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ノートPCのファンがうるさいのは冷却クーラーやパッドで解決するのか

ノートPCのファンがうるさいのは 冷却クーラーやパッドで解決するのか

ゲーミングノートPCや通常のノートPCのファンの音がうるさくて困っている方へ、対策としてノートPC用の冷却クーラーや冷却パッドの購入を検討されていませんか?クーラーやパッドで騒音が実際に解決するのか実験してみました。結果は予想とは違う方向に!?

記事公開日:2019/12/12 作成

最終更新日:2020/02/20 更新 古い高性能ノートPCでの調査を追記

 

目次

ノートPCはなぜうるさくなるのか

ノートPCの内部

ノートPCのうるさい音は内蔵されているファンの音です。

ノートPCはデスクトップPCと比べて狭く薄い限られたスペースに各種パーツとそれらを冷却する装置を詰め込まなければなりません。必然的にデスクトップPCよりも冷却性能に劣ります。熱がこもり、それを冷やすためにファンが高回転することで騒音が発生するわけです。

特にゲーミングノートPCは発熱量の大きいグラフィックチップを搭載しているので、通常のノートPCより騒音量は大きくなります。

パーツの熱を逃がすためにファンがうるさく回るので室内の温度が高い夏の方がうるさくなります。また、購入から年数が経過しPC内部にホコリがたまっていくと熱が逃げにくくなるため定期的なメンテナンスが必要になります。

但しノートPCのパーツはデスクトップPCよりも精密で取り外しが物理的に難しいまたは不可能なパーツも多いのでどうしても内部にホコリが蓄積しやすいのです。

ノートPC用の冷却クーラーは効果があるのか検証

 DEEPCOOL N19

今回実験用に購入したのは【DEEPCOOL N19】 です。なんとお値段700円!とノートPC用クーラの中では最安のエントリーモデルです。高価なクーラーは1万円を超えるモデルもあります。

 DEEPCOOL N19|実物写真

開封して実物を出してみました。安いわりに作りはソコソコしっかりしています。ノートPC用クーラーの仕組みは中に大きいファンが内蔵されているので、この上にうるさくてあちあちなノートPCを置くことで冷却性能を高めるようになっています。

測定するノートPC

騒音測定器

ファンの騒音を測定するノートPCは通常のノートPCよりもファンの音がうるさくなりやすいゲーミングノートPCで測定します。機種はドスパラの爆売れモデル【ガレリアGCR1660TGF-QC-G】 を使用しました。使用回数が少ないので新品に近い状態です。

測定は体感ではなく、騒音を測定できる機械を使って厳密に調査しています。機械の数値は騒音の大きさを表しており、大きいほどうるさいということです。

目安として40dB以下は静かで物音がしない状態です、50dB以下は人が周りにいて物音は多少するけどうるさいとは感じないレベル。60dBを超えるとはっきりと騒音を感じ、人が話していたり、物音がするのを実感するレベルです。

測定結果

測定は自室で行いました。室内の暖房や換気扇などを切った状態でノートPCの電源を入れる前は38dBでした。ノートPCの電源を入れてみると、起動時の負荷で50dBに迫りましたが、しばらくすると39-40dBに落ち着きました。今回のゲーミングノートPCは新品同様ということもあり、負荷がかかっていない状態では非常に静かですね。

ノートPCクーラーDEEPCOOL N19に乗せた状態

ノートPC用クーラーはノートの下に設置します。今回のモデルはUSBから電源を供給するモデルでした。ノートPCが浮くので最初はキーボード操作に違和感がありますね。高級なノートPCクーラーだと角度がついていて、より違和感のない作りになっているモデルもあります。

ちなみにノートPCクーラー単体の騒音は48dBでした。負荷のかかっていない状態ではノートPCクーラーは回さないほうがいいですね。

次はPCに負荷をかけて各種パーツが熱を発生しノートPCのファンが高回転で回る状態にしていきます。

ベンチマークソフト

負荷をかけるために、PCのグラフィック性能を測定する有名ベンチマークソフト「3DMARK」を使用しました。

ノートPCクーラーなしでベンチマークを回すと最大騒音量は69.0dB(2回の平均値)という結果で、ほかに騒音が発生しない室内にいると明らかにファンの音が分かるレベルでした。テレビなど他に騒音を発生させた状態だとあまり気にならなかったですね。

いよいよ激安ノートPCクーラーを使っての測定です。結果は

69.5dB

…???

