2018年9月にNVIDIAが最新グラボRTXシリーズを発売しました。現在はハイエンドモデルのRTX2080TiとRTX2080そしてRTX2070のみ発売されています。そんな最新高性能なグラボを搭載したゲーミングPCを各メーカーで比較してみました。
2018/10/16 作成
2018/10/23 グラボのコスパ項目を追加
2019/01/04 最新価格に更新
目次
- 目次
- NVIDIA公式サイト
- RTX2080Ti&2080 ベンチマーク
- RTX2080Tiのコスパ(2019/01/04更新)
- 比較するゲーミングPCメーカー
- RTX2080TI搭載ゲーミングPC比較
- RTX2080TiゲーミングPC比較まとめ
- オススメゲーミングPCメーカー
- 週間人気ゲーミングPC記事ランキング
NVIDIA公式サイト
RTX2080Ti&2080 ベンチマーク
新作のRTXシリーズは最新シリーズだけあって1世代前のGTX1000シリーズと比べて高性能なスコアとなっています。
ベンチマーク引用元:「パソコン工房」https://www.pc-koubou.jp/pc/geforce_rtx2080ti_2080.php?pre=cmm_hkw_003
RTX2080Tiのコスパ(2019/01/04更新)
ベンチマークではGTX1000シリーズより1割増しの性能となっていましたが価格面はどうでしょう。
【RTX2080Ti】
【GTX1080Ti】
価格.comより人気上位3機種を調査(2018/10/23及び2019/01/04)
RTX2080Ti発売から約一か月の2018/10/23時点では発売から1年半が経過したGTX1080Tiと発売されて間もないRTX2080Tiではかなり価格差がありました。ベンチマークでは1割増しの性能差に対して価格は約2倍といった結果でした。
2019/01/04に再調査すると、RTX2080Tiはほとんど値下がりしていないのに対してGTX1080Tiは生産が止まり在庫がほとんどなくなってきたことから大幅に値上がりしています。RTX2080Tiは競合する旧製品がないので、今後の値下がりも緩やかだと思われます。GTX1080Tiと競合するRTX2080の価格変動も合わせてみていきましょう。
【RTX2080】
GTX1080Tiと性能的に近いRTX2080は値下がり率が大きいですね。但し既にGTX1080Tiは枯渇していますので、今後もこの値下がり率が続くというのは期待しにくい状況です。
価格の状況をまとめるとRTX2080Tiは競合製品がなく値下がりが非常に緩やかでした。RTX2080Tiよりワンランク下のグラボは2019年01月時点でGTX1080Tiは在庫が枯渇し入手が難しくコスパも大幅に悪化しているので新製品のRTX2080が購入対象になるといった結果になっています。
比較するゲーミングPCメーカー
今回は有名どころのBTOメーカー5社のRTX2080Ti搭載ゲーミングPCを比較していきます。
ドスパラ
比較記事を作成するとコスパ1位になることが多いBTOPCメーカー。今回も期待
パソコン工房
ときおりドスパラよりもお買い得なモデルがあるPC工房。かなり多くゲーミングPCモデルがある。
マウスコンピュータ
プロゲーマーとタイアップしたゲーミングPCなど面白い企画を行っているメーカー
フロンティア
セール品のお買い得度が高い。通常製品を選ぶ価値はあまりないが今回のRTX2080Ti比較ではどうなるか
サイコム
徹底的にカスタマイズにこだわりたい方向けのBTOメーカー。コスパ比較においては不利だが、各種パーツの製品名や型番までこだわりたい玄人向け。
RTX2080TI搭載ゲーミングPC比較
※2019/01/04時点でのスペック及び価格です。
FRONTIERのみRTX2080Ti搭載のゲーミングPCがありませんでした。
サイコムはRTX2080Ti専用のモデルがありませんでしたので、「G-Master Z370」をベースにグラボとメモリをカスタマイズしたモデルで比較しています。また、サイコムのみ価格表示が税込みなので、税抜き価格で合わせています。
次は各社のモデルをパーツ単位で比較してみましょう。
【CPU】
画像引用元:http://joshinweb.jp/peripheral/22814/0735858392426.html
2018年10月に比較した時と比べるとCPUは「i7-8700K」から最新でi7より上位の「i9-990K」にアップグレードされていました。
グラボがハイエンドになればなるほどCPUがボトルネックになりやすくRTX2080Tiですと、重たいPCゲームタイトルを144GHzモニタで遊ぶ場合、i7-8700Kでもボトルネックになっています。
