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パソコンメーカーのドスパラはクリエイター向けPCやタブレットにも力を入れており、「raytrek(レイトレック)」というブランドにてクリエイター向け製品を販売しています。今回は「raytrek R5」を2名の現役クリエイターの方に使用してもらい操作感などをインタビューしてきました。
2020/12/15 作成
2022/12/15 更新2回目
当記事でレビューを行っている機種は販売終了済みです。最新機種は下記バナーからチェックしてください
目次
- 目次
- ドスパラ公式サイト
- クリエイター向けPCブランド「raytrek」が新筐体デスクトップPCを発売
- raytrek R5について
- raytrek R5の特長
- raytrek R5の外観
- 現役クリエイターの方2名にraytrek R5を実際に触ってもらいました
- クリエイティブ業務で使用するノートPCやモニタを変えた時の注意点
- クリエイターならMACなんじゃないの?
- 現役クリエイターのraytrek R5総合評価
- クリエイター向けソフトの推奨スペック解説記事
- 週間人気記事ランキング
ドスパラ公式サイト
ドスパラ はPCのネット販売で有名な会社で、他のドスパラ機のレビューでも前置きで触れていますが、私が初めてゲーミングPCを購入したのがドスパラでした。2008年の事なので、もう10年以上昔ですね。9800GTXグラボを搭載したモデルを購入したのを覚えていて、2011年まで愛用していました。2020年6月にはドスパラでゲーミングノートPCを購入しています。他にも4-5年前に流行したスティックPC購入時にドスパラのお得なアフターサービス「セーフティサービス」や「プレミアムサービス」にも加入したほか、PCパーツなどは複数回購入しています。つい先日は最新グラボRTX3070を購入しました!
このブログを始めてからは度々ドスパラと他社と比較してきましたがスペックに対して価格が抑えられている傾向にありコスパの良い製品がそろっています。販売台数が多い分、1台当たりの利益が少なくても成立するのかなと想像出来ますね。
クリエイター向けPCブランド「raytrek」が新筐体デスクトップPCを発売
新ケース発表会には数万円かけて自費で出席してきましたが、全面的に一新された新ケースはクオリティが高く、デザイン・機能・性能が全てパワーアップしていました。
raytrek R5について
税込み98,978円と税込み137,478円
※上記画像は2020/12/15時点で取得しています。スペックや金額等は変更される可能性がございます。以降で記載するスペックや金額は記事作成時の情報ですので、ご検討の際は改めて公式サイトをご確認下さい。
ドスパラのクリエイター向けノートPCはCPUとグラフィックチップの性能が違う2種類のモデルが用意されており、今回は高性能なR5をレビューしています。
raytrek R5の特長
高性能
クリエイター向けPCと名乗るモデルでも実はそこまで性能の高くないモデルもあります。特にグラフィック性能についてはピンキリで、かなり性能の低いオンボードチップ(CPUに内蔵されるグラフィックチップで別付けタイプよりかなり性能が低い)を搭載したモデルと今回レビューしているraytrek R5に搭載されているGeForceRTX2060は雲泥の差があります。RTX2060は一般的なクリエイターPCよりグラフィック性能が要求されるゲーミング用途でも採用されています。ゲーミング用途としてRTX2060は発売当初こそ価格が高かったため不人気でしたが、徐々に安くなり、特にここ数か月でぐっと価格が下がったので人気が急上昇していますね。
Adobe製品群では一定のグラフィック性能がないと利用できないモードや機能があり、Adobeの人気製品だとPremiere Pro>Photoshop≧illustratorの順にグラフィックの性能が要求されます。
raytrek R5はメモリやストレージ性能も高く、メモリは最初から16GBで32GBまでアップグレード可能。ストレージは高速なNVMeSSDが大容量の1TB(1000GB)搭載されいます。
トリプルモニタや4Kモニタにも対応 豊富な入出力端子
最近のノートPCは薄型・低価格を意識するあまり、最低限のコネクタしかなく有線LANやHDMIポートなどクリエイティブ業務で使用するコネクタが搭載されていないモデルも多く存在します。
