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ゲーミングPC大手のドスパラで販売されているコスパ重視のゲーミングPC「ガレリアRT5」の貸出機をお借りして実機レビューを行いました。PCの外観/内観写真を始め、スペックやベンチマークテストそしてカスタマイズにも触れています。最新かつコスパを重視したゲーミングPCを購入したい方は必見です。
2020/04/09 作成
目次
- 目次
- ドスパラ公式サイト
- ガレリアRT5について
- ガレリアRT5のスペック
- ガレリアRT5の外観
- ガレリアRT5のサイズ感
- ガレリアRT5のPC内部
- ガレリアRT5のカスタマイズ
- ガレリアRT5のベンチマーク
- ベンチマークを動かしてみた感想
- PCゲームをしながらスマホゲームもパソコンで遊べちゃう
- ガレリアRT5で実際にゲームをプレイ
- みんなのゲーミングPC購入価格
- 人気ゲームの推奨スペック
- ガレリアRT5レビューまとめ
- ゲーミングPCレビュー記事一覧
- 週間人気ゲーミングPC記事ランキング
ドスパラ公式サイト
ドスパラ はゲーミングPCのネット販売で有名な会社です。私が初めてゲーミングPCを購入したのもドスパラでした。2008年の事なので、もう10年以上昔ですね。9800GTXグラボを搭載したモデルを購入したのを覚えていて、2011年まで愛用していました。最近だとPCパーツを良く購入しています。このブログを始めてからは度々ドスパラと他社と比較してきましたがスペックに対して価格が抑えられている傾向にありコスパの良いゲーミングPCがそろっています。販売台数が多い分、1台当たりの利益が少なくても成立するのかなと想像出来ます。
ガレリアRT5について
税込み98,978円
※上記画像は2020/04/09時点で取得しています。スペックや金額等は変更される可能性がございます。以降で記載するガレリアRT5のスペックや金額は記事作成時の情報ですので、ご検討の際は改めて公式サイトをご確認下さい。
ドスパラのガレリアRT5は2018年に特価モデルとして誕生してからコスパの良さで非常に人気の高いモデルです。これまではCPUに1世代前のRyzen5 2600が搭載されていたのですが、最新の構成では日本で発売が解禁されたばかりのRyzen5 3500が搭載されています。価格は据え置きのまま最新CPUになったので更に魅力的なゲーミングPCになりました。
ガレリアRT5のスペック
まずは今回レビューを行うガレリアRT5のスペックを確認しましょう。
グラボにミドルレンジ帯でコスパの良いGTX1660SUPERを搭載していますね。のちほど実際のゲーム中のFPSなども紹介しますが大抵の最新ゲームを中設定以上の画質でプレイできますし、eスポーツ系の軽いゲームなどは最高設定でプレイできちゃいます。メモリはしっかり16GB搭載。ストレージは高速なNVMeSSDと大容量のHDDを両方搭載する隙のないスペックです。
このモデルにはキーボードとマウスは付属していないので、お持ちのものを再利用するかカスタイマイズで追加しましょう。カスタマイズで追加可能なドスパラオリジナルキーボードとマウスは安いのに中々の品質です。
ドスパラに限らずBTOメーカーのゲーミングデスクトップPCはモニタSETと明記されていない限り、モニタはついていません。既存のモニタを再利用するかカスタマイズでモニタを追加しましょう。既存モニタを再利用する場合、接続コネクタが合うか製品ページのグラボ仕様欄の確認が必要です。
ガレリアRT5の外観
スペックを把握した所で、次はPC本体の外観をチェックしましょう。
【PC正面】
PC正面にはUSBとSDカードのコネクタ、電源スイッチなどがあって、ドスパラのゲーミングPCブランドロゴ「GALLERIA」のプレートがキラリと光っています。
【PC背面】
USB端子の数は正面に2個、背面に6個とかなり豊富ですね。グラボの出力端子は「HDMI x1 DisplayPort x1 DVI x1 」となっています。古めのモニタにはDVI端子しかないモデルもあるので、グラボの出力端子にDVIが含まれているのは変換コネクタを買わずに済むメリットがありますね。
【側面】
側面は一部がメッシュ構造になっており、PC内部に熱がこもりにくいようになっています。
【上部及び底部】
上部と底部はシンプルな構造になっています。
ガレリアRT5のPCケースはゲーミングデスクトップPCとしてクセのないオーソドックスなスタイルですね。
ガレリアRT5のサイズ感
ゲーミングデスクトップPCは通常のデスクトップPCと比べてPCケースのサイズが大きく重量も重たいので初めてゲーミングPCの実物を見ると驚かれる方もいらっしゃいます。例えばドスパラのゲーミングデスクトップPC人気1位のガレリアXF ですと重量は約13.9Kgで幅20.7cm・奥行52cm・高さ45cmとなっています。
今回レビューを行っているガレリアRT5は重量が約8.2Kgで幅18.5cm・奥行39.5cm・高さ37cmとコンパクトになっているため清掃やメンテナンスのためにPCを移動させる時も楽ですし置く場所の自由度も上がりますね。
一般的なサイズのゲーミングPCとガレリアRT5を並べてみると違いが分かりやすいので並べてみました。手前がガレリアRT5です。
奥行きと高さが特にコンパクトになっていることが分かりますね。
ガレリアRT5のPC内部
【サイドパネルを外した状態】
背面の大きな黒いねじを外してサイドパネルを横にずらすとPCの内部が確認できます。ケーブル等はきれいに束ねられていました。
ドスパラのゲーミングPCではPalit製のグラボが採用されています。
ドスパラがPalit製グラボの国内で唯一の正規代理店となっており販売店でもあるため[輸入代理店⇒販売店間]のマージンがなく安価でグラボをユーザーに提供できる仕組みになっています。ドスパラのデスクトップゲーミングPCのコスパが良いのもこの仕組みが関係ありそうですね!
