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ゲーミングPC大手のドスパラで販売されているゲーミングPCブランド「GALLERIA」のデスクトップ筐体が2020年夏に7年ぶりとなる大幅リニューアルされて以来、人気が高まっています。今回は最新グラボRTX3000番台の中でも2021年6月に発売されたばかりのRTX3080Tiを搭載した「ガレリアZA9C-R38T」ゲーミングPCの貸出機をお借りして実機レビューを行いました。PCの外観/内観写真を始め、スペックやベンチマークテストそしてカスタマイズにも触れています。最新のゲーミングPCを購入したい方は必見です。
2021/07/17 作成
2021/08/14 更新
目次
- 目次
- ドスパラ公式サイト
- GALLERIA(ガレリア)ZA9C-R38Tについて
- ガレリアZA9C-R38Tのスペック
- ガレリアZA9C-R38Tの外観
- ガレリアZA9C-R38TのPC内部
- ガレリアZA9C-R38Tのベンチマーク
- ベンチマークを動かしてみた感想
- PCゲームをしながらスマホゲームもパソコンで遊べちゃう
- ガレリアZA9C-R38Tならマイニングで黒字に!?
- ガレリアZA9C-R38Tで実際にゲームをプレイ
- みんなのゲーミングPC購入価格
- 人気ゲームの推奨スペック
- ガレリアZA9C-R38Tのカスタマイズ
- ガレリアZA9C-R38Tレビューまとめ
- ゲーミングPCレビュー記事一覧
- 週間人気ゲーミングPC記事ランキング
ドスパラ公式サイト
ドスパラ はゲーミングPCのネット販売で有名なショップです。他のドスパラ機のレビューでも前置きで触れていますが、私が初めてゲーミングPCを購入したのもドスパラでした。2008年の事なので、もう10年以上昔ですね。9800GTXグラボを搭載したモデルを購入したのを覚えていて、2011年まで愛用していました。2020年6月にはドスパラでゲーミングノートPCを購入しています。他にも5-6年前に流行したスティックPC購入時にドスパラのお得なアフターサービス「セーフティサービス」や「プレミアムサービス」にも加入したほか、PCパーツなどは複数回購入しています。つい先日はRTX3070を購入しました!
このブログを始めてからは度々ドスパラと他社と比較してきましたがスペックに対して価格が抑えられている傾向にありコスパの良いゲーミングPCがそろっています。販売台数が多い分、1台当たりの利益が少なくても成立するのかなと想像出来ます。
GALLERIA(ガレリア)ZA9C-R38Tについて
※上記画像は2021/07/17時点で取得しています。スペックや金額等は変更される可能性がございます。以降で記載するスペックや金額は記事作成時の情報ですので、ご検討の際は改めて公式サイトをご確認下さい。
※当記事でレビューしているガレリアZA9C-R38Tは2021年8月14日時点では販売終了しています。
当記事はドスパラのゲーミングデスクトップPCの外観や中身などの写真確認用やRTX3080Ti+i9-11900KゲーミングPCのベンチマーク記録として掲載したままにします。
性能が近い発売中のゲーミングデスクトップPCは【ガレリアZA9C-R38】 です。
ーー以下、レビュー記事ですーー
今回レビューするゲーミングPCの注目ポイントは大きく2点あって新筐体によるデザイン面、そして2021年6月に新発売されたばかりのNVIDIA最新グラボで「RTX3080Ti」を搭載している点でしょう。
詳しくチェックしていくと色々とこだわっている部分を発見したので、それぞれ紹介していきます。
ガレリアZA9C-R38Tのスペック
まずは今回レビューを行うガレリアZA9C-R38Tのスペックを確認しましょう。
CPUとグラボともに最新の製品です。
CPUのi9-11900KはINTELのゲーム向けCPUで最高(記事投稿時)性能の「11900K」が搭載されています。しかもCPUのクーラーが水冷です!
画像引用元:https://www.deepcool.com/jp/product/LiquidCooler/2019-05/2307_11037.shtml
IntelCPUのデスクトップ向け上位製品は1世代前の第10世代から発熱量が増加しており空冷の安価なCPUクーラーではCPUの性能を発揮しづらくなっていますので、240mmの水冷クーラーが標準で搭載されているのは嬉しいですね!
