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ノートPC市場において日本はもちろん世界的なシェアがあるASUSのゲーミングノートPCの中から今回は記事執筆時に発売されたばかりの「TUF Gaming A15 FA506QR (FA506QR-R7R3070ECG)」の実機をお借りしてレビューを行いました。PCの写真を始め、スペック解説やベンチマークテストそしてゲームプレイについても触れています。
2021/03/04 速報レビュー公開
2021/03/12 ベンチマークやゲームプレイ時のFPSを追加
2021/03/16 更新
目次
- ASUS公式オンラインショップ
- ASUSに対する私のイメージ
- ASUS TUF Gaming A15 FA506QR (FA506QR-R7R3070ECG)について
- TUF Gaming A15 FA506QRのスペック
- TUF Gaming A15 FA506QRの外観
- TUF Gaming A15 FA506QRのベンチマーク
- TUF Gaming A15 FA506QR の独自機能
- RTX3070ゲーミングノートPCでのマイニング
- TUF Gaming A15 FA506QR でのゲームプレイ
- みんなのゲーミングPC購入価格
- TUF Gaming A15 FA506QRレビューまとめ
- ASUS公式オンラインショップ
- ゲーミングPCレビュー記事一覧
- 週間人気ゲーミングPC記事ランキング
ASUS公式オンラインショップ
ASUSの公式オンラインストアASUS StoreではASUSのゲーミングノートPCだけでなくスマホやゲーミング用のモニタなどが販売されています。
ASUS(エイスース)は台湾に本社があるPC及びPC周辺機器メーカーです。PC以外ではスマホやタブレットの製品もありますね。自作PC界隈ではグラボやマザーボードのメーカーとしても非常に知名度が高い会社です。
不定期でセールやキャンペーンが開催されていてお得なモデルを探すのも楽しみの一つです。
ASUSに対する私のイメージ
私はASUSの製品を何度が購入したことがあり、2017年に購入したGTX1080Ti(当時最高性能のグラボ)の2台(STRIX-GTX1080TI-O11G-GAMINGとTURBO-GTX1080TI-11G)は満足度が高かった思い出があります。性能に満足しただけではなくて、ASUSの上位製品ってリセールバリューもいいんです!私は上記のグラボを購入から1年半後にネットのフリマで売りましたがかなりの高額で売れました。スマホもASUSの中古旧モデルが比較的高い値段で販売されているのを電気店で見かけましたし、大切に使えば数年後に新機種に買い替えて手放す際に自分の懐が温まる良い製品を作っているのがASUSに対する私のイメージです。
ASUS TUF Gaming A15 FA506QR (FA506QR-R7R3070ECG)について
※上記画像は2021/03/04時点で公式より取得し税込み価格への修正を行った画像です。スペックや金額及びキャンペーン等は変更されている可能性がございます。以降で記載するスペックは記事作成時の情報ですので、ご検討の際は改めて公式サイトをご確認下さい。
ASUSから販売されているゲーミングノートPCのラインナップの中で、今回レビューする「TUF Gaming」シリーズはメインストリームの位置づけとなっており、ASUSのゲーミングノートPCの中では比較的リーズナブルな価格設定となっています。
上位シリーズには、性能を追求した「ROG Strix」シリーズや、軽量薄型を重視した「ROG Zephyrus」があります。
「TUF Gaming」は下位のシリーズだからと言ってチープなわけではありません。例えばTUFシリーズの代名詞である「ミリタリー規格への準拠」であったり、
(上記画像は公式サイトより引用)
最新の改良された冷却システム(83枚のブレードファンやセルフクリーニング機能)などASUSの独自ノウハウが搭載されつつも、コスパ重視のモデルとなります。
TUF Gaming A15 FA506QRのスペック
今回レビューを行うTUF Gaming A15 FA506QRのスペックを確認しましょう。
