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ゲーミングPC大手のドスパラにてGTX1650Tiを搭載したゲーミングノートPC「GALLERIA GR1650TGF-T」の実機をお借りしてレビューを行いました。PCの写真を始め、スペックやベンチマークテストそしてカスタマイズにも触れています。
2020/09/07 作成
2020/09/10 公開
目次
- ドスパラ公式サイト
- ガレリア GR1650TGF-Tについて
- ガレリアGR1650TGF-Tのスペック
- GR1650TGF-TとGCL1650TGF徹底比較
- ドスパラで販売されているノートPCモデルの違い
- デュアルディスプレイのススメ
- カスタマイズについて
- ガレリアGR1650TGF-Tの外観
- ガレリアGR1650TGF-Tのベンチマーク
- 実際にガレリアGR1650TGF-TでPCゲームを遊んでみました
- みんなのゲーミングPC購入価格
- ガレリアGR1650TGF-Tレビューまとめ
- ゲーミングPCレビュー記事一覧
- 週間人気ゲーミングPC記事ランキング
ドスパラ公式サイト
ドスパラ はゲーミングPCのネット販売で有名な会社です。他のドスパラ機のレビューでも前置きで触れていますが、私が初めてゲーミングPCを購入したのもドスパラでした。2008年の事なので、もう10年以上昔ですね。9800GTXグラボを搭載したモデルを購入したのを覚えていて、2011年まで愛用していました。他にも4-5年前に流行したスティックPC購入時にドスパラのお得なアフターサービス「セーフティサービス」や「プレミアムサービス」にも加入したほか、つい先日PCパーツとゲーミングノートPCを購入しました。
このブログを始めてからは度々ドスパラと他社と比較してきましたがスペックに対して価格が抑えられている傾向にありコスパの良いゲーミングPCがそろっています。販売台数が多い分、1台当たりの利益が少なくても成立するのかなと想像出来ます。
ガレリア GR1650TGF-Tについて
税込み98978円
※上記画像は2020/09/07時点で取得しています。スペックや金額及びキャンペーン等は変更されている可能性がございます。以降で記載するスペックは記事作成時の情報ですので、ご検討の際は改めて公式サイトをご確認下さい。
割高になりがちなゲーミングノートPCですが、今回レビューするGALLERIA GR1650TGF-Tは価格を抑えたエントリー向けゲーミングノートPCです。
ドスパラのゲーミングノートPCの中でも人気の機種で、おすすめランキングの常連ですね。
ガレリアGR1650TGF-Tのスペック
今回レビューを行うガレリアGR1650TGF-Tのスペックを確認していきましょう。
メインスペックに注目するとやはり一番の注目ポイントはCPUに最新のAMD RyzenCPUが搭載されている点といえます。ゲーミングデスクトップPCでは主にミドルレンジの価格帯で数年前からコスパの良いAMDのRYZEN CPUが評価されていき圧倒的シェアを誇っていたINTELも競争のため年々コア数が増えていきユーザーにとってもありがたい状況でした。ノート向けのCPUに関してはINTELの牙城を切り崩せていなかったAMDでしたが、ついに第3世代(製品名は4000番台ですが中身はデスクトップの3000番台と同じ仕組みなので第4ではなく第3世代)のゲーミングノートPC向けでは競争力のあるCPUを新発売したわけです。
これまでドスパラの低価格ゲーミングノートPCといえば税込109,978円の「GCL1650TGF」で私も2020年6月に実際に購入しました。
それからしばらくして今回レビューしている「GR1650TGF-T」が発売され正直めちゃくちゃ気になりましたよ!だってCPUがINTELからAMD RYZEN5になったことで税抜き価格で1万円も安くなっていたんですからね。
GR1650TGF-TとGCL1650TGF徹底比較
ということで、今回レビューする「GR1650TGF-T」と私が6月に購入し現在も発売中の「GCL1650TGF」を比較していきます。既存モデルを購入済みユーザーとしてはより低価格の新製品はスペックで負けていたらショックなのでドキドキしながら比較しました。
- 価格:GR1650TGF-Tの方が税込み価格で1.1万円安い。
