PC貸出元:レノボ・ジャパン合同会社
PCメーカー世界最大手Lenovo社の最新PCブランド「LOQ」シリーズの中からクリエイティブにもゲーミングにも使えるパワフルノートPC「LOQ 16IRH8 82XW004YJP」の貸出機をお借りして実機レビューを行いました。PCの外観/内観写真を始め、スペックやベンチマークテストそしてカスタマイズにも触れています。クリエイター向けの最新PCをお探しの方は必見です。
2023/10/19 作成
2023/10/19 公開
目次
- 目次
- Lenovo公式サイト
- Lenovo LOQ 16IRH8 82XW004YJPについて
- Lenovo LOQ 16IRH8のラインナップ
- Lenovo LOQシリーズについて
- Lenovo LOQ 16IRH8 82XW004YJPの特長
- Lenovo LOQ 16IRH8の外観
- Lenovo LOQ 16IRH8のベンチマーク
- Lenovo LOQ 16IRH8を使用して動画編集
- Lenovo LOQ 16IRH8のカスタマイズ
- Lenovo LOQ 16IRH8ならPCゲームやゲーム配信も快適
- Lenovo LOQ 16IRH8総合評価
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Lenovo公式サイト
【Lenovo】は世界最大手のPCメーカーです。日本国内でも家電量販店など様々な販路で多くのLenovo製PCが販売されているのでLenovoを知らない方を探すほうが大変かもしれません。LenovoではゲーミングPCやクリエイティブPCといった一般的なPCよりもかなり高性能なPCのネット販売も行っていて専用ページまでありますね。Lenovoは販売台数がすごい数のため最新CPUや最新グラフィックチップを搭載したモデルを国内メーカーより早く発売してきた実績もあります。
Lenovo LOQ 16IRH8 82XW004YJPについて
※上記画像は2023/10/18時点で取得しています。スペックや金額等は変更される可能性がございます。以降で記載するスペックや金額は記事作成時の情報ですので、ご検討の際は改めて公式サイトをご確認下さい。
他社の同等スペックと比較するとかなりコスパが良いですね!のちほど紹介しますが4000円以上はしそうなゲーミングマウスも標準搭載されてこのお値段です!
16インチの大画面かつWUXGAと高解像度なIPSディスプレイを採用したノートPCとなっており、パワフルな最新のi7CPU(最大4.9GHz/10コア/16スレッド)に加えてグラフィックチップもRTX4060と最新かつ高性能です。
Lenovo LOQ 16IRH8のラインナップ
Lenovo LOQ 16IRH8ノートPCは記事作成時点で5機種のラインナップとなっています。今回レビューを行っている82XW004YJPは「Lenovo LOQ 16IRH8」の中で1番性能が高いモデルになります。
Lenovo LOQシリーズについて
これまでLenovoはLegionというブランドでゲーミングやクリエイティブ向けの高性能PCを販売してきましたが、2023年5月に新しく【Lenovo LOQ】という新ブランドが登場しました。LOQはLegionと比べてコスパにより力をいれているだけでなく軍用規格であるMIL-STD-810Hの厳しい耐久性基準を満たし、シンプルで実用的なデザインと耐久性を実現しています。
Lenovo LOQ 16IRH8 82XW004YJPの特長
液晶の性能が高い
【Lenovo LOQ 16IRH8】はデスクトップ用のモニタやノートPCの液晶で一般的な解像度であるフルHD(1920x1080)よりも縦に大きい解像度WUXGA(1920 x 1200)を採用した16インチのIPSディスプレイです。IPSなので視野角が広いのも特徴です。更にリフレッシュレートは一般的な60Hzではなく144Hzですので1秒間に最大144回画面が更新されます。クリエイティブ用途で重要な色域はNTSC45%と一般的な色域です。
パワフル設計
クリエイティブノートPCはデスクトップPCと違って見た目上のスペックからは読み取りにくい性能の差が存在します。どういうことかと言いますと、CPUとグラフィックチップの消費電力を高く設計したノートPCは全体的な性能が大きくアップする代わりに発熱量も増えるので冷やすための冷却機構のサイズが大きくなるためノートPC本体の重量と厚みが増します。またACアダプタもサイズと重量が増加します。逆に見た目上は同じCPUとグラフィックチップ名でも消費電力を抑えたノートPCは軽量で薄型にしやすくなる代わりに性能が落ちます。
【Lenovo LOQ 16IRH8】は前者の性能を重視したパワフル設計です。
後ほど詳しく性能差や重量・サイズ感の違いを解説しますが、外への持ち運びやすさよりも、価格を抑えながらも主要パーツの性能を十二分に発揮させることを念頭に設計されており、背面のヒートシンクもノートPCとしては大型のパーツを採用しておりクリエイティブ作業のパフォーマンス重視なノートPCです。