メインスペックに注目すると、CPUにAMDの最新Ryzen7を搭載していますね!ゲーミングPCとして重要なパーツであるグラボは発売されたばかりのRTX3070を搭載しています。
ストレージは高速SSDがなんと1TB(1,000GB)の大容量搭載!最近では一つのゲームで100GBを超えるタイトルも出てきたので、SSDの容量が大きいのは嬉しいです。
液晶についてもびっくりしたのですが、なんと240Hz(最大240FPSまで表示可能)なんです。一般的なモニタは60Hzで、ここ最近144Hzも普及しつつありますが、240Hzはかなり高価なので、この価格帯で240Hzなのは驚きました。
TUF Gaming A15 FA506QRの外観
スペックを把握した所で、次はノートPC本体の外観をチェックしましょう。
【PC正面】
サイズ感はモニタが15.6インチで、寸法が359.8(幅)×256(奥行き)×22.8-24.3(高さ) mmなので一般的なノートPCよりやや大きいサイズ感ですね。
重量は約2.3KgありCPUとグラボがゲーム用の高性能なモデルを採用しているので、一般的なノートPCのACアダプタと比べると大きさと重量が増しています。
通常のノートPCは1kg前半のモデルも多いのでゲーミングノートPCのデカさや重さに違和感を感じるかもしれません。しかしゲーミングノートPCは一般のノートPCと異なり薄くて小さくて軽いほど良いわけではありません。
なぜならば、薄くて小さくて軽いほど冷却性能が犠牲になり、高熱によるリミットがかかって性能を発揮できなくなるばかりでなくノートPCのFANが爆音になってゲームどころではなくなってしまうからです。TUF Gaming A15 FA506QRはしっかり性能が発揮できているのかについては後述のベンチマークでしっかりチェックしていきます。
重さ的に基本は自宅内などで使用しつつ、たまに外へ持ち運ぶといった用途に向いています。私も重量が2Kgを超えるゲーミングノートPCを所有していますが、カバンに入れて歩き回るのはしんどかったので、リュックに入れるようにしました。頻繁にゲーミングノートPCを外へ持ち運びたい方など、重量が気になる方はASUSの上位製品「ROG Zephyrus」を選択しましょう。
【側面】
ノートPCの左側面には各種入出力用のインターフェースが搭載されています。USB-typeCがあるのは何かと便利なので嬉しいです。ゲーミングノートPCも、より薄型を目指すために有線LANコネクタや外部映像出力専用ポートをなくしてUSB-Cで代替する傾向が進みつつありますが、個人的には有線LANやHDMIポートは、あってほしい派です。
右側には冷却用の通風孔がありました。
【表面】
モニタを閉じた状態です。「TUF」のロゴが一新されたので、様々な場所で違和感なく馴染むデザインですね。TheゲーミングPCといったゴテゴテ感が抑えられているので、ビジネスで使っても問題なさそうですね。
【裏面】
PCの裏を見てみると、空気を取り込むためのメッシュ加工が施されていました。
【キーボード】
TUF Gaming A15 FA506QRのキーボードフォントはモダンな感じですね。テンキーがあるタイプです。
レビューで約2週間ほど色々な操作を行いましたが特に違和感なく使用できました。
TUF Gaming A15 FA506QRのタッチパッドはクリック部分とマウスカーソル操作部分が分かれているタイプです。私はTUFのように分かれているほうが好みです(チープなタッチパッドを採用していた他のノートPCメーカーでは暫く使っていると物理的に調子が悪くなったり、音がうるさくなったりしたことが過去に数回あったため)
TUF Gaming A15 FA506QRのベンチマーク
次はベンチマークの結果を報告します。解像度は全て1920x1080です。
比較用に2020年1月まで最新だったRTX2080~2060ノートPCのベンチマーク結果も掲載します。
【3DMark TimeSpy】
3DMark TimeSpyはDirectX12で動作するため最新ゲームをプレイする上で参考になるベンチマークです。スコアの「8639」は旧世代のノート用のRTX2070より性能がかなり高くRTX2080に匹敵するスコアです。
- RTX2060ノート:5838