メモリは同じ16GBでも高速な規格「PC4-25600」のメモリが採用されています。安価なゲーミングPCには「PC4-25600」より低速な「PC4-21300」メモリが搭載されていることが多いですね。メモリ速度はゲーム用途ではFPS数値に多少の影響を与えます。
ストレージも最新規格であるPCIe4.0のNVMe SSDとなっており、容量はなんと1TB(1000GB)です。私はレビューのために多くのゲームをインストールするのですが、500GBではギリギリ足りないので、1TBあるとすごく助かります。複数のゲームを遊ぶ方は容量が多いほうが良いですね。
このように、ある程度知識がないと分からないような細かいスペックについても、RTX3080Tiとi9-11900Kというハイエンド製品にふさわしいパーツを採用しているのは非常に好印象でした。
このモデルにはキーボードとマウスは付属していないので、お持ちのものを再利用するかカスタイマイズで追加しましょう。カスタマイズで追加可能なドスパラオリジナルキーボードとマウスは安いのに中々の品質です。
ドスパラに限らずBTOメーカーのゲーミングデスクトップPCはモニタSETと明記されていない限り、モニタはついていません。既存のモニタを再利用するかカスタマイズでモニタを追加しましょう。既存モニタを再利用する場合、接続コネクタが合うか製品ページのグラボ仕様欄の確認が必要です。
高解像度・高リフレッシュレートモニタのススメ
グラボ単体の価格が20万円近くするRTX3080Tiを搭載しているガレリアZA9C-R38Tは最新ゲームを最高設定で楽しめるのはもちろんですが、一般的なモニタのスペックである解像度1920x1080(フルHD)の60Hzモニタでは性能を持て余すゲームが大半なので、高性能なモニタでのゲームプレイをオススメします。
1920x1080(フルHD)より細かい解像度は主要な規格として2560x1440(WQHD)と3840x2160(4K)があります。リフレッシュレート(垂直走査周波数)はゲーミング用の高価なモデルにおいて144Hz(1秒間に144コマ描画出来る)や240Hzをアピールするモニタがあります。
注意点として、かなり重たいPCゲーム(Cyberpunk2077など)や重量級かつ最適化不足のゲーム(アサクリシリーズなど)の場合、ゲーム内の画質設定を最高にすると4K画質だと最新の最高スペックでも常時144FPSは厳しいので、フルHDかWQHD解像度の144Hzモニタが良いでしょう。臨場感を重視する場合はWQHD、FPSを重視する場合はフルHDの144Hzモニタがオススメです。
フルHDやWQHDの144Hzモニタは製品ページの「構成内容を変更する」で追加する事が可能です。
ガレリアZA9C-R38Tの外観
スペックを把握した所で、次はPC本体の外観をチェックしましょう。なんといっても2020年7月に7年ぶりにリニューアルされたPC本体ケースが注目ポイントです。私もすごく気になったので発表会に足を運んできました。
【PC正面】
以前のガレリアと比べると、かなり今風の洗練されたデザインに変わりましたね。前面のLEDライトによりゲーミングPC感が出ていいですね!LEDカラーは当初ブルーのみでしたがアップデートで色をカスタマイズできるようになりました。
USB端子やオーディオケーブルの挿し口などはPC正面上部に斜めで配置されています。斜めに配置したことでデスクトップをどこにおいても抜き差しが行いやすくなっています。
【PC背面】
PC背面は元々各種インターフェースが集まる場所なので旧筐体と比べてもデザイン面で大きな変更点は無いように感じます。
各種入力端子を確認してみると高速データ通信が可能なUSB3.2 Gen1ポートが前面に4つありますし、背面のUSBポートにはUSB3.2が4つあり、そのうち一つはUSB Type-Cです。 安価なマザーボードにはUSB Type-Cは搭載されていない事が多いです。
グラボの映像出力端子はDisplayPortが3、HDMIが1でした。
【側面】
サイドの片面は半分ほどクリアパネルになり鑑賞性がアップしています。
【上部及び底部】
上部も大きく変更されており、一面メッシュ構造となっています。空気の流れとしては排気部分になるので、多少の小物であれば上に置く事も出来ますがメッシュ部分の大半をふさいでしまうような置き方は設計されたエアフローが乱れることになるので避けたほうが良い気がします。
PCの底部を確認してみると電源のFANが見えました。電源FAN部分には取り外し可能なメッシュの網があるので写真のように簡単に取り外して清掃できますね!ここはホコリが溜まりやすい部分なので定期的に掃除しておきたいです。
各角度から外観をチェックすると吸排気口が豊富にあり、PC内部に熱がこもりにくくなるよう設計されていることが分かりますね。公式サイトにもエアフローをアピールする記述がありました。
※ドスパラ公式サイトより画像引用
はっきり申し上げて以前のガレリアシリーズと比べるとデザイン面で大きく向上していて今風のモダンなデザインとなっていると感じました。前面LEDによりゲーミングPC感が出ていますし、旧モデルであればデザイン性では他社に分があるかなと思っていたので過去のレビューではそのような記述をしたこともありますが、新筐体はデザイン面からもオススメ出来ます!
