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【クリエイター向けデスクトップPC】raytrek 4CXF【レビュー】

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BTOPCメーカー大手のサードウェーブ社がドスパラ公式サイトなどで販売しているクリエイター向けPCブランド「raytrek」シリーズの中から、今回は新筐体を採用した「raytrek 4CXF」モデルの貸出機をお借りして実機レビューを行いました。PCの外観/内観写真を始め、スペックやベンチマークテストそしてカスタマイズにも触れています。クリエイター向けPCをお探しの方は必見です。

2023/07/25 作成
2023/11/29 更新2回目 価格更新

目次

raytrekについて

raytrekはPC専門店「ドスパラ」を全国に展開する株式会社サードウェーブのクリエイター向けPCブランドです。私も2022年夏にraytrekブランドの製品を購入しおり、ほかにもゲーミングPCはドスパラでこれまでに6台購入しています。

クリエイターPCブランド「raytrek」が新筐体デスクトップPCを発売

youtu.be

 【raytrek新ケース 4C Series特設ページ】

b2s.hatenablog.com

今回のレビュー機種「raytrek 4CXF」にも採用されている新ケースは2022年12月に発表されました。私も新ケース発表会へは数万円かけて自費で出席してきましたが、全面的に一新された新ケースはクオリティが高く、デザイン・機能・性能が全てパワーアップしていましたよ!

raytrekデスクトップPCのラインナップ

※上記画像は2023/08/01時点で取得しています。スペックや金額等は変更される可能性がございます。以降で記載するスペックや金額は記事作成時の情報ですので、ご検討の際は改めて公式サイトをご確認下さい。

クリエイター向けPCブランド「raytrek」のデスクトップPCは2023/07/25時点ですと8機種がラインナップされています。新筐体を採用した4Cシリーズの中で、当記事でレビューを行っている「raytrek 4CXF」は2番目にお求めやすい価格です。

raytrek 4CXFについて

 【公式サイト:製品ページはこちら 】

raytrek 4CXFはパワフルな最新i7CPUと2023年4月に発売されたばかりのRTX4070グラボを搭載した構成です。SSDも1TB(1000GB)と大容量なのが嬉しいですね。

 

raytrek 4CXFの外観

一新されたPC筐体は要チェックです。

【PC正面】

4Cシリーズの筐体は重厚感がありながらもクリエイティブな空間に馴染むデザインとなっています。4Cシリーズではないraytrekの筐体は黒一色なのに対して、4Cシリーズの筐体は金属の質感を生かしたシルバーをベースにブラックを配したツートンカラーになっています。今回レビューを行っているraytrek 4CXFは、家族や知人にも外見を見てもらいましたが、「これってパソコンなの?」「デザインがいいね~」と興味津々でした。

4Cシリーズ製品発表会資料より

前面上部にあるインターフェースはユーザビリティを重視した設計になっています。

PCの電源は一般的にボタン式のため押すことで電源をON/OFFしますが、新筐体ではスライド式になっておりUSBポートとの距離も離れていますので、誤操作が起こりづらくなっています。私は机の下にPCを設置していますが、4Cシリーズのように前面インターフェースが斜め45度になっていないためUSBが抜き差ししづらいです。机の下は薄暗いため電源ボタンのすぐ横にあるUSBポートに手探りで差そうとして誤ってUSBで電源ボタンを押してPCの電源が落ちてしまい、冷や汗をかいたことがあります。周りにそのような経験があるか尋ねてみたところ、一度もないという方もいましたし、わかるわかるとうなづく方もいました。

【PC背面】

PC背面は元々各種インターフェースが集まる場所なので4Cではない筐体と比べてもデザイン面で大きな変更点は無いように感じます。

背面の各種入力端子を確認してみるとUSBポートにはUSB 2.0 ×2 、USB 3.2 GEN1 ×3 、USB 3.2 GEN2 Type-A ×2 、USB 3.2 GEN2 Type-C ×1と豊富です。USB端子が豊富なのはデスクトップPCのメリットのひとつですね。

