2019年02月22日発売予定の大型アクションRPG「ANTHEM」を購入検討されている方向けに推奨スペックと必要動作環境(CPU,グラボ、メモリ、HDD容量など)を確認していきます。
2018/12/28 作成
2019/11/21 更新14回目
目次
- 目次
- 公式サイト
- PC版 ANTHEM 推奨動作環境/最低スペック表
- ANTHEMの推奨動作環境詳細
- ゲーミングノートPCについて
- 現在使用しているPCのスペックを調べる方法
- オープンベータ時のFPS測定
- ANTHEMが遊べる推奨スペックまとめ
- みんなのゲーミングPC購入価格
- オススメゲーミングPCメーカー
- 2019年版ゲーミングPC考察
- 週間人気記事ランキング
公式サイト
PC版 ANTHEM 推奨動作環境/最低スペック表
ANTHEMの推奨動作環境詳細
次は推奨動作環境について詳しく解説していきます。
OS
最新のWindowsはWindows10で、ANTHEMの推奨スペックもWindows10となっています。Windows10は2015年に発売されたOSですので比較的新しいPCであればWindows10になっているでしょう。
HDD/容量
HDDの必要容量は50GBと昨今のオンラインゲームと比較すると一般的な要求容量といえます。可能であればHDDではなくSSDにしておくとPCやゲームの起動時間が短縮され快適なPCライフを送ることが出来ますのでオススメです。SSDの場合は240GB以上、可能であれば400GB以上の大容量モデルを選んでおくと良いでしょう。
CPU
CPUはIntelモデルの場合2014年に発売された古めのCPUが明記されていますが、i7ですのでCore iシリーズの中では上位のモデルです。比較的新しいCPUでもローエンド(i3)やミドルレンジ(i5)モデルでは推奨スペックを満たさない可能性があります。
AMDのCPUは「Ryzen3 1300X」が指定されており、こちらは2017年に発売された新しめのCPUです。Intelはハイスペックなi7なのにAMDはローエンドなRyzen3とずれが出ており発売時期の違いがあるものの、AMDのCPUに最適化されたゲームタイトルなのかもしれません。Ryzen3はゲーミング用途としては力不足なので新しく購入するのであればRyzen5以上にしておいた方が無難でしょう。
ゲーミングPCとして2019年01月現在、新しく購入する場合のCPU候補としては
Intelの場合はi7-8700番台以上
AMDの場合はRyzen 5 2600以上が推奨スペックを満たすモデルとなります。
メモリ
メモリ8GBを推奨動作環境とするゲームが多い中、ANTHEMのメモリ推奨動作環境は16GBと、最近の3Dオンラインゲームの中でもハードルが高い部類です。最近のPCゲームの中には12GBや16GBメモリを必要とするタイトルも少しずつ増えてきているので、CPUやグラボを高性能なモデルにする場合はメモリも16GBにしておくとゲーミングPCとしてのバランスが良くなります。逆にメモリを16GB搭載しておけば、数年間はメモリにおいて推奨スペックを満たせない事態にはならないと予想されます。
メモリはPC初心者でも、最も簡単に増設できるパーツですので、自身が使用しているPCに合うメモリやメモリ増設の仕方をググったりすれば比較的簡単に容量を増やすことが出来ます。メモリだけスペックを満たしていなければご自身での増設も検討してみましょう。
グラボ
推奨環境で指定されているのはGTX1060と現役のミドルレンジグラボが指定されています。
気を付けて頂きたいのはGTX1060はグラフィックメモリが3GBのモデルと6GBのモデルがあり性能差があって価格も5,000円ほど違います。ANTHEMで推奨スペックとして指定しているのは6GB版ですので注意してください。また2019年01月15日に発売されたばかりの最新グラボRTX2060も推奨スペックに併記されていました。RTX2060はGTX1070Tiと同等性能なので、GTX1060と併記するのは違和感がありますが、RTXグラボに新しく搭載された画質向上機能であるDLSS(ANTHEMでも対応見込み)を利用するならRTX2060が必要だよという事だと思われます。
そして、ANTHEMの推奨スペックはGTX1060なのは分かったけどGTX1060でその他のゲームはどれくらい遊べるのか気になりますよね?それに関しては以下の表をご覧ください。
【2017年以降に発売され当ブログで紹介した人気ゲームの推奨スペック】
※赤文字のタイトルはメモリの推奨スペックが12GBもしくは16GBのタイトルです。
各々予算があるかと思いますが、CPUにi7、グラボにGTX1060 6GBモデル以上を選んでおくと、大半の最新ゲームは推奨スペックを満たすと言えます。
【グラボの買い時などについて】
グラボは一時期、仮想通貨のマイニングブームにより値段が高止まりしていましたが現在は落ち着いています。
【ハイエンドモデル】