※電気料金が高騰している昨今、消費電力が高いノートだと聞いて「ノートPCの電気代は大丈夫なのかな?」と思われた方もいらっしゃると思われますが、ご安心ください。いくら消費電力が高いと言っても「ノートPCとしては」という事です。超高負荷をかけ続けるベンチマークソフトを実行しっぱなしにしたとしても1時間3円程度です。クリエイティブ向けデスクトップPCの方が電力消費は大きいです。
豊富な出力端子が背面に集中
クリエイティブ用途では様々な周辺機器をPCと接続する機会が多いです。【Lenovo LOQ 16IRH8】は豊富な端子バリエーションなので変換コネクタを用意したり、コネクタが足りないよ!となってしまう事が少なそうです。
Lenovo LOQ 16IRH8のインターフェース
- USB3.2 Gen2 Type-C (DisplayPort 出力機能付き、Powerdelivery 対応)
- USB3.2 Gen2 Type-A x2
- USB3.2 Gen1 Type-A x2
- HDMI2.1
- 1Gb Lanポート
- マイクロホン/ヘッドホン・コンボ・ジャック
ゲーミング基準の高品質マウスが標準付属
“Lenovo LOQ M100 RGB マウス”が標準添付しており、すぐに使い始める事が可能です。マウスのデザインは人間工学に基づいた設計で手に馴染みやすく、プログラム可能な7つのボタンを搭載。さらに7色の 2ゾーンLEDイルミネーションを楽しめます。4~5000円はしそうな機能を搭載したゲーミング基準の高品質マウスが最初から付属しているのは非常に珍しいですね。
他にも便利機能が沢山!
最新のRapid Chargeテクノロジーにより、わずか15分で40%まで充電、2時間でフル充電が可能だったり、内蔵の1080pカメラも便利なEプライバシーシャッター付きです。(私のノートPCはシャッターがないので絆創膏を貼ってます…)
Lenovo LOQ 16IRH8の外観
【Lenovo LOQ 16IRH8】の特長解説で紹介できなかった外観を掲載します。
天板はおしゃれなLenovoとLOQロゴが刻印されたシンプルなデザインですので様々なシーンに馴染みますね。
キーボードにはLEDバックライトが搭載されていました。
背面にインターフェースがかなり集まっているのでサイドは非常にすっきりしています。大型の冷却機構が確認できますね。
Lenovo LOQ 16IRH8のベンチマーク
次はベンチマークの結果を報告します。比較対象として2020年秋にレビュー機より約4万円高い20万円で販売されていた他社ノートPCのスコアや、同じRTX4060グラフィックチップを採用した持ち運び重視のクリエイティブノートPCでスコアも掲載します。
【比較PCスペック】
・Intel i7-10875H,RTX2060,メモリ16GB(3年前の20万円ノート)
・intel i7-13700H,RTX4060,メモリ16GB(同じRTX4060だけど軽くて薄いノート)
【CPUベンチマーク:CINEBENCH】
クリエイティブ用途で非常に重要なCPUのマルチスレッド性能を測定してみると「Lenovo LOQ 16IRH8」のスコアは「5753」でした。古くて「Lenovo LOQ 16IRH8」より高かった3年前のノートPCはスコアが「3878」です。約3年でCPUの性能がかなり進化していますね。また、同じ最新の第13世代i7でなおかつ少しだけグレードが高い13700H搭載でも軽さや薄さを重視したノートは「5079」とスコアに大きな差が生まれました。これは「Lenovo LOQ 16IRH8」の方が冷却性能が高く、より大きなパワーを使用できる設計になっているからです。
- 3年前の20万円ノート…3878
- RTX4060軽量薄型ノート …5079
【3DMark TimeSpy】
3DMark TimeSpyはグラフィック性能を測定するための有名なベンチマークです。結果は「10458」だったのに対して、3年前の20万円PCは「6764」でした。動画編集や3Dグラフィックスに関する作業を行う際にPCのグラフィック性能がより求められます。例えばAdobeCCの製品群では GPUの機能を利用してアプリケーションのパフォーマンスを強化するよう設計されています。従来は超高価な CPU や大量の RAM が必要とされたエフェクトやレンダリングをグラフィックチップを使い実行できるようになっています。
【Lenovo LOQ 16IRH8】はCPUやGPUの性能を引き出すパワフル設計だと先ほど紹介しました。そのため本体の重量や厚みは薄型軽量を重視したモデルには負けてしまいます。同じRTX4060ノート同士で比較してましょう。
上記表のように似たような主要スペックでもベンチマークスコアに大きな差があります。ちなみに軽量ノートは2023年10月現在、約19.5万円もするのに対して【Lenovo LOQ 16IRH8】は約16万円です。自宅内で使用する省スペースで収納可能なクリエイティブPCをお探しの方は【Lenovo LOQ 16IRH8】が非常にオススメだという事がわかりますね。
また【Lenovo LOQ 16IRH8】はモード切替で性能とFAN音のバランスを切り替える事が可能です。3種類+カスタムが用意されておりスコアや騒音量が結構変わるので状況に応じてモードを使い分けできますね!