間違いかと思ってもう1回ベンチマークを回しましたが、結果は

69.3dB

わずかに騒音量が増加しています…。ノートPCクーラーを設置した以外は測定条件は全て同じです。原因がすぐには分からなかったので、いろいろと問題を切り分けていきます。

次に試したのがノートPCクーラーをPCの下に設置するがクーラーの電源を入れない(クーラーのファンを回さない)状態での測定です。結果は

69.4dB

この時点でクーラのファンは回っている必要がないことが分かります。ノートPCクーラー未使用時はノートPCと机がある程度近いので机に騒音が吸収されていて、クーラー使用時はクーラーの中はファン以外すかすかなので、騒音が反響することでわずかにうるさくなっているのではないかと考察しました。

そのため次はクーラーを外して、ノートPCの接地部分と机の間を5cmほど隙間として開けた状態で測定してみました。結果は

70.4dB

やはり音の反射が原因でうるさくなっていたんですね。

以上の結果から、新品で状態の良いゲーミングノートPC【ガレリアGCR1660TGF-QC-G】 に安価なノートPCクーラー【DEEPCOOL N19】 をつけると、熱を逃がしてFANの回転量を減らす効果よりも反響でごくわずかに騒音が上昇してしまう事が分かりました。

【騒音測定結果】

状態 騒音量
PC電源OFF時 38dB
PC電源ON低負荷時 39-40dB
高負荷時(クーラーなし) 69.0dB
高負荷時クーラーON 69.4dB
高負荷時クーラーOFF 69.4dB
高負荷時机とのノートPCの
距離を5cm開けた状態
70.4dB

 【ガレリアGCR1660TGF-QC-G】 はIntelとドスパラがコラボして開発した高級ゲーミングノートPCなので厳密なエアフロー計算に基づき、冷却設計がなされていると思われます。ゲーミングノートPCの課題は高負荷時の騒音ですからね。そのためノートPCクーラーを使うことでエアフローを乱してしまった可能性もあります。

今回のテストではクーラーの効果がありませんでしたが、購入から年数が経過して内部にホコリがたまりエアフローが悪化しているノートPCや安価な薄型モデルで冷却性能が元から犠牲になっているノートPCでは効果があるかもしれませんので、追加で検証を予定し←下に追記しました。

更には、高級ノートPCクーラーだとどうなるかも試してみたいですね。個人的に有名メーカーの【CoolerMaster X150R】 がすごく気になります。

New!! 8年前に購入した古いノートPCでも実験

2012年に購入したVAIOのノートPCでも実験してみましょう。

スペックはi3-2330M・GT540M・メモリ8GB・SATA SSDです。2020年の今スペックを見ると化石のような性能ですが、当時は20万円近くしました。グラボも搭載しているので当時の一般的なノートPCよりは高性能でしたね。

FF14のベンチマークを回してみると

このスペックではFF14は遊べないようです…。ベンチマーク時のFAN音は最大で50.5dBでした。電源OFF時の室内が38dB。ノートPCの電源ONから5分間の最大が41dBでした。ゲーミングノートPCならゲームプレイ中の高負荷時に50dBであれば非常に優秀なレベルですが、日常使いのノートPCだと50dBははっきりうるさいと認識する騒音量ですね。

この古いノートPCに安いノートPCクーラーをつけて再度ベンチマークを回してみましたが最大騒音量は全く同じでした。

購入から年数が経過して使用歴の長いPCはFANや基盤にホコリがたまって排熱を妨げている可能性大なので、裏のカバーを開けて内部をエアダスターで清掃してみました。ベンチマークを回したばっかりでFANも最大まで回っていたにもかかわらず裏のカバーに熱がこもっていませんでした。ノートPCの裏側が熱くなるノートだと冷却クーラーは効果がありそうですが、今回実験で使用したノートPCは裏側が熱くなるタイプではないため騒音量に変化がなかったのかもしれません。