※ドスパラ公式サイトより画像引用
ガレリアZA9C-R38TのPC内部
【サイドパネルを外した状態】
背面の大きな黒いねじを外してサイドパネルを横にずらすとPCの内部が確認できます。
ひゃ~ゲーミングPC感が出ていてかっこいいですね!
CPUの水冷クーラーも光ってます。マザボ・CPU水冷クーラー・前面FANのLEDカラーが青色で統一されていてオシャレでした。
ちなみにドスパラのゲーミングPCケースは2021年に入ってからもパワーアップを続けています。内容としてはRTX3070以上を搭載するゲーミングPCにはグラボを支える「リジッドカードサポート」が追加されるようになりました。
前世代のRTX2000番台から上位モデルの重量が重くなっており、PCIeスロットが重量に耐え切れずたわんでしまい、故障やトラブルの原因となっていました。
RTX3000番台の公式発表会でRTX3090の重さを、ややオーバーに表現しています。
(オーブンから取り出しており、ネタ要素が多い場面です)
当ブログでは年に30台程度のゲーミングPCをレビューしています。レビュー用PCは何度もメーカーとレビュワー間を物流で往復するので通常用途よりもPCパーツに物理的な負荷が蓄積されやすいのか、グラボがたわんでいるPCを何度か見かけた事があります。購入直後はサポートステイがなくても問題ないでしょうが、購入からしばらくしてからの事も考えられているのは嬉しいですね。
PC内部に話を戻します。ケーブル等はきれいに束ねられていました。以前のガレリアと比べるとかなりスッキリしていますね!なぜここまでスッキリしたかというと、前方にあった5インチベイが一つだけになり、3.5インチベイも位置が下部に変わり5スロットから2スロットになったためです。
【以前のガレリアPC内部】
以前のガレリアケースと比較すると分かりやすいですね。5スロットもあった5インチベイは元々需要が少なく有効活用するにはややマニアックな使い方が必要でした。
しかも購入から数年後に最新のグラボへ入れ替えるときに3.5インチベイがあるせいで、冷却性能に優れた横広の3連FANグラボが入らない可能性が高かったので、購入後の視点から見ても内部レイアウトの変更はありがたいです。
3.5インチベイもSSDの大容量低価格が年々進んできたことと、近年SSDは従来のSATA接続ではなくマザーボードに直付けする、より高速なNVMe SSDが普及してきたので大量の3.5インチベイは必要ではない方が増えてきたのです。
新筐体で移動した3.5インチベイは反対のサイドパネルを空けると利用できます。上には縦に2.5インチのSATA SSDを2か所装着できるスペースもありました。パワーアップしたのは外観の見た目だけじゃありませんね!
【グラボ】
ドスパラのゲーミングPCではPalit製のグラボが主に搭載されています。
ドスパラがPalit製グラボの国内で唯一の正規代理店となっており販売店でもあるため[輸入代理店⇒販売店間]のマージンがなく安価にグラボをユーザーに提供できる仕組みになっています。ドスパラのデスクトップゲーミングPCのコスパが良いのもこの仕組みが関係ありそうですね!