グラフィックボードの映像出力端子は(HDMI x1,DisplayPort x3)となっています。

上の写真の「使用不可シール」ですが、マザーボード直結の映像出力端子がシールで隠されています。高性能なクリエイター向けデスクトップPCはグラフィックボード(グラボ)を搭載しているので、映像出力ケーブルはグラボに繋ぎます。間違って使用不可シールのほうで隠している箇所に差してしまうとグラボより性能の低いCPU内蔵のチップで映像が処理されるため画質やコマ数が大きく低下します。PC初心者の方が間違いやすいミスを防いでくれているのはすごくありがたいですね。私も過去に間違ったことがあります…。

【側面】

サイドの片面は取り外し可能なフィルターがありました。側面にもフィルターがあるケースはかなり珍しい気がします。

【上部及び底部】

筐体上部は大きく変更されており、一部ハニカム構造でした。空気の流れとしては排気部分になるので、多少の小物であれば上に置く事も出来ますが大半をふさいでしまうような置き方は設計されたエアフローが乱れることになるので避けたほうが良い気がします。

【イージーメンテナンス】

4Cシリーズの筐体はフィルターが合計で4か所もあり、全て簡単に取り外して掃除ができちゃいます!PCの事はよくわからないから購入以降、PCの蓋を開けたことがないという方でも気軽に掃除ができるのでメンテナンスが楽ですね。

各角度から外観をチェックすると吸排気口が豊富にあり、PC内部に熱がこもりにくくなるよう設計されていることが分かりますね。公式サイトにもエアフローをアピールする記述がありました。

※ドスパラ公式サイトより画像引用

raytrek 4CXFのPC内部

【サイドパネルを外した状態】
背面のねじを外してサイドパネルを横にずらすとPCの内部が確認できます。

3.5インチベイが前面から上記写真の反対側面の下部に移動したことで、スッキリしていました。

【従来の筐体例】

ガレリアの新旧ケース比較

以前まで主流だったミドルタワー型の筐体例が上の画像です。最新の筐体と比べると比較すると分かりやすいですね。5スロットもあった5インチベイは元々需要が少なく有効活用するにはややマニアックな使い方が必要でした。

しかも購入から数年後に最新のグラボへ入れ替えるときに3.5インチベイがグラボの横にあるせいで、冷却性能に優れた横広の3連FANグラボが入らないなんてこともあります。購入後の視点から見ても内部レイアウトの変更はありがたいです。

新筐体で移動した3.5インチベイやSATA SSDを搭載する2.5インチベイは反対のサイドパネルを空けると利用できます。

【グラボとCPUクーラー】

CPUは標準ですと、空冷式の静音を重視したクーラーが搭載されています。カスタマイズで冷却性能を重視するクーラーや水冷式に変更する事も可能です。

今回のレビュー機では「PALIT」製のグラボ※が搭載されていました。ドスパラを運営する株式会社サードウェーブがPALITの国内唯一の代理店でもあるため、代理店→販売店間の中間マージンがなく他社のグラボと同等の品質でも、よりお求めやすい価格で販売されています。クリエイター向けPCブランド「raytrek」シリーズのコストパフォーマンスが良いのはこのあたりの秘密も関係がありそうですね。

※同じraytrek 4CXFでも搭載グラボは購入タイミング等により同じRTX4070の別メーカー製品になる可能性あり

raytrek 4CXFのベンチマーク

次はベンチマークの結果を報告します。比較対象として2023年春まで約20万円で販売されていたクリエイティブデスクトップPCのスコアを掲載します。

【比較PCスペック】

Intel i7-13700F,RTX3060Ti,メモリ16GB

【CPUベンチマーク:CINEBENCH】

クリエイティブ用途で非常に重要なCPUのマルチスレッド性能を測定しました。比較対象のCPUも同じi7-13700Fでしたので、2022年秋に30万円と高価格だったクリエイティブノートPCと比較してみます。ノートPCの方はi9-12900Hとグレードがさらに高いCPUですがスコアは「6450」と下回る結果になりました。CPUのパワーを重視する場合、冷却性能や使用できる電力の高いデスクトップPCをオススメします。

