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クリエイター向けノートPCの選び方について、現役クリエイター2名の方にインタビューを行いました。今回のインタビューではクリエイター向けPCブランド「raytrek」シリーズの実機2台で実際にクリエイティブ業務を行ったリアルな声をお届けします。
2022/11/10 作成
2022/12/14 更新2回目
目次
- 目次
- raytrekについて
- クリエイターPCブランド「raytrek」が新筐体デスクトップPCを発売
- クリエイター向けノートPCはスペックや価格が幅広い
- 実機レビューを行ったraytrek 2機種の紹介
- クリエイター向けノートPCの特長
- クリエイター向けノートPCの選び方をインタビュー
- クリエイター向けソフトの推奨スペック解説記事
- 週間人気記事ランキング
raytrekについて
raytrekはPC専門店「ドスパラ」を全国に展開する株式会社サードウェーブのクリエイター向けPCブランドです。私も2022年夏にraytrekブランドの製品を購入しおり、ほかにもゲーミングPCはドスパラでこれまでに6台購入しています。
クリエイターPCブランド「raytrek」が新筐体デスクトップPCを発売
新ケース発表会には数万円かけて自費で出席してきましたが、全面的に一新された新ケースはクオリティが高く、デザイン・機能・性能が全てパワーアップしていました。
クリエイター向けノートPCはスペックや価格が幅広い
raytrekブランドでは2022年11月10日時点で5機種のクリエイター向けノートPCを販売しています。価格やスペックも様々ですが、プロのクリエイターの方はどのように選んでいるのでしょうか。
※当記事に記載している製品のラインナップやスペック及び価格は2022年11月10日時点での情報です。
今回、現役クリエイターの方にクリエイター向けノートPCの選び方をインタビューするにあたり【raytrek A4-A】と【raytrek R7-ZF 32GBモデル】の2台で実際にクリエイティブ業務を行って頂きながら話を伺いました。
実機レビューを行ったraytrek 2機種の紹介
raytrek A4-A
【raytrek A4-A】は外出時の持ち運びやすさを重視したクリエイター向けノートPCです。本体の重量は1.3Kgと普通のノートPC並みに軽く、液晶も14インチなのでサイズもコンパクトです。軽量かつコンパクトですが、パワフルなHシリーズのi7CPUを搭載しています。(一般家庭用やオフィス向けのノートPCには性能を犠牲に消費電力を抑えたUシリーズのCPUが搭載されているので、同じ最新i7でも性能が全く違います。
raytrek R7-ZF 32GBモデル
一方、【raytrek R7-ZF 32GBモデル】は非常に高性能なスペックとなっており、
i7を超える最上位CPU「i9」のHシリーズに、グラフィックスチップも2022年に発売されたRTX3070Tiが搭載されておりメモリやストレージも大容量です。
クリエイター向けノートPCの特長
左:raytrek R7-ZF 32GBモデル。右:raytrek A4-A
クリエイター向けのノートPCは一般家庭やオフィス用のノートPCと比べてどのような違いや特長があるのでしょうか【raytrek A4-A】と【raytrek R7-ZF 32GBモデル】を元に解説していきます。
液晶が高性能
クリエイター向けノートPCはCPUやメモリなどの性能が高いだけでなく、液晶の性能が優れています。例えば液晶の解像度やリフレッシュレートは以下のように違います
- 一般的なノートPC …フルHD(1920x1080) 60Hz
- raytrek A4-A …WUXGA(1920x1200) 60Hz
- raytrek R7-ZF 32GB …WQHD(2560x1440) 165Hz
60Hzというのは1秒間に60コマまで表示可能な液晶で、165Hzは1秒間に165コマまで表示可能です。またクリエイター向けのノートPCは液晶の色域が広く「sRGBカバー率100%」といった表記で記載されています。
raytrek R7-ZF 32GBモデルの製品ページでも液晶の性能の高さがアピールされていました
他には、オフィス向けノートPCと同じくノングレア液晶なので目の疲労感が軽減されます。
豊富なインターフェース
raytrek R7-ZF 32GBモデルのインターフェース
クリエイティブ業務ではPCに様々な周辺機器やデバイスを接続する機会が多いため、クリエイター向けノートPCは規格が新しいインターフェースが豊富に搭載されています。
【一般的なノートとクリエイター向けノートのインターフェースの違い】
一般的なノートPCと比較すると一目瞭然ですね!クリエイター向けノートPCの方がインターフェースの数が多いだけでなく新しい規格が採用されているので、より高速にデータをやり取りできます。
raytrekならストレージやメモリのアップグレードが可能
クリエイティブソフトは大容量のメモリを必要とします。例えば複数のAdobeCCアプリを同時起動される方は「raytrek A4-A」のメモリを16GBから32GBにアップグレードするとメモリがボトルネックになりません。ノートPCに大量の動画や写真データを保管されたい方はSSDの容量をアップグレードされるとよいです。
ゲーミングノートPCとの違い
クリエイター向けノートPCはゲーミングノートPCとスペックが似ている傾向にありますが、先ほど解説した液晶の色域の広さはクリエイター向けノートPCの方が優れています。
クリエイター向けノートPCの選び方をインタビュー
今回は2名のクリエイターの方にノートPCの選び方を伺いました。
クリエイター歴5年のIさん
高校を卒業後、2年間工業系の会社に勤務したのちクリエイターとして活動を始めた25才男性の方です。現在はクリエイター歴5年目でAdobeのillustratorをメインで使用しています。
「raytrek A4-A」にて年賀状を作成するIさん
Iさんは店舗の看板デザイン・会社やチームのロゴ作成などを個人事業主として受注されています。