- CPU:スペックで大きく違うのはCPUがINTEL製かAMD製かということ、性能差については後述するベンチマーク解説に記載。
- メモリ:安いGR1650TGF-Tは8GBなのに対してGCL1650TGFは16GB。ゲーミングPCで最低限必要なのは8GB。16GBあるとほぼ全てのゲームでメモリがボトルネックになる事はない。メモリは購入後にご自身で簡単に増設できる部類のパーツなので購入コストを抑えたいのであれば8GBからスタートしてもよい。
- ディスプレイ:安いGR1650TGF-Tの方が120FPSまで表示できるのに対してGCL1650TGFは60FPSまで。但しエントリー向けのゲーミングPCスペックなので一般的な重さのゲームでは最高画質で120FPSはかなり厳しい。軽いE-sports系のゲームは最高画質でも120Hzモニタの性能が発揮できるほか、人気のバトロワ系ゲームだと設定を中~高程度にすることで120Hzモニタの性能を活かせる
- 重量:安いGR1650TGF-Tの方が200g軽量の1.9Kg。持ち運びを前提としたゲーミングノートPCで200gの差は大きい。軽量化に合わせて厚みも5mm薄くなっている。但し薄く軽量化したことにより冷却面が犠牲になり性能が発揮できていないと本末転倒なのでこちらもベンチマークで比較してみる
- 本体デザイン:2020年7月よりドスパラでは「BREAK THE NORMAL」というテーマでゲーミングPCのデザインやロゴデザインをリニューアルしておりGR1650TGF-Tはその後に発売されたためデザイン面が強化されている。本体カラーも指紋がやや目立つ光沢のあるブラックから目立ちにくいグレーになった
主な違いは以上です。比較してみると価格帯は1万円差と非常に近いのにそれぞれ優れている箇所に違いがある事が分かりますね。
共通して高評価なのは価格を抑えつつSSDは高速なNVMeの大容量モデルであることと、ノートPCといえば外出時も自宅でも無線LAN(WiFi)でのネット接続が多くなりますが搭載されている無線LANアダプタはIEEE802.11axまで対応しているので最大2.4Gbpsという高速通信が可能な点です。
ドスパラで販売されているノートPCモデルの違い
ドスパラでは自社ブランドのゲーミングノートPCが15インチと17インチの2タイプで大きくカテゴリ分けされており、15インチ製品の中には今回レビューしているAMDCPU搭載モデルやINTELとのコラボでロングヒットとなっている「GCR2070RGF-QC」など複数のタイプがあります。ノートPCのデザインも複数あり本体カラーがグレーの方がデザイン面でいうと新しいタイプです。
デュアルディスプレイのススメ
15.6インチ液晶を採用しているガレリアGR1650TGF-Tですが、自宅で利用する際は、モニタを1枚接続してデュアルディスプレイにするとより快適なPC環境になります。
【ゲーミングノートPCのデュアルモニタの接続例】
ゲームをノートPC本体に表示しつつ、もう一枚のモニタでネットの攻略サイトやDISCORDを開いたり動画を観たりとかなり便利です。
上の写真のようにゲーム配信を行う時は、ほぼ必須といえるでしょう。
カスタマイズでモニタを追加してもいいですし、お持ちのモニタを利用しても構いません。ガレリアGR1650TGF-TにはHDMIコネクタとminiDPが用意されていますのでどちらかで接続が可能なモニタを選んでください。
カスタマイズについて
このモデルはエントリー向けに価格を抑えつつ最初からバランスがとれたモデルになっているので必須のカスタマイズは無いように感じますが、持ち運び時に落としたりなどご自身の過失による故障に対処するためにセーフティーサービスに加入しておく事をオススメします。セーフティサービスの詳細や加入は公式サイト製品ページの「構成内容を変更する」からサービス欄をご覧ください。
ガレリアGR1650TGF-Tの外観
スペックを把握した所で、次はノートPC本体の外観をチェックしましょう。
【PC正面】
サイズ感としては359.8(幅)×243(奥行き)×20.5(高さ) mmなので持ち運びを前提とした一般的なノートPCよりは大きいですがゲーミングPCとしてはコンパクトなサイズです。モニタの外枠の幅が狭いナローベゼルとなっており、ゲーム中の没入感アップやPCサイズのコンパクト化に繋がっています。