raytrek R5では豊富な入出力端子を備えており、HDMIによる4Kモニタへの出力だけでなくminiDisplayPortによるトリプルモニタ構成も可能です。
raytrek R5の外観
スペックや特長を把握した所で、次は本体の外観をチェックしましょう。
液晶は色空間の標準規格に準拠したsRGBカバー率99%(sRGB比約100%)の15.6インチフルHD液晶です。ノングレア液晶なので長時間、モニタを眺めても光の反射が少ないので目が疲れにくくなっています。
サイズ感としてはA4ノート2枚分と一般的なノートPCより大きめです。重量もノートPC単体で1.85KgありACアダプタを含めると2Kgを超えます。なぜここまで重量があるかというとCPUとグラフィックチップに高性能な製品を使用しているため冷却性能を高める必要があるためです。冷却性能が低いと本来の性能を発揮できません。
raytrek R5ではPC背面の両側に熱を放出するヒートシンクがあります。
ある程度重量感があるので、頻繁な外への持ち運び用というよりは、普段は自宅やオフィス用として使用しつつ、たまに外へ持ち運ぶ用途でチョイスするモデルですね。私もraytrek R5と同等の重さがあるドスパラノートPCを2020年6月に購入しましたが基本は自宅用で月1-2回、外へ持ち出しています。ACアダプタ込みで長時間手で持つカバンにPCを入れて歩くのはやや重たく感じたので私はリュックに入れて持ち歩いています。
各種入出力端子はかなり充実していて、背面には
miniDisplayPort x2 HDMI(4K対応)x1 USB3.2 Gen1 TypeC(最大5Gbps)x1
左側面には有線LAN、USB2.0x1 マイク/イヤホンジャック
右側面にはUSB3.2Gen1x2 SDカードリーダー(SDXC/MSXC対応)とかなり多くの端子があります。もちろんWiFiもIEEE802.11ax(Wi-Fi6)のMAX速度2.4Gbps)対応です。
キーボードはバックライト対応で好きなカラーに変更できます。
タッチパッドはクリックとマウスカーソル操作部分が分かれていないタイプですね。
現役クリエイターの方2名にraytrek R5を実際に触ってもらいました
私はゲーミングPCやPCスペックについては詳しいのですが、クリエイティブ業務に携わった事がないため、現役クリエイターの方にraytrek R5にてAdobeのillustratorやPhotoshop、そして漫画やイラスト制作で有名なClipStudioPaintを操作してもらい使用感を伺ってきました。
クリエイター紹介
クリエイター歴3年のIさん
高校を卒業後、2年間工業系の会社に勤務したのちクリエイターとして活動を始めた23才男性の方です。現在はクリエイター歴3年目でAdobeのillustratorをメインで使用しています。
Iさんの業務内容は店舗の看板デザイン・会社やチームのロゴ作成を行っています。
地元の文芸活動にも注力しており高校生が体育祭で着用するはっぴのデザインを手書きで年間50枚ほど書いているほか、後継者不在のためたたむ予定だった地元のちょうちん製造会社を継承したとのこと。
和・洋ミックスや和風テイストのデザインを得意としており、デザインは初めに手書きで書いた物をillustratorで読み込み仕上げているそうです。
クリエイター歴1年のTさん
1年半前にクリエイティブ職を目指すため独学で勉強を開始し、1年前にクリエイターとして採用され現在に至る30代の女性の方です。
個人としてもクリエイティブ業務を少しずつ受注できるようになってきていて、スキルアップにまい進されているとの事。普段の業務ではチラシのデザインや映画館のポスターを制作しており使用しているソフトはillustratorがメインで、パス抜き等でPhotoshopを使っています。
raytrek R5の良い点
PCスペックが高いので、普段クリエイティブ業務で使用しているノートPCよりもAdobe製品がサクサク動作するとの意見がでました。二人のクリエイターに普段クリエイティブ業務で使用しているPCスペックを確認してみると、
【スペック比較】
性能の違いを分かりやすくするために★の数にて性能差を表しています。お二人が普段使用しているPCとraytrek R5を比べると主要パーツの性能は1.5倍から10倍近くベンチマークのスコア違います。特にグラフィック性能の差は顕著ですね。