- RTX2070ノート:7277
- RTX2080ノート:8721
【FF14ベンチマーク】
発売から年数が経過していたり要求スペックが高くないE-sports系のゲームはTUF Gaming A15 FA506QRであれば、最高設定でも60FPSを大きく上回る表示が可能です。
- RTX2060ノート:13874
- RTX2070ノート:13349
- RTX2080ノート:15444
【FF15ベンチマーク】
FF15は負荷の高いゲームとして有名です。BF5・RDR2・Cyberpunk2077など重量級ゲームもフルHD解像度の高~最高画質で遊ぶことが出来るスペックです。
- RTX2060ノート:6559
- RTX2070ノート:7765
- RTX2080ノート:9393
【SSDベンチマーク】
TUF Gaming A15 FA506QRではストレージにPCI Express 3.0 x2接続の高速なSSDを採用しているので、どのくらい高速なのか測定してみました。左側の数値が読み込み速度、右側が書き込み速度を表しており、数値が高いほど高速です。
TUF Gaming A15 FA506QRに搭載されているSSDと、旧規格で接続したSSDそして安価なHDDの速度がどれくらい違うのかみてみましょう。
【一般的なSSD】
【一般的なHDD】
SATA接続のSSDと比べてもスコアが高いですし、HDDと比べると雲泥の差です!私もSSDを搭載したゲーミングPCを利用していますがSSDの動作に慣れるとHDD搭載PCの遅さにイライラするほど明らかに読み書き速度が違います。特にノートPC用のHDDはインチが小さいこともあり、購入から年数が経過してくると起動してまともに触れるようになるまで数分待たないといけない状態になりがちなのでSSDの恩恵は大きいといえます。
今回レビューしたPCでは電源OFF(スリープではなく、シャットダウンした状態)から電源をONにしてWEBブラウザを開き、入力できるようになるまで、たったの12秒でした。皆さんが使用中のPCはどれくらい時間がかかりますか?
ベンチマークの結果を総合すると2021年1月まで最新だったRTX2070のスコアとRTX2080の中間ぐらいの性能でした。
ファンの音
TUF Gaming A15 FA506QRは騒音量がゲーミングノートの中ではかなり控えめですが、高負荷時の冷却ファンの音は、やはりある程度します。これはこの機種がというわけでなく発熱量の多いグラボを限られたスペースに納めなければならないゲーミングノートPC全体に言えることです。
過去に測定したゲーミングノートPCの騒音量と比較してみましょう。
【3DMARKベンチマーク時の最大騒音量】
- TUF Gaming A15 FA506QR…50.2dB
- 旧ROG Zephyrus G14 GA401IV(RTX2060MAX-Q搭載)…55.7dB
- 他社RTX2060ノートPC …58.6.dB
- 他社GTX1660TiノートPC …69.0dB
dB(デシベル)は音の強さを表す単位で5dB以上違うと明らかに騒音量が違うのを実感できます。1-2dB程度ではリアルタイムで比較しないと分からないですね。
私はこれまで20台近くゲーミングノートPCをレビューをしてきたのですが、一番静かでした。
個人の感覚になってしまいますがTUF Gaming A15 FA506QRの騒音量だと、シーンとした部屋でベンチマークを無音で回すとFANの音が分かりますが、テレビをつけていたり、ゲーム音が流れていると、FANの音はあまり気にならないレベルです。
ゲームプレイ時に音が気になる場合はヘッドセットでゲーム音の臨場感を味わいつつ、FANの音をシャットアウトするプレイスタイルが良いですね。
TUF Gaming A15 FA506QR の独自機能
ASUSのゲーミングノートPCには専用ソフト「Armoury Crate」があり、性能と騒音量のバランスを調整できる機能があります。
TUF Gaming A15 FA506QR には3つの性能モード「サイレント・パフォーマンス・ターボ」があり状況に応じてFnキー+F5キーで切り替えられるようになっています。そのほかにもASUSの専用ソフト「Armoury Crate」ではゲーム別にプロファイルが作れたりASUS製のゲーミングデバイスと連動できるみたいです。