ACアダプタも通常のノートPCよりは重量感があり、大きくなっていますが、グラボにGTX1650Ti、CPUにRYZEN5 4600HというゲーミングノートPCとしては比較的省電力なスペックとなっているのでより上位のRTX2070&i7-10700Hなどを搭載しているゲーミングノートPCよりはACアダプタの厚みや重みは薄く、軽量になっています。
ゲーミングノートPCは一般のノートPCと異なり薄くて小さくて軽いほど良いわけではありません。
なぜならば、薄くて小さくて軽いほど冷却性能が犠牲になり、高熱によるリミットがかかって性能を発揮できなくなるばかりでなくノートPCのFANが爆音になってゲームどころではなくなってしまうからです。特に今回のモデルはMAX-Qではない性能を重視したグラボを搭載していますから冷却性能を高めるためにある程度の厚みが必要になります。
【側面】
ノートPCの左右には各種インターフェースが搭載されています。左側面にはLANケーブルの接続コネクタとUSBコネクタ及びオーディオコネクタがありました。
右側面にはUSBコネクタとSDカードリーダーが搭載されています。もちろんBluetoothも内蔵されていますよ。
【背面】
背面には、ACアダプタやプロジェクターマルチディスプレイ用の映像出力コネクタが備わっています。電源コードなどは背面にあるとPC周りがスッキリして見た目も作業効率もよくなるのでナイスなレイアウトですね!
背面の両側には冷却用の通風孔があり覗いてみると大きめのヒートシンクが確認できました。通常のノートPCとゲーミングノートPCの大きな違いはグラフィックやCPUの性能が大きく向上している反面、発熱量も増加しているのでゲーミングノートPCは冷却性能が非常に重要となります。
【裏面】
PCの裏を見てみると、空気を取り込むためのメッシュ加工が施されています。
PC裏面を横から眺めてみると奥側の滑り止めゴムと手前側のゴムの高さが違う事を発見しました。
高さに差をつけている理由は奥側の方を高くすることでキーボードがわずかに傾くのでキーボードのタイピングが楽になるほか、空気の通り道を確保できるので効果的に冷却できるようになります。一見気づきにくい点にもこだわっているのは好印象です。
【キーボード】
GR1650TGF-Tで採用されているキーボードはゲーミングノートPC定番のバックライトレインボーイルミネーションが搭載されています。「その機能いる!?」って以前は思っていたのですが、いざ製品を触ってみると、かっこいいしなんかテンションあがっちゃうんですよね!もちろん最初からインストールされている「GamingCenter」というソフトで好きな色に変えたりバックライトをオフにすることもできます。
レビューを行う際に電源を入れても最初はキーボードのバックライトがオフになったままで、カラーを調整するソフト「Gaming Center」をいじってもライトがつかなかったのですが、「Fn」キーと「F7」を同時に押したらつきました!どうやらバックライトがオフのモードになっていたみたいですね。「Fn」キーと「F6」キー同時押しでライトをオフにしたり、光度を調整できるようになっています。
GALLERIA GR1650TGF-Tのタッチパッドはクリック部分とマウスカーソル操作部分が分かれていないタイプですね。
個人的にはノートPCに貼られている各種ブランドのシールって結構好きです。
光沢もあってなぜか物欲がより満たされるので私は剥がさないタイプです。
キーボードの右上の電源ボタンの横には
見慣れないボタンがあったので、押してみると「GAME MODE」と「OFFICE MODE」が切り替えられるようになっていました。これは最大パフォーマンスを出すゲームプレイ用のモードと、消費電力を抑えてFANの音を抑えバッテリーのもちを良くする普段用のモードのようです。後程解説するベンチマーク結果にてモードの違いを体験してみました。
ガレリアGR1650TGF-Tのベンチマーク
次はベンチマークの結果を報告します。先ほどスペック比較を行った「GCL1650TGF」のスコアも併せて掲載します。解像度は全て1920x1080です。
【比較PCスペック】
1.i5-10300H,GTX1650Ti,メモリ16GB(GCL1650TGF)
【3DMark TimeSpy】