今回お借りしたガレリアRT5に搭載されていたGTX1660SUPERはシングルファンタイプでした。グラボを覗いてみると内部に銅製のヒートパイプが見えたのでチープなモデルではないようです。グラボを搭載する箇所には3.5インチベイがないので2-3年後にその時の最新ミドルレンジグラボに入れ替えることで長くガレリアRT5を愛用できます。
ガレリアRT5のカスタマイズ
ドスパラなどBTOゲーミングPCの良いところは、ある程度自由にスペックのカスタマイズが出来る点ですので、ガレリアRT5のおすすめカスタマイズをいくつかピックアップして紹介します。
※カスタマイズ内容や価格は2020/04/09時点での情報です
セキュリティ(非常に重要)
スペック云々の前にPCのセキュリティは非常に大切です。私は5年ほど前に普段使いしていたメールがハッキングされ中国IPから実際に不正ログインされてしまいそのメールで登録していた全てのサービスを解約もしくはパスワード変更するはめになってしまいました。その中にはクレジットカードも含まれていたので実害こそなかったもののヒヤッとしましたし非常に手間がかかりました。最近ではPCの乗っ取り被害で、あなたが意図せず加害者になってしまうこともあるので、PCのセキュリティは万全にしておきたいです。
ドスパラのゲーミングPCには世界的なシェアのあるシマンテック社のノートンセキュリティスタンダード版が無料で30日分最初からついてきますが、+1000円で1年版にアップグレード出来るのでほぼ必須レベルで選択しておきたいです。PCセキュリティソフトの価格を調べてもらえばわかりますが非常にお得です。
SSD容量アップ(重要)
予算が許すのであればSSDの容量を2倍の512GB NVMeSSDにしておきたいです。最新の大型ゲームの中には100GBを超えるゲームクライアントも出始めているので256GBのSSDでは大容量クライアントのゲームを2本しかインストールできません。
購入したばかりの頃はストレージの容量が少なくても、あまり気になりませんが使用年数が経過してくると色々なデータがたまってきてゲームをインストールしたいのに容量が足りず悪戦苦闘するはめになります。ご自身でのSSD追加が難しいと感じる方は購入時に最初から大容量のSSDにしておきましょう。
リカバリーメディア作成(PC初心者は重要)
ドスパラでは2020年3月より人気機種のみ先行してカスタマイズにて「リカバリーメディア作成サービス(Windows復元用USBメモリ)」が追加されました。ガレリアRT5も対象となっています。
PCのOS不調時に簡単にPCを初期化できるのがリカバリーメディアを作成しておくメリットです。初期設定を済ませた状態でリカバリーされるのでPCの設定が良く分からない初心者の方に特にオススメ出来ます。
7,000円と10,000円のプランがあり高いプランの方はゲームプレイに特化した初期設定も適用された状態のリカバリーメディアを作成してくれます。
「グラボドライバのアップデート・DirectXのインストール・MicrosoftVisual C++のインストール」これらを自身で行える場合は7,000円のプランでも大丈夫です。
私はゲーミングPCのOS再インストール経験が何度もありますがリカバリーメディアを使用せず1からインストールしなおしていたので元通りの環境に戻すのに平気で半日以上かかったりしていました。リカバリーメディアを使用する機会はそう多くないですが万が一の時の保険であったりPCを購入して数年経過してPCソフトウェアの挙動が怪しくなってきた際に使用することになるので予算が許すのであれば是非選択しておきたいですね。
ガレリアRT5のベンチマーク
次はベンチマークの結果を報告します。比較対象として現在最もシェアのある1世代前のグラボGTX1060 6GBを搭載したPCのスコアを記載します。
解像度は全て1920x1080です。
【比較PCスペック】
AMD Ryzen7 1700,GTX1060 6GB,メモリ16GB
【3DMark TimeSpy】
3DMark TimeSpyはDirectX12で動作するため最新ゲームをプレイする上で参考になるベンチマークです。現在最も使用率の高いGTX1060を大幅に上回っています。
- GTX1060…4423
【FF14ベンチマーク】
