ゲーミングPCでVRゲームを遊びたいと考えている方向けに、今回はSteamを運営しているValve社が開発したVRヘッドセット「VALVE INDEX」を国内正規取り扱い店DegicaShopさんからお借りして、レビューしました。
2021/06/23 作成
2021/06/23 更新
目次
- 目次
- VALVE INDEXについて
- DegicaSHOP
- VALVE INDEXの推奨スペックについて
- VALVE INDEXでVRゲームを初プレイしてみました
- VALVE INDEXでVRゲームを楽しんだ感想
- DegicaSHOP公式サイト
- VRゲームが快適に遊べるゲーミングPC
- 週間人気ゲーミングPC記事ランキング
VALVE INDEXについて
PCゲームのダウンロード販売で世界最大手の「Steam」はPCゲーマーなら誰しも知っているかと思います。そんなSteamが開発したPCゲーム用VR機器が「VALVE INDEX」です。
「VALVE INDEX」は2019年11月に国内で販売が開始された新しい世代の高性能VRヘッドセットです。片眼1440x1600解像度の両目2880x1600解像度となっており、他のVRヘッドセットと比較しても非常に高解像度です。視野角も最大130°、フレームレートは最大144Hzとなっており、フレームレートの面からも他のヘッドセットより優れています。
日本国内では株式会社デジカが国内正規取り扱い店になっており、株式会社デジカのECサイト「DegicaShop」にてVALVE INDEXが購入可能です。
DegicaSHOP
DegicaSHOPを覗いてみると、VALVE INDEXだけでなく、RPGツクールシリーズやゲーミングデバイスで有名なRazerのゲーミングノートPC、ゲーミンググッズなどが販売されていました。
DegicaSHOPを運営している株式会社デジカについて、調べてみると2013年にSteamを運営するValve社と業務提携を締結し、日本国内におけるSteamの普及に尽力されているようですね!私は2003年からPCゲームを始めましたが、2013年と言えば、まだeスポーツも流行っていなくてPCゲーム=オタク、コアゲーマーという時代でしたから先見の明を感じます。
驚いたのが、コンビニに置いてあるSteamのプリペイドカードも株式会社デジカが手掛けていました。
私も何度かコンビニでSteamプリペイドカードを買った事があります。
個人的に更に驚いたのは、私は当ブログでドスパラのゲーミングPCを紹介する事が多いのですが、なんと2015年にドスパラのゲーミングPC「ガレリア」シリーズにSteamプリインストールを実現させたのも株式会社デジカとの事!!-wikipedia調べ-
ドスパラのゲーミングPC購入などで貰えるドスパラポイントはSteamのポイントに等価で交換できるのでPCゲーマーとしてすごく便利だなぁと感じていたのですが、株式会社デジカの活躍があったんですね~。今回VALVE INDEXをレビューするまで知らなかったので勉強になりました。
VALVE INDEXの推奨スペックについて
VALVE INDEXでVRゲームを遊ぶには、ゲームの推奨スペックだけでなく、VRキット本体の推奨スペックをまずは満たすことが重要です。
VALVE INDEXは旧来のPC用VRヘッドセットと比べ解像度やリフレッシュレートが向上しているため、推奨スペックもグラフィック処理を担当するグラボの要求が上昇しています。(古くて性能の低いVRキットはGTX1060やGTX970が推奨スペック)
GTX1070は2世代前のグラボで2016年に発売されました。現行のグラボですと、GTX1660SUPERやRTX2060およびRTX3060以上でGTX1070を上回ります。
接続ポートの注意点としてHDMIではなくDisplayPortが必須となります。ゲーミングノートPCにはDisplayPortが搭載されていないことが多いため、VRキットでVRのPCゲームを楽しむには大抵の場合、ゲーミングデスクトップPCが必要になります。
最初はゲーミングノートPCにVALVE INDEXを接続したかったので「DisplayPortメスーHDMIオス」の変換コネクタを購入して、あいだにかませようと思ったのですが、HDMIをDisplayPortに変換するコネクタは沢山販売されていたのですが、探している逆のタイプは1点しか見当たらず高価で、しかもUSBから電源を供給しないといけない特殊な形状だったので、相性の問題が気になり断念しています。
VALVE INDEXでVRゲームを初プレイしてみました
届いたVALVE INDEXを空けてみると、いろんな機材やケーブルがありますね~。
全て取り出してみると、結構な量でした。VR機器は初めて触れるので、うまくセットアップできるか不安でしたが2時間ほどでVRゲームができるようになりました。
セットアップ時につまずいた点をまとめると
- VRゲームを遊ぶにはPCの前に広いスペース(2畳程度)が必要。