3DMark TimeSpyはDirectX12で動作するため最新ゲームをプレイする上で参考になるベンチマークです。
要求スペックが高い最新3Dゲームの推奨スペックは大半がGTX1060 6GB以上となっており、GTX1060 6GBのスコアはCPUにもよりますが4400前後なので、今回レビューしているGR1650TGF-Tだと重めのゲームを高設定以上でプレイするのは難しいですが、Fortniteなど軽い部類のゲームは最高設定でも快適に遊ぶことが出来ます。
一般的にデスクトップPCとノートPCのグラボは同名でもノートPCのグラボの方が性能が劣るのですがGR1650TGF-Tはデスクトップ版のGTX1650機をわずかに上回るスコアだったので、ビックリしました。
更に比較対象のGCL1650TGFとのスコア差ですが、わずかに勝っていました。但し100前後の違いは同じPCでベンチマークを何回も回すとぶれる範囲なので互角と言える範囲だと思います。
- GCL1650TGF …3781
【OFFICE Modeで測定した場合】
先ほど、GALLERIA GR1650TGF-Tの独自機能である性能切り替えボタンを紹介しましたが、実際にTime Spyベンチマークを両方のモードで実行して違いを比較してみましょう。合わせて「GamingCenter」の機能でFANを常にMAXにするモードがあるのでこちらも比較します。
- GAME MODE …スコア3846 最大騒音量54.5デシベル
- OFFICE MODE…スコア3948 最大騒音量52.9デシベル
- FAN MAX …スコア3890 最大騒音量60.0デシベル
スコアの違いはほとんどありませんでしたが、最大騒音量は結構違っていてベンチマーク中の騒音を近くで聞いた際に違いがはっきり分かるほどの差となっていました。GR1650TGF-Tの購入後にゲーム中のFAN音が気になった方はOFFICE MODEを試してみるなどFPSの低下具合や騒音量の変化を確認してみて最適なMODEを選ぶとよいでしょう。
スコアの差が出なかったのはレビュー機がほぼ新品の状態でエアフローのコンディションが非常に良いためだと思われます。購入から年数が経過しPC内部にエアダスターでは取り切れない細かい埃が溜まっていくと冷却性能が若干低下してくるので、そうなった状態だと差が広がりそうです。
【FF14ベンチマーク】
比較的古いゲームで最新ゲームより推奨スペックが低いタイトルの場合GR1650TGF-Tだと高設定以上で快適に遊べるゲームが大半です。FF14ベンチでは比較PCのGCL1650TGFより低スコアでした。
- GCL1650TGF …10590
【FF15ベンチマーク】
FF15は負荷の高いゲームとして有名です。重量級ゲームの場合GR1650TGF-Tはグラボのパワーが足りないので、RDR2やBF5そしてモンハンワールドなどの重量級ゲームを高画質で遊びたい場合はより上位のゲーミングPCにしましょう。
- GCL1650TGF …4213
FF14やFF15のベンチマークがGCL1650TGFと比べて低くなっているのはメモリが16GBではなく8GBのためと思われます。
【SSDベンチマーク】
ガレリアGR1650TGF-TではSSDに高級なNVMeSSDを採用しているので、どのくらい高速なのか測定してみました。左側の数値が読み込み速度、右側が書き込み速度を表しており、数値が高いほど高速です。
ガレリアGR1650TGF-Tに搭載されている高級NVMeSSDと、安価なHDDや通常のSSDの速度がどれくらい違うのかみてみましょう。
【一般的なSSD】
【一般的なHDD】
HDDと比べると雲泥の差ですし、一般的なSATA接続のSSDと比べても更に高速になっています。私もSSDを搭載したゲーミングPCを利用していますがSSDの動作に慣れるとHDD搭載PCの遅さにイライラするほど明らかに読み書き速度が違います。特にノートPC用のHDDはインチが小さいこともあり、購入から年数が経過してくると起動してまともに触れるようになるまで数分待たないといけない状態になりがちなのでSSDの恩恵は大きいといえます。
今回レビューしたPCでは電源OFF(スリープではなく、シャットダウンした状態)から電源をONにしてWEBブラウザを開き、入力できるようになるまで、たったの15秒でした。皆さんが使用中のPCはどれくらい時間がかかりますか?