Geforceの最新モデルRTXシリーズが2018年9月~10月にRTX2080Ti・2080・2070が発売されましたが、最新モデルには数万円のご祝儀のプレミア価格が乗せられた金額設定になっていたため発売当初は非常にコスパが悪くなっていました。2018年12月頃からゲーミングPCメーカーの大規模セールが続いてRTXシリーズも徐々に安くなり始めました。またGTX1000シリーズのハイエンドモデルの在庫がほぼなくなったためGTX1070Ti以上のグラフィック性能を求める場合はRTXグラボを購入する必要があります。
2019年8月時点ではRTXシリーズのグラボもだいぶ価格がこなれてきており、ユーザーの購入意欲は高い状態が続いています。特にRTX2070以上のモデルが人気です。
2019年7月にはSUPERモデルが発売され
RTX2080Ti>RTX2080SUPER>RTX2080>RTX2070SUPER>RTX2070=RTX2060SUPERという性能順になっています。
【ミドルレンジモデル】
RTX2060 6GBが2019年1月15日に発売されました。ベンチマークを見ると性能面ではGTX1070Ti≒RTX2060 6GBとなっています。しかし発売当初のRTX2060単体価格はGTX1070Tiとまったく同じ価格帯の税込み5万円台だったため、ミドルレンジの価格とは言えない状況だったのです。(GTX1060 6GBは2019年1月現在、約28,000円)
RTX2060はグラボ単体としては発売当初は価格面で微妙でしたがRTX2060搭載ゲーミングPCとなると発売当初からGTX1070Ti搭載モデルより安く購入できていました。
一般的にミドルレンジ帯に近づくにつれシェアが大きくなるのですが、RTX2060はRTX2070よりも売れ行きがよくありません。これはRTXの目玉機能である「レイトレーシング」をONにするとRTX2060ではパワー不足になってしまうことが大きな要因でしょう。
2019年02月下旬より本来のミドルレンジグラボ価格帯であるGTX1600シリーズが発売されました。1600シリーズはRTXグラボに搭載されているレイトコアが非搭載な代わりに価格が抑えられているグラボです。
GTX1660TiとGTX1660そしてGTX1650と1か月おきに発売されました。GTX1660TiはGTX1070と同程度の性能となっており、価格は既にGTX1070より安くなっています。GTX1660はGTX1060とGTX1070の中間に位置します。GTX1650はGTX1060 3GBとGTX1050Tiの間となっており、GTX1060 3GBよりの性能ですね。
2019年10月末にはGTX1660SUPERが発売されました、性能はGTX1660Tiと1660無印の中間です。まだ数千円のご祝儀がついている状態なのでコスパは微妙ですね。11月下旬にはGTX1650SUPERが予定されています。
それぞれ2019年11月下旬時点のグラボ単体価格は
- GTX1660Ti …32,000円前後
- GTX1660S …29,000円前後
- GTX1660 …26,000円前後
- GTX1650 …18,000円前後
となっています。
最新の重たいゲームの推奨スペックはGTX1060 6GBが主流なのでGTX1660Ti以上だと多くのゲームを画質中設定以上で遊べることになります。
グラボはハイエンドのRTX2080TiとロープライスなGTX1650を比較すると8倍以上の価格差があるので、予算に応じて選んでいきましょう。あまりにもローエンドな旧モデル(GTX1050やGT1030)は逆にコスパが悪くなるので注意してください。
ゲーミングノートPCについて
ゲーミングPCはデスクトップが基本です。ノートPCには
- 持ち運び可能
- 省スペース
といったメリットがある反面
- デスクトップと同等スペックでも2割以上高い
- 拡張性が非常に低い
- 持ち運びによる紛失や故障のリスクが高まる
- 排熱効率が悪いためゲーム中のFANがうるさい
といったデメリットが大きくなっています。メリットの持ち運び可能という点でも高性能なゲーミングPCは2kg越えがざらで、軽量化のため薄型にしたモデルは排熱効率が落ちるのでリミットがかかってしまい性能を発揮できません
購入割合はデスクトップが7割以上となっており、ゲーミングノートPCをチョイスする場合は利用の仕方やデメリットを把握したうえで選択しましょう。
現在使用しているPCのスペックを調べる方法
キーボードの右下にある「Windowsキー」と「R」キーを同時に押すと
「ファイル名を指定して実行」が表示されます。そこに「dxdiag」と入力してOKを押すと
「DirectX診断ツール」が起動します。最初に表示されている画面で
OS…オペレーティングシステム欄
CPU…プロセッサ欄
メモリ…メモリ欄
で現在のスペックを確認可能です。
グラボは「DirectX診断ツール」の上の方にある「ディスプレイ1」タブをクリックすると確認できます。
オープンベータ時のFPS測定
2月頭に行われたオープンベータ時にFPSを測定しましたので報告します。画面解像度は一般的なモニタ解像度の1920x1080(フルHD)で計測しています。
【スペック1】
- Ryzen7 1700
- GTX1060 6GB
- DDR4 16GBメモリ
- SSD
設定:デフォルトプリセットのHi
平均FPS:45
【スペック2】