- 電源プラグの挿し口がVRセットを使用する際に追加3か所必要。PC周りは電源コンセントの挿し口が不足しがちなので、前もってチェックしておくと良いかも。足りない場合は電源タップを用意しておきましょう。
- コントローラーの有線USBケーブルは充電用で、ゲーム中は繋ぐ必要がない。これは初日は気づかず2日目に気づきました。どおりでケーブルがVRゲームを遊ぶには短くて遊びづらいはずです。勘違いしてUSB延長ケーブルを購入してしまいました。
- コントローラのペアリング(センサーに認識させる手順)が当初全く分からなかった。公式サイトにも説明がなかったので、自力で調べて試してもうまくいかなかった。途中からペアリングできるようになったので、恐らくコントローラの充電が不足していたのかも。
- ゴーグルは適当につけただけでは、うまくピントが合わない、公式ページの装着ガイドを参考にするとスムーズに装着できるようになりました。
- VRゴーグルをつけるのにメガネは邪魔になるのかなと思い裸眼(0.1程度)で装着するとピントがあまり合わない。メガネをつけたままだと改善されたので、視力が低い方はメガネかコンタクトをつけたままの方が良いです。
こうして振り返ってみると、色々つまずいていますが、慣れた2日目以降はスムーズにVRゲームを遊ぶ事ができるようになりました。
今回VALVE INDEXを接続したゲーミングPCのスペックは
Ryzen7 1700X,GTX1660SUPER,メモリ16GBのPCです。現行モデルですとRyzen5 3500+GTX1660SUPERのゲーミングPCと同等性能ですね。多くのPCゲームの推奨スペックを満たしているミドルレンジスペックです。VALVE INDEXの推奨スペックを上回っています。
実際にVALVE INDEXで遊んでみたゲームは
【Counter Fight】
ラーメン屋でお客さんにラーメンや餃子、そしてビールを提供するゲームです。
VRゲームの中では軽いゲームのようで、平均144FPS出ていました。後述するVRゲームより横のスペースを広く使うゲームでした。ミニゲームのような感じで家族や友人と一緒に楽しむことが出来るゲームです。価格も800円と手ごろでした。
【Beat Saber】
VRゲームの中でもかなり知名度が高いゲーム音ゲーです。価格は約3000円。こちらも平均FPSは144近くでていました。最初にプレイしたCounterFightはコミカルな感じだったのでVR感をそこまで感じませんでしたが、Beat Saberは迫ってくるブロックの遠近感がリアルでしたね。
【Google Earth VR】
続いてグーグルアースのVR版が無料だったので、試してみました。
Google Earth VRは2016年に公開されており、かつ無料という事もあってFPSの上限は60までのようです。動きが激しいわけではないので144FPSがでないことの影響は感じられませんでした。Google Earth VRの推奨スペックをみるとGTX980とやや重めのようですが上限が60FPSなのでGTX1660SUPERでも問題ないようです。
本当はMicrosoft Flight SimulatorをVRで遊んでみたかったのですが、ソフトの価格が高価なのと操作が本格的で習熟に時間がかかりそうでしたので、今回は我慢です。
【AirCar】
GTX1660SUPER搭載ゲーミングPCだと重たいVRゲームはどの程度動くのか検証したかったので、推奨スペックがi7-9700K + GTX1080になっていた「AirCar」を遊んでみました。
無料なのにすごくリアルでしたよ~。60FPS以上ゲーム側で出るタイトルのようでしたが、さすがにGTX1660SUPER搭載ゲーミングPCだと144FPSはでず平均80FPS前後でした。どうもこのゲーム元々Radeonグラボに最適化されていたようで、RadeonだとRX480が推奨スペックになっており、2021年現在はNVIDIAのグラボもある程度最適化が進んだのか圧倒的な重さというわけではなさそうです。
【DeepStates VR】
最後に遊んだのは推奨スペックがi9-9900+RTX2080Ti !?というVRではないPCゲームの推奨スペックと比較するとド級な重さの「DeepStates VR」です。
「DeepStates VR」は今回遊んだVRゲームの中で最もグラフィックがキレイでした。だけどやっぱり推奨スペックが高いので重たく平均FPSも45前後でした。さすがに平均45FPSまでFPSが落ちるとカクツキを感じますね。特にVRは液晶との距離が近く、映像がリアルなのでFPSの低下がゲームプレイに与える影響が大きいと感じました。
VALVE INDEXは最大144FPSまで表示できるので対応しているゲームではPCのスペックをより発揮してくれるのはありがたいですね。もしまたVRを試せる機会があったらRTX3070搭載PCで再度測定してみたいです。
VALVE INDEXでVRゲームを楽しんだ感想
人生初のVR PCゲームは最高でしたね!