試しに3つのモードでTimeSpyベンチマークを実行してみたところ
サイレント…スコア8283 騒音量47.8dB
パフォーマンス…スコア8373 騒音量48.3dB
ターボ …スコア8639 騒音量50.2dB
上記のようにスコアと騒音量が若干変わるので、軽めのゲームを遊ぶときや、静穏性を重視したい方はサイレントモードでのゲームプレイが良さそうですね。
RTX3070ゲーミングノートPCでのマイニング
2020年終わりごろからマイニングブームが3年ぶりに到来し盛り上がっていますね。マイニングとはコンピューターの演算処理能力を使って仮想通貨の決済処理を行う代わりに仮想通貨を報酬としてえる行為です。
マイニングにはASICと呼ばれる専用マシンもありますが、ゲーミングPCのグラフィックボードでも行う事が出来ます。ノートPCは発熱の問題で厳しいと思われていましたが、電気代の安い国ではRTX3000番台のノートPCがマイニング用で爆買いされています。
今回レビューしている「TUF Gaming A15 FA506QR」ではノート版のRTX3070を搭載していますので、実際にマイニングが可能か試してみました。
結果は24時間の電気代が約66円に対して1日あたり430円のマイニング報酬(2021/03/04時点 1BTC当たり543万円計算)でした。イーサリアムのハッシュレートは46MH/sとノートPCにしてはかなりの性能です。
※上記の数値はレビュー用としてお借りしているPCでの検証のため短時間でのデータを元にした数値です。
但しゲーム用として購入したゲーミングノートPCをマイニングで使用するのは本末転倒です。マイニングを行うとノートPCの故障リスクが高まりますし、寿命も確実に短くなります。なによりACアダプタに繋いで24時間フルパワーで稼働するためバッテリーの劣化が進む可能性があります。バッテリーが劣化すると、バッテリー稼働時間がどんどん短くなる可能性が高いので推奨できません。
あくまで最新のゲーミングPCはこんなこともできるんだなぁという認識で大丈夫です。
TUF Gaming A15 FA506QR でのゲームプレイ
せっかく高価な最新ゲーミングノートPCをレビューしているので、実際にいくつかのゲームを遊んでみました。
ゲーム中の解像度はフルHD(1920x1080)で設定は最高設定でプレイしてみます。
最高設定でも平均60FPSを大きく上回るゲームが多かったです。2020年の超大型PCゲームで非常に重たい「Cyberpunk2077」も重たい街中を中心に測定しましたが、平均60FPS出ていました。バトロワ系やFPS系のゲームでは設定を最高設定から下げれば、TUF Gaming A15 FA506QRの特長である240Hz液晶を最大限生かせます。
みんなのゲーミングPC購入価格
今回TUF Gaming A15 FA506QRのレビューを行いましたが、ASUSのゲーミングPCモデルは価格やスペックの種類が豊富なので、どれくらいのスペックにするか悩まれる方も多いかと思われます。参考までに皆さんのゲーミングPC購入価格を調べてみました。
ゲーミングPCの平均購入価格は16万2023円(税込)となりました。平均購入価格はeスポーツの普及により若年層の購入が増えているため3年ほど前と比べると3万円ほど下落しています。
モニタなどの周辺機器や延長保証などが含まれている場合もあり、カスタマイズ前の基本価格より購入価格の平均は若干高くなっています。
20万円未満でRTXグラボを搭載したハイスペックよりの構成が人気のようです。
TUF Gaming A15 FA506QRレビューまとめ
ASUSより販売されている15.6型の最新ゲーミングノートPC「TUF Gaming A15 FA506QR 」は静穏性と頑丈さを重視しつつコスパにも優れたモデルでした。実際にゲームプレイをしてみた感想としては、ゲーミングノートPCでここまで快適に遊べるの!?と衝撃を受けましたね。ノートPCの重量はゲーミングノートの中では軽い方ではないので、主に自宅内で使用する事を前提に、移動可能な省スペースゲーミングPCとして購入すると満足度が高いでしょう。
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