お二人が使用しているノートはCPUにUモデルが採用されていることから性能よりもバッテリー時間の長さや低発熱のため冷却機構を最小限で抑え軽量化を重視した外出時の利便性を重視したモデルになっています。
外出時のサブノートという考え方であれば、お二人のスペックで問題ないのですが、自宅やオフィスにてメインで使用するには性能が不足していると感じました。
現に、二人が使用しているノートPCではデザイン完成間近でオブジェクトが増えてきたり、Photoshopで高品質画像が多いと動作が重くなってしまうそうです。
ノートPCに液タブをつないだ時のペンの反応の良さもPCスペックが関係してきます。
Iさんに持ち運び重視のノートPCと性能を重視したraytrek R5で液タブの反応の違いを比べてもらった所、ペンの反応がraytrek R5の方が良いとの意見が出ました。
入出力端子が多いのが良い
Tさんはプライベート用として所有するクリエイティブノートPCはUSB端子がType-Cしかないことに不満に感じているそうです。既に持っていたUSBメモリなどが使用できないので変換コネクタ兼USBハブをわざわざ持ち歩かないといけないと言っていました。
raytrek R5ではUSB-typeCが1個 USB-TypeAが3個もあるので複数の周辺機器をUSBハブや変換コネクタなしで接続できるメリットがあります。
raytrek R5の気になった点
クリエイターのTさんからは「私はillustratorやPhotoshop使用時にテンキーは使用しないので、raytrek R5ではテンキーがあるぶん他のキーが小さくなっているのが気になる」との意見が出ました。
お二人ともテンキーがないタイプのノートPCを使用しており、raytrek R5でのブラインドタッチは慣れるのに少し時間がかかりそうとの事です。
クリエイティブ業務で使用するノートPCやモニタを変えた時の注意点
クリエイティブ業務ではPCで制作したデザインデータを印刷業者に媒体へ印刷してもらう工程が発生するケースがありますが、PCの画面で見た時と実際の印刷物では色味の違いがあるのをクリエイターの方は経験されていますよね。
同じ印刷業者を使う事で、モニタの色味を印刷業者の色味に合わせて調整するか、各色での変化差を把握した上で色付けするかのどちらかになります。
ノートPCやデスクトップPCのモニタには初期状態の色味に差があるため買い替えた際は必ずPC側で見えている色味と印刷物の差を再確認されてください。
今回インタビューしたクリエイターの方は色味の違いを把握しておくタイプとの事でした。
クリエイターならMACなんじゃないの?
非クリエイティブ職である私はクリエイター向けPCといえばMACなんじゃないかという先入観があったので、お二人にクリエイターならPCはMACなのか?と尋ねてみた所、「単なる好み」でどちらでもよいそうです。
Tさんは職場のPCはWindowsで私用のPCはMACを使用していますが、両方とも問題なくクリエイティブ業務が行えているとの事でした。IさんはWindowsの方が好きだそうでWindowsPCを使っていました。
私はWindowsPCのほうが価格帯の幅が広くて選択肢が多いので選びやすいと感じています。メーカーも多いので競争のためドスパラPCのように性能に対するコスパがよい傾向にありますしね。
現役クリエイターのraytrek R5総合評価
現在所有しているクリエイティブPCよりも、性能がかなり高いにも関わらず価格が安いのでraytrek R5のコスパと性能の良さは二人とも高評価でした。
これからクリエイターを目指す方がクリエイティブ業務をこなす環境を整えるなら、まずは何を用意するべきか尋ねた所、「一番最初はスペックの高いクリエイティブ用ノートPCを購入した方が良い」との事です。そこから液タブや高解像度モニタを順次揃えていくのがオススメのようですね。
ドスパラのクリエイター向けPCブランド「raytrek(レイトレック)」では今回レビューしたノートPCのほかにもクリエイター向けデスクトップPCやノートPCなど幅広いモデルがありますのでチェックしてみてみましょう!
【ドスパラ raytrek 公式サイト】
クリエイター向けソフトの推奨スペック解説記事
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