VRではないPCゲームは1万時間を超えるプレイ時間でしたが、VRゲームは新しい感動が得られました。
初のPC用VRキットということで、他との比較は実体験ベースだとできないのですが、VALVE INDEX使用中に感じたVALVE INDEXの良かった点は
【ハンズややフリーなコントローラー】
コントローラーを持ち続ける必要がないので手が疲れにくいですし、VRヘッドセットをつけたまま他の簡単な手作業も可能でした。
【指の動きもリアルに再現】
VALVE INDEXのコントローラは手のサイズ、皮膚の静電気量の変化に応じて、絶えずVR上の手の動きが変化するので、より深い没入感と様々なジェスチャーが可能になっています。
【密着しないオフイヤーサウンド】
ゲーム音を聞くためのイヤースピーカーが直接耳につかないタイプなので頭への密着面積が広いVRゴーグルの圧迫感が緩和されているのと、音の臨場感も高いと感じました。
良い点ばかりではなく、初VRゲームを体験して気になった点にも触れておきます。
【VRヘッドセットが臭くなる可能性】
皮脂量の多い顔や頭に直接VRヘッドセットが密着するので、VR用のフェイスマスクがあったほうが良いです。今回はレビュー用のVR機器をお借りしたので、多数の方が使用したと思われ、VRゴーグルはずっと洗っていない枕のような匂いがしました。匂いに敏感な方や綺麗好きな方、複数人での使用を予定している方は、専用マスクつけてから装着した方が良いです。
【非VRゲームより酔いやすい】
今回のレビューにあたり3名でVALVE INDEXを使用しましたが、30分ほどプレイを続けていると全員軽い3D酔いのような状態になりました。私は元々FPSやバトロワ系のグリグリ画面が動く非VRゲームでも酔ってしまうので、VALVE INDEXの使用は短時間で休憩を挟むようにしたところ、酔いはあまり感じなくなりました。VRゲームにまだ慣れていないために発生している可能性もありますが、元々PCゲームで3D酔いする方や乗り物酔いする方は気を付けておきたいですね。
DegicaSHOP公式サイト
2021/06/23現在、DegicaSHOPでVALVE INDEXを購入すると有名なVRゲームで没入感が高いと評判の「Half-Life Alyx」6,290円相当と「初音ミクVR」2500円相当が無料で貰える特典カードがついてきます。合わせて約1万円相当で両方とも有名なVRゲームなので、お買い得ですね。
今回は触れませんでしたが、ムフフな新しい体験目的でVRキットの購入を検討されている方も解像度・視野角・1秒間のコマ数と没入感に必要な要素に優れたVALVE INDEXはオススメと言えます。
VRゲームが快適に遊べるゲーミングPC
VRゲームは軽いゲームもありますが、基本的に通常のPCゲームよりゲーム側の要求スペックが高い傾向にあります。今回はGTX1660SUPERグラボでVALVE INDEXを使用してみました。VALVE INDEX自体の推奨スペックは満たしていますが、重たいゲームはゲーム側の推奨スペックに届いていなかったため、VALVE INDEXの売りである144Hzをフルに活用できませんでした。VRゲームを楽しむにはハイスペックなゲーミングデスクトップPCを用意しましょう。
当ブログでは人気ゲームの推奨スペック解説やゲーミングPCのレビュー、PCパーツのトレンドなどをお届けしています。当ブログ経由で最も売れているゲーミングPCメーカー「ドスパラ」からVRゲームが快適に遊べるおすすめ構成を紹介します。
【新発売!RTX3060構成】
- CPU :AMD Ryzen5 3600
- GPU :RTX3060
- メモリ :16GB
- SSD :512GB NVMe
- 電源 :650W静音電源 80PLUS BRONZE
- マザボ :A520
【ガレリア RM5R-R36】 は2021年2月下旬に発売されたばかりのRTX3060を搭載したモデルです。RTX3060はRTX2060SUPERを若干上回る性能となっています。以前のモデルはCPUがRyzen5 3500でしたが、1ランク性能のよいCPUになっています。
【最新世代ハイスペック構成】
- CPU :Intel i7-11700
- GPU :RTX3070
- メモリ :16GB
- SSD :1TB(1000GB) NVMe
- 電源 :650W静音電源 80PLUS BRONZE
- マザボ :H570
【ガレリア XA7C-R37】 は旧世代の最高性能モデルRTX2080Tiと同等性能を誇るRTX3070を搭載したモデルです。私も先日RTX3070を購入しましたが、非常に満足しています。2020年のNo.1PCゲーム「Cyberpunk2077」はPS4版はグラフィックを荒くして発売されましたが、PS4のスペックが低すぎてまともに遊べず返金騒動に発展した中、RTX3070グラボ搭載ゲーミングPCで快適に遊んでいます。
レイトレ対応ゲームにてレイトレをONにしてもゲームプレイに支障が出ないFPSを維持できるのもハイスペックゲーミングPCの魅力です。
もちろんi9やRyzen9、RTX3080以上を搭載した更なるハイエンドゲーミングPCもありますのでチェックしてみて下さい。
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