RTX2080Ti搭載ゲーミングPCにおいて各社がCPUにi9-9900Kをチョイスし価格競争するのはユーザーにとってありがたいですね。
【メモリ】
メモリは数年前と比べて値上がりしているパーツです。
マウスコンピュータのモデルのみ「32GB」で他社が「16GB」となっており単体の価格差はメモリメーカーや型番によってバラツキがありますが、2万円前後の差があります。マウスコンピュータ以外でメモリを32GBにする場合はSycomが割安にメモリのアップグレードが可能です。
RTX2080Tiを搭載するゲーミングPCでメモリが8GBしかないのは不釣り合いですが、32GBも必要なのは特殊な用途に限られてきます。
【保存領域 HDD/SSD】
保存領域の構成は比較的各社バラツキがあり、一番高性能なのは「HDD3TB+NVMeSSD500GB」を搭載しているドスパラです。30万円前後のゲーミングPC構成においてHDDのみという構成は非常にアンバランスでオススメできません。SSDにOSやゲームがインストールされる事で起動やロードが大幅に短縮され、PCライフの快適差がまるで違います。
PCに動画や画像を大量に保管する用途がある場合は容量あたりの単価が安いHDDを組み合わせた「HDD+SSD」の構成にするとよいでしょう。
各社が採用しているNVMe SSDとは グラボなどを接続するPCIeを通じてSSDを接続し安価なモデルで主流なシリアルATA接続モデルのSSDと比べて高速化を図っているSSDの事です。シリアルATA接続モデルとの価格差は6,000円~1万円程度です。
【電源】
電源はRTX2080Tiという電源消費の大きいハイグレードなグラボを搭載することもあり、各社800W以上の電源容量となっています。ワット数の後に「80PLUS~」という記載がありますが。これは電源の品質グレードを表す規格ではなく、電源の変換効率を表す規格です。
左ほど同容量でも価格は上がりますが電源変換効率に優れ電気代が僅かに安くなる程度といった認識で結構です。
【ドスパラで80PLUSの検証をまとめている記事がありました】
"消費電力ベースで見ると高負荷でもない限り、大きな消費電力差は生まれない結果となった"
上記のリンクでは上のようなまとめになっているので、グラボやCPUがしょぼいのに電源だけ高価なモデルを選ぶ価値はないと言えます。80PLUSの規格が上位モデルだからといってゲーム中のプレイに影響はまったくありませんので、好みです。PCパーツに詳しい方ほど、電源にこだわる傾向にあります。
BRONZEモデルとTITANIUMモデルでは800W容量タイプで2万円ほど単体価格に差があります。
RTX2080TiゲーミングPC比較まとめ
コスパが最もよかったのはドスパラの【ガレリア ZZ i9-9900Kモデル】 でした。
全てのパーツのメーカーや型番にこだわりたい方はSycomになります。
サイコムはパーツのメーカーと型番が表記されているBTOサイトなので、コスパ勝負ではやはり不利になってしまいます。サイコム以外のメーカーはアピールしたいパーツ以外は型番やメーカーを公表しませんので、非公表のパーツに関しては基本的に分かりやすい見た目上のスペックが同じパーツの中で最安に近いメーカーや型番のパーツを大量に仕入れる事でユーザーに安く提供する販売スタイルとなっています。
オススメゲーミングPCメーカー
最近の3DオンラインゲームはGTX1060やi7CPUを推奨動作環境に指定してくるタイトルが増えてきています。ゲーミングPCの買い直しや新規購入を検討されている方は、こちらのメーカーがオススメですよ。
ドスパラ
コスパNo.1メーカー。5社で似たようなスペックを比較すると大抵ドスパラの機種がコスパNo.1になります。
マウスコンピューター
ここ数年、知名度が急上昇しているBTOゲーミングPCメーカー。プロゲーマーとタイアップするなど様々なコンセプトを打ち出しています。
パソコン工房
ときおりドスパラよりもお買い得なモデルがあるPC工房。ノートPCのコスパが良い傾向にあります。
フロンティア
セール品のお買い得度が高い。通常製品を選ぶ価値はあまりないかも。「○○ゲーム推奨PC」といった製品が多いがそのゲームのおまけがついてきたり、そのゲームが快適に遊べますよという事なので、お買い得な製品があれば、そのゲームを遊ぶ予定がなくても購入して問題ないです。
サイコム
徹底的にカスタマイズにこだわりたい方や、マザボや電源など各種パーツの製品名まで指定したい方などPC製品の知識がある方向けです。
週間人気ゲーミングPC記事ランキング