【SSDベンチマーク】
このベンチマークではストレージの読み書き速度を測定しています。数値が大きいほど高速です。
クリエイティブ用途において【Lenovo LOQ 16IRH8】で採用されている高速ストレージNVMeSSDの恩恵はOSやクリエイティブアプリケーション起動時の時間短縮であったり、大量の画像や音源そして一番容量が重たい動画をスムーズに移動させることができるようになります。
SSDはHDDと比べるとかなり読み書きが高速となっているので比較してみましょう。
【一般的なSSD】
【一般的なHDD】
一般的なSATA接続のSSDと比べても【Lenovo LOQ 16IRH8】に搭載されているNVMeSSDはスコアがかなり高いことが分かりますね。SSDでのPC動作を体験したらHDDしか搭載していないパソコンは遅すぎてイライラしてしまうほど快適ですよ。
Lenovo LOQ 16IRH8を使用して動画編集
AdobeのPremiere ProやAfter EffectsそしてAviUtlなどをインストールし動画クリエイターに実際に編集作業を行ってもらった所、AdobeのPremiere ProやAviUtlは非常に快適でした。一方で「Lenovo LOQ 16IRH8」のメモリは16GBなため、Adobe After Effectsの推奨メモリ32GBを満たしておらずPremiere ProとAfter Effectsの同時起動は使用する素材や利用方法によっては動作が重たくなることが分かりました。
【動画エンコード】
Youtubeショート用に作成した約1分の動画を動画クリエイターが普段使用しているPC(Ryzen7 1700,GTX1660SUPER,メモリ16GB)と「Lenovo LOQ 16IRH8」にてAdobe PremierProのデフォルト設定にてエンコードが完了する時間を測定すると
- 使用PC…102秒
- Lenovo LOQ 16IRH8…51秒
使用しているPCと比べると半分の時間でエンコードが完了しました!短い動画なので、差は50秒ですが、これが10分の動画ですと9分近くの差になります。
Lenovo LOQ 16IRH8のカスタマイズ
Lenovo LOQ 16IRH8はスペックのカスタマイズは出来ませんが、保証内容を充実させる事が可能です。
例えば標準で1年となっている「Legion Ultimate Support Depot」を3年に延ばすのがレビュー時点では非常にお買い得になっていましたよ。
ほかにもノートPCということで持ち運び時に落下や飲み物をこぼしたりといったリスクがデスクトップPCより高いので購入者都合の故障もサポートしてくれる「アクシデント・ダメージ・プロテクション」の追加もオススメです。
Lenovo LOQ 16IRH8ならPCゲームやゲーム配信も快適
【Lenovo LOQ 16IRH8】は性能が高くパワフルな最新ノートPCですのでゲームを十二分に遊べるスペックでもあります。フルHD解像度でのAPEXをあそんでみたところ、最高設定でも平均190FPS、FPSを重視した設定にすると279FPSまで伸びました!
ゲーム実況配信も行う事が出来ますが、同等の価格帯と構成であればデスクトップPCの方が向いています。もしゲーム実況配信をノートで行う場合はもう1枚モニタを用意してデュアルモニタにされたほうが圧倒的に便利です(デスクトップPCの場合でも同様です)
Lenovo LOQ 16IRH8総合評価
2023年5月に新ブランドLOQノートPCして新発売された【Lenovo LOQ 16IRH8】はクリエイティブ作業を加速させるパワーが売りのクリエイター向けノートPCです。外出時の気軽な持ち運び向けというよりは、どちらかというと普段は自宅やオフィス内で、自由に移動や収納ができる省スペースPCとして購入されると満足度が高くなります。
自宅で使用する際はHDMIかUSB-C接続でデュアルディスプレイ(もう1枚モニタをノートに接続して表示できるスペースを増やす)にすると作業がはかどりますよ~!
データでイラスト等を納品するクリエイターの方はデュアルディスプレイ用のモニタはsRGB100%以上のモニタを選んでください。印刷物として納品する場合は工場の印刷機で色味が結構変わるので経験である程度差を理解すればよいため、そこまでディスプレイの色再現度にこだわる必要はない場合もあります。
Lenovoの公式サイトでは今回レビューをおこなったPC以外にも様々なモデルがありますので是非チェックしてみてください!
【Lenovo LOQ 公式サイト】
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