FF14の漆黒のヴィランズ最新版ベンチマークも回してみました。FF14などの発売から年数が経過しているゲームはガレリアRT5のスペックだと最高設定で遊べるゲームが多いですね。
- GTX1060…10001
【FF15ベンチマーク】
FF15は負荷の高いゲームとして有名です。ガレリアRT5のスコアは6580でした。FF15やBF5、RDR2などの重たい部類のゲームも中設定程度であれば十分快適に遊べるのがガレリアRT5です。FF15ベンチマークにはスコアの比較機能もあるので合わせてチェックします。
ガレリアRT5に搭載されているGTX1660SUPERの平均より高いスコアが出ていました。1ランク上位のGTX1660Tiの平均も上回っていたのはビックリしました。ちなみにゲーミングPCでコスパを重視する場合はデスクトップPCが非常に有利です。RTX2070搭載ノートPCは17万円以上するのに対して税込みでも10万円以下のガレリアRT5の方がFF15のベンチマークスコアは上回っています。
【SteamVRベンチマーク】
SteamVRはかなり軽いVRのベンチマークなので計測結果は良さそうに見えますが、VRゲームをガレリアRT5で遊ぶのはやや性能不足です。VRゲームを快適に遊びたい場合はガレリアXF などRTXグラボを搭載したモデルにしましょう。
【SSDベンチマーク】
このベンチマークではストレージの読み書き速度を測定しています。数値が大きいほど高速です。
ガレリアRT5ではストレージに通常のSSDより更に高価で高速なNVMeSSDを採用しています。PCゲームでのNVMeSSDの恩恵は起動時やロード画面がHDDと比べて大幅に短縮される点です。
一般的なSSDやHDDと比べるとかなり読み書きが高速となっているので比較してみましょう。
【一般的なSSD】
【一般的なHDD】
一般的なSATA接続のSSDと比べても、スコアがかなり高いことが分かりますね。SSDでのPC動作を体験したらHDDのパソコンは遅すぎてイライラしてしまうほど快適ですよ。
ベンチマークを動かしてみた感想
ガレリアRT5はほぼ全てのゲームを中設定以上で快適に遊べるスコアとなっていました。ベンチマーク中の最大騒音は約49dBです。ゲーミングノートPCと比べるとかなり静かでしたね。
PCゲームをしながらスマホゲームもパソコンで遊べちゃう
Androidスマホで遊べるゲームやアプリはPC上に仮想Androidエミュレータ(NOXなど)をインストールする事によりパソコンで快適に遊ぶことが出来ます。AndroidエミュレータはPCのスペック(CPU・メモリ・グラボ)を使うのでゲーミング用途ではないPCでは動作が重たくなってしまいます。
【ゲーミングPCでAndroidエミュレータを4つ起動した状態】
ガレリアRT5だと4つの仮想AndroidをPCで同時起動できました。別々のスマホゲームを同時に遊んだり、お気に入りのスマホゲームを複数アカウントでプレイする事で他人より有利に遊ぶことが出来ます。(例えばサブアカウントでゲーム内アイテムやゲームマネーを稼いでメインアカウントに集めたり、リセマラを効率よく行うなど)
スマホゲームをPCでプレイするメリットはその他にも
- スマホで他の事が出来る
- スマホの電池が消耗しない
- Androidエミュレータの便利機能で簡単な操作であれば自動化できる
などがあります。私もスマホのMMORPGゲームはゲーミングPCでPCゲームと同時に遊んでいます。とあるスマホ人気ゲームではゲーミングPCでの多重起動リセマラを行うことで、ガチャで数十万円分回してようやくでる確率のキャラを無料でGETしちゃいました。
ゲーミングPCはスマホゲーマーの方にも是非使いこなしてほしいですね。私の周りにいる廃課金やランキング上位などのガチ勢はスマホ・タブレット・ゲーミングPCの3つを全て駆使して遊んでいます。
ガレリアRT5で実際にゲームをプレイ
人気のコスパ重視ゲーミングPC「ガレリアRT5」で実際にいくつかのPCゲームを遊んでみました。
まずは箱庭系恐竜サバイバルゲーム「ARK:Survival Evolved」で遊んでみました。このタイトルは発売から年数が経過していますが当時から非常に重たいゲームとして有名で、2020年になっても大型DLCが発売され根強い人気のあるゲームです。
【最高画質での平均FPS】