- Ryzen7 1800X
- GTX1070Ti
- DDR4 16GBメモリ
- SSD
設定:デフォルトプリセットのHi
平均FPS:81
推奨スペックに近い「スペック1」は平均FPSが60に到達していませんでした。他の方のベンチマークをチェックしてみるとスペック1のFPSは低めになっています。最新グラボですとRTX2060であればフルHD解像度のウルトラ設定でも平均60FPSを超えるようです。
メモリですが推奨が16GBとなっているだけあってプレイ中は4GB~6GB程ANTHEMで利用していましたのでメモリ8GBだとFPSが低下する可能性大です。
ANTHEMが遊べる推奨スペックまとめ
ANTHEMの正式版推奨スペックが公開されたので、最新モデルの同等スペック以上に直してゲーミングPCの構成を何パターンか組んでみます。
【コスパ重視】
- CPU :Ryzen5 2600
- GPU :GTX1660Ti 6GB
- メモリ :16GB
- SSD :256GB + 1TB HDD
- 電源 :500W静音電源 80PLUS BRONZE
- マザボ :B350
ゲーミングPCで有名なドスパラ は、ゲーミングPCメーカーの中でコスパに優れるメーカーです。このブログでも度々比較してきましたが、コスパ1位の常連です。
10万円以下のモデルでは【ガレリアRT5】 のコスパが非常に優秀ですね。
このモデルは特価モデルとして人気を集めていた機種の後継モデルで、価格は据え置きのままグラボがGTX1060 6GBから最新グラボのGTX1660Tiになり、更に2019年10月には価格が3千円下がりました。GTX1660TiはGTX1070を上回る性能となっており、価格を抑えながらも優秀なスペックとなっています。
現在発売されているPCゲームのほぼ全てを中設定~高設定以上で遊べるコスパ抜群のゲーミングPCです。
【コスパ重視2】
- CPU :i7-9700
- GPU :GTX1660Ti 6GB
- メモリ :16GB
- SSD :512GB + HDD 1TB
- 電源 :500W静音電源 80PLUS BRONZE
- マザボ :B365
ゲーム配信を行いたい場合はCPUの性能が高くないと配信画質が悪くなったり、ゲーム内の設定を下げないとPCが重たくなってしまうので、CPU性能が高いIntel i7かAMD Ryzen7を選びましょう。
同じくドスパラ ですと税抜き12万を切る価格(モニタなし)で購入できます。【ドスパラ人気ランキング2位モデル】
このモデルにはマインクラフトのマスターコレクション(6480円相当)がついてくるのでよりお買い得です。CPUの性能が高いと、数年後にグラボだけ新しいモデルに入れ替えた際にCPUがボトルネックになりにくいので長期的な目線だとミドルレンジグラボを搭載したモデルでもCPUの性能がある程度高いほうが良いですね。
【スペック・快適性重視】
- CPU :i7-9700
- GPU :RTX2060 SUPER 8GB
- メモリ :8GB
- SSD :500GB + HDD 2TB
- 電源 :650W静音電源 80PLUS BRONZE
- マザボ :B365
2019年7月に発売された最新グラボRTX2060SUPERを搭載した構成です。RTX2060SUPERはRTX2070と同等の性能となっています。
【ドスパラRTX2060SUPERモデル】 が15万円を切る価格で販売されています。2018年秋頃までドスパラ
で人気1位だったGTX1070Ti搭載モデルが16万8千円だったので、この1年でかなりコスパがよくなっていますね。予算が許すのであれば、カスタマイズでメモリを16GBにするとバランスがよくなります。
【よりハイスペックな構成】
- CPU :i7-9700K
- GPU :RTX2070 SUPER
- メモリ :16GB
- SSD :500GB + HDD 2TB
- 電源 :650W静音電源 80PLUS BRONZE
- マザボ :B365
2019年7月に発売されたばかりのRTX2070SUPERを搭載した構成です。この構成までスペックが高まると数年間は最新ゲームがかなりの高設定で快適に遊べますし、今話題のVRゲームなども満喫できます。
同じくコスパの良いドスパラ で探してみるCoD:MWがバンドルされた【人気1位モデル】
が税抜き16万5千円を切っています。発売されたばかりのグラボを搭載して全体的なスペックが高いにもかかわらずこの価格で販売されているのはすごいの一言です。RTX2070SUPERはRTX2070より10%ほど性能が高くGTX1080Tiに匹敵する性能なので、かなりハイスペックです。またレイトレーシングという新しい画像処理機能を搭載しており対応ゲームのグラフィックがよりキレイになります。直近で有名なタイトルだとBF5やCoD:MWなどが対応しています。
この機種は私も実際は触ってみましたが、高性能なスペックに相応しい快適な動作でしたよ。
【価格を抑えたエントリー向けノート】
- CPU :i5-9300H
- GPU :GTX1650
- メモリ :8GB
- SSD :512GB
ゲーミングノートPCでこの価格まで抑えてるのはすごいですね!