【CPU】
CPUを冷却するためのCPUクーラーは先ほど解説した通りDEEPCOOL製の水冷240mmクーラーとなっています。水冷のメリットは冷却面だけでなく、CPUの上がスッキリするためメモリやグラボの抜き差しが行いやすくなります。
更に効率よく冷却したい方はカスタマイズでCPUグリスを「ノーマルグリス」から熱伝導率の高いグリスに替えましょう。
ガレリアZA9C-R38Tのベンチマーク
次はベンチマークの結果を報告します。比較対象として現在最も使用者の多い2世代前のグラボGTX1060 6GBを搭載したPCと、2019年に発売されて以降使用率が伸びているミドルレンジグラボGTX1660SUPERを搭載したPC、そしてRTX3080搭載PCのスコアを掲載します。
解像度は全て1920x1080です。
【比較PCスペック】
1.AMD Ryzen7 1700,GTX1060 6GB,メモリ16GB
2. AMD Ryzen5 3500,GTX1660S 6GB,メモリ16GB
3.Intel i7-10700,RTX3080,メモリ16GB
【3DMark TimeSpy】
3DMark TimeSpyはDirectX12で動作するため最新ゲームをプレイする上で参考になるベンチマークです。ミドルレンジグラボと比べると圧倒的なスコアとなっています。RTX3080と比べてもCPUの差も関係しているのかスコアがかなり上昇していますね。
- GTX1060…4423
- GTX1660S…5763
- RTX3080…14938
【FF14ベンチマーク】
FF14の暁月のフィナーレ最新版ベンチマークも回してみました。FF14などの発売から年数が経過しているゲームはガレリアZA9C-R38Tのスペックだと最高設定でも余裕で遊ぶことが出来ます。
- GTX1060…10001
- GTX1660S…12339
- RTX3080…21067
【FF15ベンチマーク】
FF15は負荷の高いゲームとして有名ですね。ガレリアZA9C-R38Tのスコアは15091でした。FF15やBF5、RDR2そしてCyberpunkなどの重たい部類のゲームですらフルHD解像度では最高設定でも非常に快適です。
- GTX1060…4791
- GTX1660S…6497
- RTX3080…12437
【SteamVRベンチマーク】
ガレリアZA9C-R38Tは要求スペックの高いVRゲームでも快適に遊ぶことが可能です。
【SSDベンチマーク】
このベンチマークではストレージの読み書き速度を測定しています。数値が大きいほど高速です。
ガレリアZA9C-R38Tではストレージに通常のSSDより更に高価で高速なNVMeSSDを採用しています。更にマザーボードが最新規格PCIe4.0に対応しているので、より高速になります。PCゲームでのNVMeSSDの恩恵は起動時やロード画面がHDDと比べて大幅に短縮される点です。
SSDはHDDと比べるとかなり読み書きが高速となっているので比較してみましょう。
【一般的なSSD】
【一般的なHDD】
一般的なSATA接続のSSDと比べても、ガレリアZA9C-R38Tに搭載されているNVMeSSDはスコアがかなり高いことが分かりますね。SSDでのPC動作を体験したらHDDのパソコンは遅すぎてイライラしてしまうほど快適ですよ。
ベンチマークを動かしてみた感想
最新のガレリア ZA9C-R38Tは一般的な要求スペックどころか、重たいPCゲームでさえ最高設定で快適に遊べるスコアとなっていました。RTX3080と比べてもしっかり性能アップしていましたね。ガレリアZA9C-R38Tの騒音量は、やや大きい39-56dB程度でした。以前のケースと比べるとPC上部の排気量がアップしているので冷却性がアップする代わりに多少騒音量は上昇している感じですが、ゲーミングノートPCよりは静かですね。
PCゲームをしながらスマホゲームもパソコンで遊べちゃう
Androidスマホで遊べるゲームやアプリはPC上に仮想Androidエミュレータ(NOXなど)をインストールする事によりパソコンで快適に遊ぶことが出来ます。AndroidエミュレータはPCのスペック(CPU・メモリ・グラボ)を使うのでゲーミング用途ではないPCでは動作が重たくなってしまいます。スペックの高いガレリアZA9C-R38TであればPCゲームで遊びながらスマホゲームもPCで起動可能です。
【ゲーミングPCでAndroidエミュレータを8つ起動した状態】
ガレリアZA9C-R38Tだと8個程度の仮想AndroidをPCで同時起動できます。別々のスマホゲームを同時に遊んだり、お気に入りのスマホゲームを複数アカウントでプレイする事で他人より有利に遊ぶことが出来ます。(例えばサブアカウントでゲーム内アイテムやゲームマネーを稼いでメインアカウントに集めたり、リセマラを効率よく行うなど)
スマホゲームをPCでプレイするメリットはその他にも
- スマホで他の事が出来る
- スマホの電池が消耗しない
- Androidエミュレータの便利機能で簡単な操作であれば自動化できる
などがあります。私もスマホのMMORPGゲームはゲーミングPCでPCゲームと同時に遊んでいます。とあるスマホ人気ゲームではゲーミングPCでの多重起動リセマラを行うことで、ガチャで数十万円分回してようやくでる確率のキャラを無料でGETしちゃいました。
ゲーミングPCはスマホゲーマーの方にも是非使いこなしてほしいですね。私の周りにいる廃課金やランキング上位などのガチ勢はスマホ・タブレット・ゲーミングPCの3つを全て駆使して遊んでいます。
Androidエミュレータの多重起動に特化したい場合はガレリアZA9C-R38TのCPUやグラボを活かすためにメモリを32GBにカスタマイズでアップグレードしてください。
ガレリアZA9C-R38Tならマイニングで黒字に!?
