販売されているモニタの最低ラインがフルHDの1920x1080なので正直ガッカリです。
ストリーミング品質の調整
ネットワークテストで測定した通信環境を元にGeForceNOWでは自動でゲームの画質やGPSを調整してくれます。
ネットワークテストの結果通り、最初から設定されているバランス品質では1280x720解像度で配信するように設定されていました。
カスタム設定で無理やり1920x1080のフルHD解像度にして通信量も最大にすることも出来ます。但し回線が不安定だったり低速だと画質がかなり乱れるので注意してください。私が使っているGMOとくとくBBのドコモ光 だとFortniteは1920x1080でも大丈夫でしたね。
GeForceNOWの価格
GeForceNOWは海外で先行してサービスが開始されています。2020/02/04に北米と欧州地域では正式サービスに移行しました。気になる価格は月額4.99ドル=約550円です。
日本では02月時点でCBT2ですので、この後誰でも参加できるオープンベータの後、正式サービスが始まります。550円に消費税10%が乗って600円が最低ラインになるでしょう。そこから日本の代理店であるSOFTBANKのマージンが更に乗って月額700円~990円辺りになると思われます。
GeForceNOWが遊べる推奨スペックまとめ
GeForceNOWはクラウド上でゲームの処理を行うため遊ぶPCのスペックはほとんど必要がない代わりに、ネット回線の安定性と高速性が重要だということが分かりましたね。GeForceNOWでは画面のちらつきや乱れがあったり遅延が発生するので、あくまでお試しプレイするサービスです。ゲーム好きの方はリーズナブルなモデルでも良いのでゲーミングPCで遊んだほうがより快適に遊べますよ。
2019年の大型ゲームタイトルの推奨スペックを踏まえたゲーミングPCの構成を何パターンか紹介します。
※スペックや価格は掲載時の情報です。最新のスペックや価格は画像をクリックするか解説文のリンクから公式の製品ページにてご確認ください。
【最安モデル】
- CPU :Ryzen5 3500
- GPU :GTX1650 4GB
- メモリ :8GB
- SSD :500GB NVMeSSD
- 電源 :450W静音電源 80PLUS BRONZE
- マザボ :B450
- キーボード・マウス付き
ゲーミングPCで有名なドスパラ だと【Lightning AH5】 が最新グラボを搭載した最安ゲーミングPCです。
この価格帯にしては珍しくSSDが高速なNVMeかつ500GBの大容量です。この価格帯だと古い規格のSATA SSDで容量は半分の250GBが選ばれることが多いのですが頑張っていますね!
eスポーツゲームや軽めのゲームはこのくらいのスペックでも十分遊べます。しかし、
最新のゲームを遊びたい場合、多くのゲームがGTX1060以上を推奨スペックに指定してきます。GTX1060には3GBと6GBの2種類があるのですが、GTX1650はGTX1060 3GBを若干下回るため、推奨スペックを満たさないタイトルがかなり増えてしまいます。ゲーム好きの方やFPS(1秒間の表示コマ数)を求める方は、もっとスペックの良いゲーミングPCが良いでしょう。ゲーム配信や動画エンコードもCPUパワーが上位モデルより性能が低いので不向きです。
【コスパ重視】
- CPU :Ryzen5 3500X
- GPU :GTX1660SUPER 6GB
- メモリ :16GB
- SSD :512GB NVMeSSD
- 電源 :500W静音電源 80PLUS BRONZE
- マザボ :A450
ゲーミングPCで有名なドスパラ は、ゲーミングPCメーカーの中でコスパに優れるメーカーです。このブログでも度々比較してきましたが、コスパ1位の常連です。
10万円以下のモデルでは【ガレリアRM5R-G60S】 のコスパが非常に優秀ですね。
2021年1月から続くグラボの高騰で各メーカーのゲーミングデスクトップPCが大幅に値上がりする中、この機種は昨年12月の激安価格とスペックを維持している鬼コスパマシンです。
現在発売されている多くのPCゲームにおいて中~高設定以上で遊べるコスパ抜群のゲーミングPCです。
【新発売!RTX3060構成】
- CPU :AMD Ryzen5 3500X
- GPU :RTX3060
- メモリ :16GB
- SSD :500GB NVMe
- 電源 :650W静音電源 80PLUS BRONZE
- マザボ :A520
ガレリア RM5R-R36 は2021年2月下旬に発売されたばかりのRTX3060を搭載したモデルです。旧世代であるRTX2000番台の国内在庫が昨年12月になくなってしまい、GTX1660SUPERの上がRTX3070(3060TiはゲーミングPCとしても入手が困難なため)という異常事態に現れた救世主ですね!RTX3060はRTX2060SUPERを若干上回る性能となっています。
ゲーム実況配信やYoutubeに動画を投稿したい方はCPUがRyzen7 3700Xにパワーアップしているガレリア XA7R-R36 がオススメです。
【最新世代ハイスペック構成】
- CPU :Intel i7-10700
- GPU :RTX3070
- メモリ :16GB
- SSD :512GB NVMe
- 電源 :650W静音電源 80PLUS BRONZE
- マザボ :H470
【ガレリア XA7C-R37】 は旧世代の最高性能モデルRTX2080Tiと同等性能を誇るRTX3070を搭載したモデルです。私も先日RTX3070を購入しましたが、非常に満足しています。2020年のNo.1PCゲーム「Cyberpunk2077」はPS4版はグラフィックを荒くして発売されましたが、PS4のスペックが低すぎてまともに遊べず返金騒動に発展した中、RTX3070グラボ搭載ゲーミングPCで快適に遊んでいます。
レイトレ対応ゲームにてレイトレをONにしてもゲームプレイに支障が出ないFPSを維持できるのもハイスペックゲーミングPCの魅力です。
【価格を抑えたエントリー向けノート】
- CPU :i5-10300H
- GPU :GTX1650Ti
- メモリ :16GB
- SSD :500GB NVMeSSD
ゲーミングノートPCでこの価格まで抑えてるのはすごいですね!