【SteamVRベンチマーク】
このベンチマークは「テストされたフレーム」の数値を比較します。GR1650TGF-Tはエントリー向けの価格を重視したモデルですので、VRゲームには不向きです。VRゲームを満喫したい方は【ガレリア ZA9C-R80T】 などのハイエンドゲーミングデスクトップでのプレイをオススメします。
ベンチマークの結果を総合すると現在最も人口が多く大半の最新ゲームで推奨スペックとなるデスクトップ版の旧世代グラボGTX1060 6GBにはやや及びませんでしたが、一般的にノートPCのグラボの方が性能が低いと言われている中でデスクトップ版GTX1650機を上回るベンチマークスコアでしたので、税込みでも10万円を切るコスパ重視のゲーミングノートPCとしては非常に良好なスコアと言えるでしょう。
【スマホのゲームも快適に遊べる】(ゲーミングPCでのスマホ起動例)
今やスマホゲームはPCとスマホの両方で遊ぶ時代です。
意外と知らない方が多いのですが、PC上にNOXなどのAndroidエミュレーターをインストールする事によりスマホのゲームもPCで遊べるようになります。AndroidエミュレーターはCPU・メモリ・グラフィック性能の3つがバランスよく必要なので一般的なノートPCでは負荷が高く厳しいのですが、ガレリアGR1650TGF-Tであれば2台程度のスマホをPC内で同時起動出来ます。
PCでスマホのゲームを遊ぶメリットは
- スマホの電池の劣化を防ぐ
- スマホで他の操作が可能
- 単純な操作を簡単に自動化可能
- 大画面プレイも出来る
など多くのメリットがあり、私もスマホのMMORPGはPCゲームを遊びながらプレイしています。PCとスマホの連携も可能なので自宅ではスマホゲームをPCでまったり遊んで外出時はスマホで操作といったことも可能です。私はゲーミングPCとNOXを使って同時リセマラや同時育成で数十万円相当の価値があるアイテムやゲーム内課金通貨を短時間で手に入れることが出来ました。
こういった便利な事が出来るのもGR1650TGF-Tを始めとしたゲーミングノートPCの良さですね。
この前、友人が自宅に訪ねてきた際に遊んでいるスマホゲームの話になり友人が遊んでいるソシャゲが面白そうだったので、その場でリセマラをゲーミングPCを使って4アカウント同時に行い0.5%のURを引いて見せた所、PCでスマホのゲームが遊べることを知らなかったらしく効率の良さに驚いていました。
ファンの音と解決策
デザインやスペックも優秀で冷却性能にもこだわっているGR1650TGF-Tですが、高負荷時の冷却ファンの音は、やはりある程度します。これはこの機種がというわけでなく発熱量の多いグラボとゲーム用のCPUを限られたスペースに納めなければならないゲーミングノートPC全体に言えることです。どちらかというとGR1650TGF-Tは先ほど紹介したように冷却性能にも力を入れているのと、発熱量の少ないGTX1650TiグラボとRYZEN5 4600Hを搭載しているので、RTXグラボを搭載したハイエンドなゲーミングノートPCよりは静かです。
FAN音が気になる方はゲームプレイ時にはヘッドセットでゲーム音の臨場感を味わいつつ、FANの音をシャットアウトするプレイスタイルが良いですね。
ドスパラではヘッドセットの品ぞろえも豊富です。【ヘッドセット一覧】
実際にガレリアGR1650TGF-TでPCゲームを遊んでみました
1920x1080のフルHD解像度でいくつかの人気PCゲームを遊んでみます。こちらも1万円高い「GCL1650TGF」のFPSも併せて掲載します。機種名が混同しやすいですが、今回レビューしているAMDCPU搭載モデルは末尾に「-T」がついていると覚えておけば分かりやすいです。
ARK
恐竜サバイバルゲームとして2020年も人気のPCゲームが「ARK」です。このゲームは発売から年数が経過していますが、今でも重めのゲームとなっており、GR1650TGF-Tにおいて最高設定でどの程度FPSが出るか測定してみました。
【ガレリアGR1650TGF-TとGCL1650TGFのARKベンチマーク】
- GR1650TGF-T:最高設定…平均47FPS