ビットコインが2017年以来の史上最高値を大きく更新した事で仮想通貨のマイニングブームが再来しています。2017年はPCパーツ店でマイニングリグがよく展示されていたのを思い出しました。
マイニング需要によりグラボが品薄高騰してしまったことを踏まえて、設計元のNVIDIAは新規生産するグラボについてはマイニング規制を施しておりRTX3080TiとRTX3070Tiも対象です。
「ガレリアZA9C-R38T」に搭載されているRTX3080Tiはマイニング規制済みのグラボですが、実際にマイニングをしてみると2020年07月13日時点で1日あたり約350円のビットコインがマイニング報酬として貰えることが分かりました。
※レビュー機のためマイニングは超短時間での測定です。そのため数値にブレがある可能性があります。
マイニング規制がなされているのでかなりマイニングパワーが抑えられていますが、電気代を差し引いても1日180~200円程度の黒字になります。
マイニングの注意点としてグラボがほぼフルパワーで動き続けるので、多少なりとも故障リスクが高まったり、グラボの寿命が縮む可能性がある点とゲーム中はマイニングをするとFPSが下がってしまう点です。マイニングの難易度は日に日に上がっていくので仮想通貨の価格が同じであれば、いずれ電気代に勝てなくなり赤字になります。マイニング中は重たいゲームを遊んでいるときと同じようにグラボの熱が放出されるので冬場は暖房代わりになったりもします。私は2017年春から2018年12月まで、最大で4枚のグラボを使ってマイニングを続けていた時期がありました。
逆に夏場は冷房代が余計にかかってしまいますね。ゲーム目的でゲーミングPCを購入する場合は、マイニングについては、あくまで「そんなことも出来るんだなぁ」というおまけとして考えて下さい。
ガレリアZA9C-R38Tで実際にゲームをプレイ
せっかくの最新グラボ搭載ゲーミングPCですから、実際にゲームも遊んでみました。
まずは2020年11月にようやく発売された超大作RPG「Cyberpunk2077」で遊んでみました。Cyberpunk2077はゲームの画質がすごくきれいなのですが、同時発売された家庭用ゲーム機版では画質を劣化させてもまだ非常に重たく不具合が多発したため販売が中止され返金騒動にまで発展しました。その点、「ガレリアZA9C-R38T」であればフルHDの最高設定でも平均60FPSを超えていました。
Cyberpunk2077は複数の構成でベンチマークを測定していたので、それらの構成と比較してみます。
【Cyberpunk2077 最高設定 フルHD解像度における平均FPS】
上記の表はRTX3080TiのFPS以外にももう1点注目してほしい箇所(青塗り部分)があります。
私は11月にRTX3070を単体購入してGTX1070Tiと入れ替えたのですが、CPUに初期型のRyzenを使用しており今のCPUと比べるとゲーミング性能が高くないため、「i7-10700+RTX3070」と比べるとFPSがかなり違うことが分かります。最新グラボの性能を発揮するにはCPUも最新で高性能な方が良いということです。特にフルHD解像度ではCPU性能でFPSの差が出やすいです。
2019年から人気となっているGTX1660SUPERやGTX1660搭載ゲーミングPCは一般的な重さのPCゲームを遊ぶ分にはとてもコスパが良いのですが、重量級ゲームだと最高設定では遊べません。上記の表では省略していますが、Cyberpunk2077の平均FPSはGTX1660SUPERで40-45FPS程度です。
次は人気バトロワゲームFortniteも最高設定で1ゲームプレイしてみます。
※上記画像は別PCで撮影した画像です
1ゲーム間の平均FPSは新最高画質設定※にもかかわらず203FPSです!FortniteのFPSを出すために低設定でプレイする方が多い中で、ガレリアZA9C-R38Tであればそんなことは気にせず最高設定でも144Hzモニタどころか240Hzモニタが有効活用できますし、競技向け設定のパフォーマンスモードにすることで、293FPSと圧倒的数値にまで上昇します。
※Fortniteは2021年6月のパッチでこれまでの最高画質が高画質になり、更に重たい新最高画質が最高画質になっています。そのため、より負荷をかけることが出来るゲームになりました。もちろんパフォーマンスモードなど性能の低いゲーミングPCでも遊べる画質設定もあります。
他にはバイオRE3の体験版やAPEXなど複数のゲームを最高設定で遊んだので一覧表にしてみます。
【ゲームタイトル別フルHD最高設定での平均FPS】
ご覧の通りフルHD解像度だと最高設定でも通常の60Hz(60FPSまでしか表示できない)モニタではガレリアZA9C-R38Tの性能をフルに体験できないゲームが多いので、144Hzや240Hzの高級モニタがほしくなっちゃいますね!