【ガレリアGCL1650TGF】 は2019年から2020年5月までドスパラのノートPC人気ランキング1-3位内にほぼ居続けたエントリー向けのNo.1機種の後継機です。旧モデルからCPUとグラボが最新モデルになったことで価格とそれ以外のスペックは変わらず性能だけアップしているコスパが優秀なゲーミングノートPCです。注意点としてノート向けGTX1650Tiなので最新の重たいPCゲームは中設定以下でプレイすることになりますが、発売から数年経過しているゲームやE-sports系の軽いゲームであれば高設定でもかなり快適に遊ぶことが出来ます。ライトゲーマーや学生にオススメできるゲーミングノートですね。コスパが良すぎて私も実際に購入してしまいました。ゲーミングデスクトップPCが高騰する中で、逆に今年に入って3000円安くなっているので、よりお買い得になっています。
もっと安い最安モデルが良い方は【GCL1650TGF 10200Hモデル】 がありますが、CPUの最大クロックが低いので注意です。
【最新RTX3060ゲーミングノート】
- CPU :i7-10875H
- GPU :RTX3060
- メモリ :16GB
- SSD :512GB NVMe
ゲーミングノートPCを選ぶ場合、予算が許すのであればハイスペックなモデルを選ぶ事をオススメします。理由としては購入後にCPUやグラボの交換が出来ず数年後にゲームタイトルの推奨スペックが上がってきてもアップグレード出来ないためです。ですので、購入時点である程度高いスペックを購入しておくことで長く最新ゲームを快適に遊べるようにしたいですね。
ドスパラでもRTX3060を搭載したゲーミングノート がとうとう発売されました!2年近くドスパラで人気だったRTX2070 MAX-Qモデル(デスクトップPCのGTX1660SUPER相当)が今でも税込み18.1万円なので発売されたばかりにもかかわらずお買い得です。
こちらの機種も早速レビューしてみました。
みんなのゲーミングPC購入価格
いくつかのゲーミングPC構成パターンを紹介しましたが、PC構成の幅は広いですし予算との兼ね合いでどれくらいのスペックにするか悩まれる方も多いかと思われますので参考までにみんなのゲーミングPC購入価格を調べてみました。
ゲーミングPCの平均購入価格は16万2023円(税込)となりました。平均購入価格はeスポーツの普及により若年層の購入が増えているため3年ほど前と比べると3万円ほど下落しています。
モニタなどの周辺機器や延長保証などが含まれている場合もあり、カスタマイズ前の基本価格より購入価格の平均は若干高くなっています。
20万円未満でRTXグラボを搭載したハイスペックよりの構成が人気のようです。
オススメゲーミングPCメーカー
最近の3DオンラインゲームはCPUにi5かi7。グラボはGTX1060が一般的でGTX1070やGTX1660を推奨動作環境に指定してくるタイトルも増えてきました。ゲーミングPCの買い直しや新規購入を検討されている方は、こちらのメーカーがオススメですよ。
ドスパラ
コスパNo.1メーカー。5社で似たようなスペックを比較すると大抵ドスパラ の機種がコスパNo.1になります。
マウスコンピューター
マウスコンピューターもセールを行うようになり依然と比べてお得なモデルも増えてきています。ゲーミングデスクトップPCの上位機種は高級家電のような佇まいで人気がありますね。
パソコン工房
ときおりドスパラよりもお買い得なモデルがあるパソコン工房 。ノートPCのコスパが良い傾向にあります。
フロンティア
FRONTIERは台数限定のセール品のお買い得度が高い事が多いです。通常製品を選ぶ価値はあまりないかも。
ASUS
ASUSの公式オンラインストアASUS Storeでは不定期でキャンペーンを開催しており、お買い得なモデルが見つかるかもしれません。ASUSではゲーミングノートが人気ですね。
サイコム
徹底的にカスタマイズにこだわりたい方や、マザボや電源など各種パーツの製品名まで指定したい方などPC製品の知識がある方向けなのがBTOパソコンのサイコム です。
マイニングベース
LEDライトでの見栄えを重視するなマイニングベースのゲーミングPCがおすすめです。
LENOVO
LENOVOの場合、セール品がタイミングによっては狙い目になります。
その他ゲーミングPCメーカー
HP、DELL、MSI、Razerなど色々なメーカーがゲーミングPCを販売しています。
ドスパラ以外のメーカーを比較したい場合
スペックに対する価格を重視するとドスパラの製品が優秀なので、オススメPCとしてはドスパラのゲーミングPCを中心に紹介してきました。他のメーカーも気になる方は、こちらの比較記事をご覧ください。
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