【3DMark TimeSpy】

3DMark TimeSpyはグラフィック性能を測定するための有名なベンチマークです。結果は「16412」だったのに対して、RTX3060TiのクリエイティブデスクトップPCのスコアは「11287」でした。RTX4070はかなりパワフルなグラボです。illustratorやClipStudioPaintなどでイラストを描くのに必ず必要な性能を大きく上回っていますが、高解像度作品やオブジェクト数の多い作品の製作を行う場合であったり、動画編集時にGPU アクセラレーションを使用したスムーズな再生を行う際に性能を発揮してくれます。

【SSDベンチマーク】

このベンチマークではストレージの読み書き速度を測定しています。数値が大きいほど高速です。

raytrek 4CXFではストレージに通常のSSDより更に高価で高速なNVMeSSDを採用しています。クリエイティブ用途においてNVMeSSDの恩恵はOSやアプリケーション起動時の起動時間短縮であったり、大量の画像や音源そして一番容量が重たい動画をスムーズに移動させることができます。

SSDはHDDと比べるとかなり読み書きが高速となっているので比較してみましょう。

【一般的なSSD】

【一般的なHDD】

一般的なSATA接続のSSDと比べても、raytrek 4CXFに搭載されているNVMeSSDはスコアがかなり高いことが分かりますね。SSDでのPC動作を体験したらHDDしか搭載していないパソコンは遅すぎてイライラしてしまうほど快適ですよ。

raytrek 4CXFを使用して動画編集

AdobeのPremiere ProとAfter Effectsなどをインストールし動画クリエイターに実際に編集作業を行ってもらった所、AdobeのPremiere Proは非常に快適でした。一方で「raytrek 4CXF」のメモリは16GBなため、Adobe After Effectsの推奨メモリ32GBを満たしておらずAfter Effectsは使用する素材や利用方法によっては動作が重たくなることが分かりました。

【x264 CPUエンコード】

Youtubeショート用に作成した約1分の動画を動画クリエイターが普段使用しているPC(Ryzen7 1700X,GTX1660SUPER,メモリ16GB)と「raytrek 4CXF」にてCPUでx264エンコードが完了する時間を測定すると

  • 使用PC…102秒
  • raytrek 4CXF…54秒

使用しているPCと比べると約半分の時間でエンコードが完了しました!1分の動画なので、差は約50秒ですが、これが10分の動画ですと8分以上の差になります。「raytrek 4CXF」は最新CPUを搭載しているのでエンコードが超速です!

raytrek 4CXFのカスタマイズ

raytrekはBTO(Build To Order)なPCですので、購入前に製品ページの「構成内容を変更する」から好みのカスタマイズを行えます。

おすすめのカスタマイズですが、動画編集を行う方はメモリを16GBから32GBにするのをオススメします。特にAdobe After Effectsを使用される方はメモリ32GBを強く推奨します。また、クリエイター歴が長くなってくると、これまでに使用した素材や完成データがストレージの容量を圧迫してきますので、保管用のストレージとしてHDDを追加しておくと容量不足で困りにくくなります。

raytrek 4CXFならPCゲームやゲーム配信も快適

raytrek 4CXFにてFF14ベンチマークを実行したスコア

「raytrek 4CXF」はPCゲームを十二分に遊べるスペックでもあります。かなり重たいゲームである「Cyberpunk2077」ですらフルHD解像度でのプレイ時にゲーム内画質設定を最高かつレイトレと呼ばれるリアルな光源処理をONにしても平均73FPSでました。

比較的軽いゲームはものすごいFPSがでますよ、例えば人気バトロワゲームのAPEXではフルHDの最高設定ですら平均278FPSと高価な240Hzモニタですら再現できないほどのFPSがでます。

raytrek 4CXF 総合評価

筐体が一新され高機能かつデザイン性も優れた4Cシリーズの中で人気のある最新CPUと発売されて日が浅いRTX4070を搭載した【raytrek 4CXF】は非常に高性能なPCでした。メモリを32GBにアップグレードしてHDDを増設すると更にバランスが良くなり、長年愛用できること間違いなしです。

raytrek

クリエイター向けソフトの推奨スペック解説記事

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