みんなのゲーミングPC購入価格
今回ガレリアZA9C-R38Tをレビューしましたが、ドスパラのゲーミングPCモデルは価格やスペックの種類が豊富なので、どれくらいのスペックにするか悩まれる方も多いかと思われます。参考までに皆さんのゲーミングPC購入価格を調べてみました。
ゲーミングPCの平均購入価格は16万2023円(税込)となりました。平均購入価格はeスポーツの普及により若年層の購入が増えているため3年ほど前と比べると3万円ほど下落しています。
モニタなどの周辺機器や延長保証などが含まれている場合もあり、カスタマイズ前の基本価格より購入価格の平均は若干高くなっています。
20万円未満でRTXグラボを搭載した比較的高性能な構成が人気のようです。
人気ゲームの推奨スペック
2018年以降に発売された大型タイトルや以前からロングヒットを続けているタイトルの推奨スペックをまとめてみました。
※赤文字のタイトルはメモリ12GB~16GB推奨
上の表を見るとCPUにi7(ryzen7)。グラボにGTX1060 6GBを搭載しておけば大抵のゲームは推奨スペックを満たせることが分かりますね。
但し推奨スペックというのはフルHD(1920x1080)解像度のモニタでゲーム内画質を中程度にした場合60FPSが出る目安となる事が多く、ゲーム内画質を最高設定にすると推奨スペックに記載されているPCスペックでは性能が足りません。
これまでPS4と同時発売されるタイトルはGTX1060が推奨スペックとなる事が多かったのですが、2021年はPS4より格段に性能がアップしたPS5と同時に発売されるタイトルが登場するようになるため、一気に推奨スペックが上がる可能性が高いです。
RTX3080Tiを搭載し、CPUやメモリなどのスペックも高いガレリアZA9C-R38Tであれば、ほぼ全てのゲームで高画質以上で快適に遊ぶ事が可能ですし、144Hzモニタを用意する事でより臨場感のあるゲーム体験が可能です。
ガレリアZA9C-R38Tのカスタマイズ
ガレリアZA9C-R38Tはカスタマイズなしでもバランスの取れた構成となっています。高額な買い物ですから、延長保証に加入したりセーフティサービスに加入してもよいですね。他には動画や画像を大量に保存したい方はHDDを追加しておくとよいでしょう。CPUのグリスをより冷えるグリスに替えるのもオススメです。
ガレリアZA9C-R38Tレビューまとめ
Intelのゲーム向け最高性能(記事投稿時)CPU「i9-11900K」と発売されたばかりの「RTX3080Ti」を搭載しメモリやSSDにもこだわっていた 【ガレリアZA9C-R38T】 は、一般的な要求スペックのゲームはもちろん、最新の重たいゲームも最高設定で快適に遊べるモンスターマシンでした😲
ゲーム用途のほかには、動画のエンコードやゲーム配信そしてクリエイティブソフトなどをPCで行う高負荷な作業をスムーズにこなすことが可能ですし、当記事でも紹介したスマホゲームの多重起動やマイニングなども出来ちゃいます。
ゲーマーのPCスペックをチェックすると1ランク下のRTX3080ですら0.81%しか所有できておらず(steam調べ)、 ガレリアZA9C-R38TのようにCPUまで記事執筆時点でintel最新最高であるi9-11900Kという構成となると更に所有率は下がりそうですね。正直購入できる方が羨ましいです😂
ガレリアZA9C-R38Tは新筐体でデザイン性だけでなく冷却性や利便性も大きく向上していたので、カッコいい最先端のゲーミングデスクトップPCを購入したいなら是非オススメしたいです。一括購入は予算が厳しい方でもドスパラでは手数料0円の分割払いが可能です。
そのほかにも様々なモデルがあるドスパラをチェックしてみてみましょう!
【ドスパラ公式サイト】
ゲーミングPCレビュー記事一覧
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