- GCL1650TGF :最高設定…平均49.2FPS
両PCのFPS差はそこまでないですね。
ARKの最高設定で平均60FPSを出すにはデスクトップPCだとRTX2060・ノートPCですとRTX2070が目安になります。重い部類のゲームはやはりGR1650TGF-Tだと最高設定でプレイするのは厳しい事が分かります。
Fortnite
幅広い層に人気のバトロワゲーム「Fortnite」も遊んでみましょう。
【ガレリアGR1650TGF-TとGCL1650TGFのFortniteベンチマーク】
- GR1650TGF-T:最高設定…平均57FPS
- GCL1650TGF :最高設定…平均84FPS
AMDCPUの欠点として一部ゲームタイトルでは同価格帯のINTEL CPUと比べてFPSが低下する事がある点を留意しておく必要があります。今回はPCの搭載メモリが8GBと16GBと同一ではないのでFortniteはメモリによるFPS差が出やすいゲームである可能性もあり単純比較は出来ませんが、今回のFortniteゲームプレイではFPSの差が大きかったのでちょっと気になりました。もちろん最高設定で平均がほぼ60FPSなので十分快適と言えるレベルです。
ゲーム中はあえてヘッドセットなしでプレイし、ノートPC冷却FANの音をチェックしてみましたが、ベンチマークソフト実行時に計測器で測定したdB通りゲーミングノートPCとしては静かな部類です。銃声など物音がした方向を正確に把握する事が重要な対戦系のゲームではヘッドセットを装着するでしょうから、ほとんど気にならない騒音量です。
他にもいくつかゲームを遊んでみた所、APEXの最高設定が平均67FPS(GCL1650TGFは平均88FPS)。バイオRE3体験版の限界突破画質が平均55FPS(GCL1650TGFは平均57FPS)と多くの人気ゲームで最高設定でも50~60FPS近くが出せるゲーミングノートPCだという事が分かりました。
みんなのゲーミングPC購入価格
今回ガレリアGR1650TGF-Tのレビューを行いましたが、ドスパラのゲーミングPCモデルは価格やスペックの種類が豊富なので、どれくらいのスペックにするか悩まれる方も多いかと思われます。参考までに皆さんのゲーミングPC購入価格を調べてみました。
ゲーミングPCの平均購入価格は16万2023円(税込)となりました。平均購入価格はeスポーツの普及により若年層の購入が増えているため3年ほど前と比べると3万円ほど下落しています。
モニタなどの周辺機器や延長保証などが含まれている場合もあり、カスタマイズ前の基本価格より購入価格の平均は若干高くなっています。
20万円未満でRTXグラボを搭載したハイスペックよりの構成が人気のようです。
ガレリアGR1650TGF-Tレビューまとめ
価格を抑えながらもデスクトップPCのGTX1650機を上回る性能となっていたガレリアGR1650TGF-T はFortniteやeスポーツ系など軽めのゲームを遊びたい方にうってつけのゲーミングノートPCです。APEXなど平均的な要求スペックのゲームも快適でしたね。
私は2020年6月に今回のレビューで比較対象としたガレリア GCL1650TGF を購入済みなのですが、購入していなければGR1650TGF-Tを買っていると思います。
理由としては、メインのゲーミングデスクトップPCとは別にサブの持ち運び可能なゲーミングノートPCとして購入したので 200g軽い・1万円安い この二つが私にとって大きな決め手になるからです。
いずれにせよGR1650TGF-Tが発売されたことによりエントリー向けのゲーミングノートPC購入検討者にとって選択肢が増えたのは嬉しいですね!
ノートPCなので飲み物をこぼしたり、落としてしまったりして故障のリスクがあるためドスパラが提供している「セーフティサービス」に加入しておくと安心ですよ。
ゲーミングPCの買い直しや新規購入を検討されている方は、GR1650TGF-T以外にも様々なモデルがあるドスパラをチェックしてみてはいかがでしょうか。
【ドスパラ公式サイト】
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