ARKでの平均FPSはガレリアRT5ですと私が2017年に保証込みで25万円以上かけて購入したゲーミングPCとほぼ同じFPSが出てしまいショックといいますか、ガレリアRT5のコスパと性能の高さにビックリしてしまいました。
次は人気バトロワゲームFortniteも最高設定で1ゲームプレイしてみます。
FPS測定中のゲームでは残念ながら10位でした。1ゲーム間の平均FPSは最高設定にも関わらず107FPS出ていました!FortniteのFPSを出すために低設定でプレイする方が多い中で、ガレリアRT5は最高設定でも60FPSを大きく越えており、少し設定を下げれば144FPSモニターも活用できるスペックですね。
【最高画質での平均FPS】
3番目に遊んだゲームは2020年4月に発売されたばかりのバイオハザードRE3です。
バイオRE3は高画質側の設定幅が広く最高設定では残念ながらミドルレンジ帯のゲーミングPCでは安定したFPSが出ないのでオススメ設定でプレイしてみた所、平均FPSも95程度出ていて映像も綺麗でした。
4番目はサービス開始から1年が経過しいまだに人気があるAPEXも最高設定で1ゲーム遊んでみました。
残念ながら比較的早く部隊が全滅してしまったのですが
最高設定でも平均FPSは104となっており快適でした。
最後に大人気MOBAで世界最高のゲームプレイ人口を誇る「League of Legends」を遊びながらTwitchでゲーム配信をした際のゲーム内FPSを測定してみた所、平均FPSは151と非常に高いFPSが出ていました。
LoLなどeスポーツ系の軽いゲームはCPU負荷のかかるゲーム配信を同時に行っても特段重たくなることはないのがガレリアRT5です。重量級のゲームを配信する場合ゲーム内画質か配信の画質を落とすことになるのでゲーム配信を重要視したい場合はRyzen7やi7など、より上位のCPUを搭載したモデルを選ぶとよいでしょう。
みんなのゲーミングPC購入価格
今回ガレリアRT5をレビューしましたが、ドスパラのゲーミングPCモデルは価格やスペックの種類が豊富なので、どれくらいのスペックにするか悩まれる方も多いかと思われます。参考までに皆さんのゲーミングPC購入価格を調べてみました。
ゲーミングPCの平均購入価格は16万2023円(税込)となりました。平均購入価格はeスポーツの普及により若年層の購入が増えているため3年ほど前と比べると3万円ほど下落しています。
モニタなどの周辺機器や延長保証などが含まれている場合もあり、カスタマイズ前の基本価格より購入価格の平均は若干高くなっています。
20万円未満でRTXグラボを搭載したハイスペックよりの構成が人気のようです。
人気ゲームの推奨スペック
2018年以降に発売された大型タイトルや以前からロングヒットを続けているタイトルの推奨スペックをまとめてみました。
※赤文字のタイトルはメモリ12GB~16GB推奨
上の表を見るとCPUにi7(ryzen7)。グラボにGTX1060 6GBを搭載しておけば大抵のゲームは推奨スペックを満たせることが分かりますね。
但し推奨スペックというのはフルHD(1920x1080)解像度のモニタでゲーム内画質を中程度にした場合60FPSが出る目安となる事が多く、ゲーム内画質を高設定にすると推奨スペックに記載されているPCスペックでは性能が足りません。
ガレリアRT5に搭載されているGTX1660SUPERが多くのゲームで推奨スペックを満たさなくなるのはまだ1~2年以上先になるので長期間中設定以上でPCゲームを楽しめることになります。
ガレリアRT5レビューまとめ
最新のAMDCPU「Ryzen5 3500」とNVIDIAの「GTX1660 SUPER」を搭載しメモリやストレージもバランスの取れているガレリアRT5 は、CPUが最新モデルに切り替わった今が非常にお得な購入タイミングです。最新の重たいゲームも中設定以上でプレイ可能でeスポーツ系の軽いゲームや年数の経過したゲームは最高設定でも遊べる非常にコスパに優れたゲーミングデスクトップPCとなっています。
そのほかにも様々なモデルがあるドスパラをチェックしてみてみましょう!
【ドスパラ公式サイト】
ゲーミングPCレビュー記事一覧
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