【ガレリアGCR1650GF】 はCPUに最新i5を搭載することで価格を抑えることに成功しています。グラボが高性能なRTXシリーズではないのでCPUがi5でもボトルネックになりません。最新の重たいPCゲームは中設定以下でプレイすることになりますが、数年経過しているゲームやE-sports系の軽いゲームであれば高設定でもかなり快適に遊ぶことが出来ます。ライトゲーマーや学生にオススメできるゲーミングノートですね。
私も実際に触ってましたが、最新i5を採用することで消費電力が少なくなり、ノートPCの欠点の一つである冷却FANの音がうるさくなる問題もある程度緩和されていました。
【ハイエンドゲーミングノート】
- CPU :i7-9750H
- GPU :RTX2070 MAX-Q
- メモリ :16GB
- SSD :1TB
ゲーミングノートPCを選ぶ場合、予算が許すのであればハイスペックなモデルを選ぶ事をオススメします。理由としては購入後にCPUやグラボの交換が出来ず数年後にゲームタイトルの推奨スペックが上がってきてもアップグレード出来ないためです。ですので、購入時点である程度高いスペックを購入しておくことで長く最新ゲームを快適に遊べるようにしたいですね。メモリを16GBにしておくとバランスが良くなります。
ドスパラではINTELと共同開発した【新作ゲーミングノートPC】 が人気となっています。ブランドもの(例えばMSIやASUS,DELL)などで同等スペックのゲーミングノートを購入しようとすると27万~30万円ほどするのでハイスペックでありながらも価格が抑えられたモデルとなっています。
こちらの機種も実際触ってみました。
INTELコラボの新モデルは価格を抑えた【GTX1660Tiモデル】 もあるので、チェックしてみましょう。
みんなのゲーミングPC購入価格
いくつかのゲーミングPC構成パターンを紹介しましたが、PC構成の幅は広いですし予算との兼ね合いでどれくらいのスペックにするか悩まれる方も多いかと思われますので参考までにみんなのゲーミングPC購入価格を調べてみました。
ゲーミングPCの平均購入価格は18万9066円(税抜き)となりました。RTXグラボ発売前の半年間で集計した時は18万2800円だったので、最新グラボに乗り換えた方が平均価格を押しあげているようです。
モニタなどの周辺機器や延長保証などが含まれている場合もあり、カスタマイズ前の基本価格より購入価格の平均は若干高くなっていると思われるので比較的ハイスペックな構成が人気のようです。
オススメゲーミングPCメーカー
最近の3DオンラインゲームはCPUにi5かi7。グラボはGTX1060が一般的でGTX1070やGTX1660を推奨動作環境に指定してくるタイトルも増えてきました。ゲーミングPCの買い直しや新規購入を検討されている方は、こちらのメーカーがオススメですよ。
ドスパラ
コスパNo.1メーカー。5社で似たようなスペックを比較すると大抵ドスパラの機種がコスパNo.1になります。
マウスコンピューター
PCケースに力をいれているメーカー。
パソコン工房
ときおりドスパラよりもお買い得なモデルがあるPC工房。ノートPCのコスパが良い傾向にあります。
フロンティア
セール品のお買い得度が高い。通常製品を選ぶ価値はあまりないかも。「○○ゲーム推奨PC」といった製品が多いがそのゲームのおまけがついてきたり、そのゲームが快適に遊べますよという事なので、お買い得な製品があれば、そのゲームを遊ぶ予定がなくても購入して問題ないです。
サイコム
徹底的にカスタマイズにこだわりたい方や、マザボや電源など各種パーツの製品名まで指定したい方などPC製品の知識がある方向けです。
ドスパラ以外のメーカーを比較したい場合
スペックに対する価格を重視するとドスパラの製品が優秀なので、オススメPCとしてはドスパラのゲーミングPCを中心に紹介してきました。他のメーカーも気になる方は、こちらの比較記事をご覧ください。
2019年版ゲーミングPC考察
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