地元の文芸活動にも注力しており高校生が体育祭で着用するはっぴのデザインを手書きで年間50枚ほど書いているほか、後継者不在のため廃業予定だった地元のちょうちん製造会社を事業継承されたとのこと。
和・洋ミックスや和風テイストのデザインを得意としており、デザインは初めに手書きで書いた物をillustratorで読み込み仕上げているそうです。
クリエイター歴1年未満のTさん
raytrek R7-ZF 32GBモデルにて3Dモデルを編集するIさん
大学卒業後、IT系企業に就職したのち、動画クリエイターを目指すべく職業訓練校の「動画クリエイター養成科」を受講及び卒業し2022年よりYoutube動画の制作スタッフとして勤務を開始されたTさんはPremiere Proを中心にAdobeCC製品を幅広く使用しているとのことです。
実際にraytrekを使用した感想
クリエイター歴5年のIさんは、【raytrek R7-ZF 32GBモデル】 の非常に滑らかな描写に驚いていました。現在使用しているノートPCでは、illustratorでぼかしなどの加工処理を行うと重たくなることがあり、一部の加工は重たくなりすぎるので使わないようにするしているとの事。【raytrek A4-A】もillustrator単体であればIさんが普段行っているクリエイティブ業務はスムーズにこなせるそうです。
クリエイター歴1年未満のTさんは、動画編集がメインのためAdobeのPremiere Proが快適に動作する【raytrek R7-ZF 32GBモデル】の性能に感心していました。動画編集時はillustratorや After Effectsも同時起動しPremiere Proと連携させるため、このモデルのようにメモリは16GBではなく32GB欲しいとの事でした。現在はi7-8700 & GTX1080Tiという発売当初はかなり高性能なデスクトップPCにて作業を行っているそうですが、【raytrek R7-ZF 32GBモデル】の方が圧倒的に処理が軽いため、行う作業の幅が広がるそうです。
またTさんはeスポーツ系のPCゲームが趣味でVALORANTやAPEX LEGENDSを中心に現在もプレイしており【raytrek R7-ZF 32GBモデル】は重たいPCゲームも遊べるスペックの高さだけでなく、165FPSまで表示可能な液晶やキーボードバックライトをゲーミングっぽく光らせる機能にも魅力を感じていました。
素人がプロに質問→クリエイターPCの気になる事
私はゲーミングPCをこれまでに100台近く実機レビューしており、ゲーミングPCやPCスペックについては詳しいほうなのですが、クリエイティブの実務には携わった事がないため、クリエイター向けPCに関して素朴な疑問などをクリエイターの方に訪ねてみました。
【クリエイターならMACなんじゃないの?】
クリエイター向けPCといえばMACなんじゃないかという先入観が以前はあったので、お二人にもクリエイターならPCはMACがよいのか尋ねてみた所、Iさんは「単なる好み」でどちらでもよいそうです。Windowsの方が学生時代から操作に慣れ親しんでいるので、そのままクリエイティブ業務でもWindowsにされたとの事。
Tさんは職業訓練校時代に講師の方から「PCとして考えるのであれば基本はWindowsで、iPhoneと深く連携させたりクリエイティブ用途以外に使わないのであればMACを選ぶケースもある」と学んだそうです。
【液タブっているのかな】
手書きイラストからクリエイターの道をスタートしたIさんは、現在もラフ画を手書きで書き、それをスキャンしてからillustratorで完成させています。以前はマウスだけで編集していたそうで、マウスだと2日かかっていた作業が液タブ購入後は2-3時間で終わるようになったのであったほうが良い派でした。板タブよりもイラストに直接書き込める液タブの方が便利で、「液タブを使い始めたらもう戻れませんよ!」との意見でした。液タブをPCに接続する場合、PCスペックは高い方がペンの反応が良いそうです。
【液晶の色域について】
sRGBやAdobe RGBカバー率などPC液晶の色域が広いと、どのようなメリットがあるのか尋ねた所、Iさんからクリエイティブ業務の成果物としてデジタルデータの納品がメインであればPC液晶の色域は広い方がよいが、印刷物で納品する場合は同じ印刷業者でも印刷機や印刷する素材によって色味が変わってくるので、PC液晶の色域は一定以上あればよく、色味の出方を経験で把握しておくことが大事との事でした。PC液晶の色域は広いに越したことはないようです。
購入するならどっち?
結論はクリエイター向けPCを購入される方の状況によって異なるそうです。具体例を挙げると、事務所や自宅にメインでクリエイティブ業務を行う、性能の高いデスクトップPCを既に所有しているならば、外出時の持ち運びやすさを重視し【raytrek A4-A】を選ぶとの意見はIさんもTさんも同じでした。
左がraytrek R7-ZF 32GBモデル。右がraytrek A4-A
一方で、まだクリエイター向けPCを持っていない方が1台目としてノートPCを選択するのであれば【raytrek R7-ZF 32GBモデル】がオススメとの事。理由としては重量が普通のノートPCよりは重たいものの、ノートPCのメリットである持ち運びが可能というメリットを享受しつつPCのスペックが非常に高いので、クリエイティブ作業の幅が広がるそうです。特に動画編集や複数のAdobeソフトを同時起動する場合などは【raytrek R7-ZF 32GBモデル】が良いとの事でした。
【インタビューを振り返って】
今回2名の方に実機を操作してもらいながらインタビューを行いました。現役クリエイターの回答は、これからクリエイティブに挑戦しようと考えている方の参考になりそうな情報が多かったですね。クリエイターのTさんは、そろそろPCの買い替えを考えているそうで「帰りにドスパラの公式サイトをチェックしてみます!」と言っていました。
ドスパラ
raytrek のクリエイター向けパソコンは今回実機レビューを行った機種以外にも用途別に様々なモデルが豊富に展開されています。
クリエイター向けソフトの推奨スペック解説記事
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