基盤やファンそして排熱フィンに付着していたホコリを吹き飛ばしてから再度FF14ベンチマークを回し騒音量を測定すると最大が49.2dBとわずかに減少しベンチマークスコアも1%ほど上昇していました。

古いノートPCを使った実験結果をまとめると

状況 最大騒音量 備考
電源OFF時 38.0dB  
電源ON時 41.0dB 起動後5分間の最大値
ベンチマーク冷却FANなし 50.5dB 2回の平均値
ベンチマーク冷却FANあり 50.5dB 2回の平均値
清掃後ベンチマーク冷却FANなし 49.2dB 2回の平均値
清掃後ベンチマーク冷却FANあり 49.4dB 2回の平均値

このような結果になりました。

クーラーが接するノートPC裏面があまり熱くならないノートの場合、安物クーラーの効果は見込めず、それよりも内部のホコリを清掃したほうが騒音量が下がるという実験結果となりました。

ノートPC裏カバーはねじを全部外しても、機種によっては外しにくい場合があり最悪プラスチックが割れたり保証対象外となる場合があるので力任せは禁物です。

以下、ゲーマー用の内容です。

ノートPCクーラーでゲーミングノートPCのグラフィック性能があがる!?

これまでの実験でゲーム用のベンチマークをノートPCクーラーのありなしなど様々な条件で回してみました。今回は騒音量に着目した記事だったのですが、 【ガレリアGCR1660TGF-QC-G】 のベンチマーク結果のスクリーンショットを眺めていると思わぬ発見に遭遇しました。

ノートPCクーラーのありなしでベンチマークスコアが変化

状態 ベンチスコア
高負荷時(クーラーなし) 6026
高負荷時クーラーON 6078
高負荷時クーラーOFF 6068
高負荷時机とのノートPCの
距離を5cm開けた状態
6021

※各3回ずつ計測した平均値

※環境や利用するクーラー及びノートPCによってはこの記事の結果通りにはならない可能性もあります。

ノートPCクーラーを設置してクーラーをONにした状態だとクーラーなしよりもスコアが上昇していました。クーラーの回転を止めた状態でも若干上昇しています。

なぜこのような結果になるかといいますと、パソコンは高負荷時に高温になりすぎた場合、性能にリミットをかけることで限界を超えた発熱量になりにくいよう制御されています。この機能がホコリのたまりすぎや物理的な故障によりうまく機能していないとPCが強制終了して、いきなり電源が落ちたりもします。

ノートPCクーラーによりPCパーツがより冷却される➡より高負荷が維持しやすくなる➡ベンチマークのスコアが上がるといった流れのようですね。

騒音測定でノートPCクーラーON時に騒音量が下がらなかったのは、PCが発揮できるパワーの最大値が上がったからとも考えられますね。

 ノートPCと机の隙間を開けただけの場合は、熱が机の接地面にこもらないのでスコアが上昇してもよさそうでしたが、ノートPC側で設計されたエアフローが乱れるマイナス要素の方が大きいようでスコアはわずかに下がる結果となりました。

クーラーをOFFにした状態でもベンチマークが上昇していた理由はクーラー側のノートPCとの接地面が金属になっておりノートPC裏板の熱をうまく逃がしてくれていたのでしょう。

ノートPC用クーラーは安価なモデルと新品のゲーミングノートPCでもPCのグラフィック性能を若干上昇させる効果があることが分かりましたね。但しスコア差は、グラボが1グレード違うと300~1000くらいスコアが変わるのに対して、今回の結果は約50の違いでしたので控えめな上昇量となっています。「ノートPCクーラーをつけたらゲーム内画質を中から高に上げても快適!」とはなりません。あくまで補助的な性能アップです。

ちなみに通常のノートPCはACアダプタが小さい事から分かるように電源コンセントからの給電量が少なく設計されています。そのため、USB接続でノートPCから電力を貰うノートPCクーラーを使用するとベンチマーク処理に回せる電力が減っているようでスコアは2%ほど減少する結果となりました。

今回の調査で使用したCPUクーラーとゲーミングノートPCは

 ドスパラ で販売されています。

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